カテゴリ:ランニング障害
< 故障とランナー心理 >
2月中旬の「いわきサンシャインマラソン」では、近年にない好タイムで完走出来た。スタート時のロスタイムが少なかったのが大きな要因だが、準備体操と軽いジョグをしたこと、極力イーブンペースで走ったことも良かったのだろう。あの日履いたのは底が薄くて軽いシューズ。少々きついため、医療用インソールは装着せず。それは1月の「勝田マラソン」でも成果を上げた自信の表れだった。 だが、レースの4日後になって嫌な痛みが発生した。やはりレースが引き金になったと考えざるを得ない。痛みがいつもの左足でなく、8年以上安泰だった右足なのが不思議。私の両足には「種子骨」と言う爆弾が潜んでいて、これが悪さをしたのだと思う。ひとまずランニングを中止し、思い切って以前にかかった整形外科を訪ねた。 医師の診断は腱鞘炎。3年前の左足と全く同じ理由だった。つまり飛び出た種子骨が腱を無理やり引っ張るための痛みだ。手術で邪魔な骨を取り去るのが一番なのだが、取り敢えず注射で痛みを抑え、医療用インソールの装着を勧められた。長年のランニングで緩んだ偏平足のアーチは、再び元に戻ることはないからだ。 3年前に同時に作った右足用は、逆に痛みが増すため短期間しか使用しなかった。医療用インソールは通常の生活で痛みが出ないための補助具だが、激しく地面を蹴り続けるランニングのことまでは想定していない。先ず堅い素材のシリコンが、走る際に足への強い衝撃になる。 次に長時間シリコンと擦れ合ううちに摩擦熱で肉刺(まめ)が出来る。つまり、緩んだアーチをフォローするための凹凸が、ランニングの場合には却って邪魔になるのだ。擦れる個所を削り、保護膜を張るなどの調整を重ねた貴重なインソールが、シューズを間違われて行方不明となり、再び作り直した苦い思い出もある。 ランナーにとって走ることは生き甲斐そのものだが、何らかの理由で走れなくなると悲劇。この落差が結構大きい。ウルトラマラソンの場合エントリーは何カ月も前に始まり、その料金も高額。特に故障を抱える老ランナーには、果たして数か月先のレースに間に合うのだろうかと不安も過る。長い距離を走るウルトラマラソンには、日頃のトレーニングとそれなりの準備が欠かせないためだ。 ともあれ私は9日間走らなかった。昨日の土曜日が10日目のラン。いよいよ実験の日だ。だが前日右足用のインソールを入れて歩いた時に感じた嫌な痛み。果たしてこんな状況で走れるのだろうか。そこで考えたのが新しいシューズの使用。まだ癖がついていないシューズなら、少しは足への負担を減らせるかも知れない。 体調に不安がある時に遠出は無理。何か起きたら直ぐに帰れる近所の緩い坂道をチンタラ走るのが良いだろう。ただ9日間も走ってないためスピードは出ず、風が冷たく感じるはず。そこで薄いウインドブレーカーをはおり、念のためにポシェットにはシューズ本来の薄いインソールを入れることにした。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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