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マックス爺のエッセイ風日記

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2010.11.12
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カテゴリ:仕事の話
クラブダブルハート 繁華街のすぐ裏に小さな公園がある。ベンチも遊具もないが、街中のオアシスのような存在だ。すぐ近くにフリースクールのようなのがあって、日中は世話係の女性が何人かの幼児を連れて遊びに来る。外国人の女性が引率者の場合、幼児との会話は英語。子供達も素晴らしい発音で返事するのには驚いた。この幼児達、悪戯で雑草を抜くことがある。雑草ならまだしも、時には花壇の花まで抜いてしまう。まさかフリースクールだからすべて自由ではないのだろうが。花涙ぽろり

おにぎりハンバーガー 昼休み近くなると、サラリーマンが公園にタバコを吸いにやって来る。禁煙族が増えた今、彼らも肩身が狭いのだろう。勿論喫煙の後は吸い殻だらけ。おまけに目の前がコンビニと来ているので、植え込みの中には飲んだビンや空き缶、弁当の容器などが散乱することも多い。子犬2匹をカートに載せた婆さんが時々顔を出す。そのちびワンコの煩いこと。私はただ公園を掃除しているだけなのだが。犬スピーカ

ビール日本酒ほえー この夏の猛暑で公園の雰囲気が変わった。むさ苦しいホームレスが3人植え込みのレンガの上で連日昼寝。彼らの周囲には缶ビールや焼酎の瓶、それにどこから探したのか残飯が散乱。アルコール類は格下の男2人が、親分のために買って来るみたい。こんな時は責任者を通じ、ビルの警備員に連絡する。この公園は私が働いているビルの所有物なのだ。ショック

月星 警備員に追い出されて日中は居なくなるホームレスも、夜になると再びここに戻るのだろう。少し奥まった場所には小便の臭いが立ち込め、たまにはウ○チが残されていることも。ある時、残高ゼロの新しい通帳が落ちていたことがあった。振り込め詐欺にでも使おうとしたのか分からないがゴミとして処分した。泥だらけのジャンパーの下から、数匹のゴキブリが這い出たこともあった。しょんぼりショック

猫 公園に野良猫が居就いていた。初めは私の顔を見ると、慌てて植木の陰に逃げ込んだ太った野良猫。だが徐々に慣れて来ると近くに寄っても逃げなくなった。その猫が突然姿を消した。そして数日後に猫の死骸を処理した話を聞いた。さらに数日して、今度は市の動物センターの職員が訪ねて来た。瀕死の猫がこの付近にいると通報を受けた由。病院足跡

猫どくろ 念のためビルの裏側の原っぱを探してみると、痙攣している野良猫を発見。動物センターの係員は手慣れた感じでそちらへ向かった。しかし何故2匹の猫が立て続けに死んだのだろう。ひょっとして退去させられたのを恨んだホームレスが、罪のない猫に何か悪さをしたのかどうか。ほえー?

わからん 公園を掃除をしていると、口の中からピュっと種を飛ばす男がいる。11時過ぎに自転車でやって来、先ず公園の普賢菩薩に一礼をする男。普賢菩薩は白象に跨った姿の仏様。男にも少しは信仰心が残っているのだろう。その男がサクランボかユスラウメのような種を私の方に飛ばすのだ。最初は黙って箒で掃いていたのだが、あまりの態度に腹が立ち、それ以降は無視することにした。ぷー

クラブはさみ あれから公園の片隅ではナツメの実が実った。今ではその葉も散り始め、ひっそりと静まっている。そうそう、あれは夏の終わりごろ、1人のボランティアが黙々と公園の雑草を引き抜いていた。その雑草をどう処分したら良いかと私に尋ねるので、早速責任者に報告。翌日聞いた話によれば、彼が抜いた雑草は50リットルのゴミ袋32袋分に上ったそうだ。人間とは実に様々。そんな人間の行いを、普賢菩薩は白い象の上から今日も見守っている。スマイル





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Last updated  2010.11.12 17:47:50
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