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マックス爺のエッセイ風日記

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2018.06.12
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カテゴリ:芸術論
~人間とは何か~

         ユズの花 

 とうとう東北も梅雨入りした。朝から雨が降り続いて、しかも寒い。そろそろ布団を夏用に変えようと思ったが、とんでもない。まだ冬用で十分。これからの時期は体調に留意しないとねえ。少しでも異変を感じたら、頭部のCTを撮らないと。そのせいでもあるまいが、昨日は予約機能をせずに更新し、1日に2回もブログを公開してしまった。これは数年に1度のハプニングだった。ショック

  

 朝ドラ『半分、青い。』に変化があった。なんと幼馴染の鈴愛(すずめ)と律が別れてしまったのだ。生まれた日も一緒。生まれた場所も一緒の親友が、高卒後上京して間もなく別々の道を辿ることに。ついこの間まで青臭い高校生だった2人が上京と同時に恋する若者になって行く過程が、自分の若かったころに比べて何とも生々しい。これはドラマだと分かっていても、つい感情移入してしまう爺だ。

     

 退屈紛れに映画を観に行く。1作目は『妻よ薔薇のように』。これは山田洋次監督による「家族はつらいよ」シリーズの第3作目。相変わらずのドタバタだ。すったもんだの大騒動の後、治まるべくして治まるというのがいつものシナリオ。馬鹿馬鹿しいけど、つい観てしまう山田作品。日本中どこにでもある家庭の痴話喧嘩。でもねえ喧嘩が出来るってのは平和な家庭だって言う何よりの証拠なんだよなあ。

  

 観て来ました。是枝裕和監督の『万引き家族』。今年のカンヌ映画祭で大賞を受賞した話題作。受賞の有無を問わず、是非とも観たかったのがこの作品だった。彼の作品で私が唯一観たのが『そして父になる』。主演の福山雅治が超目立ってはいたけど、私はリリーフランキーの何気ない演技が心に響いて忘れられなかった。それに彼の風貌と雰囲気は私の弟にそっくりで、本当に驚いたのだ。

        

 ここに出て来る人は血が繋がっておらず、言わば偽物の家族。それも社会の底辺でうごめぐどうしようもない人間だ。生きて行くために止む無く万引きをする。それも幼い子供を巻き込んで。そして風俗勤務も。そんな世界を描こうとした監督の思惑は、一体どこにあったのだろう。少子化、高齢化、核家族化など、崩壊した感が強い我が国の家庭像。だが、映画の中の「偽家族」は本物の家族よりも強く結ばれていた。

  

 「妻」役の安藤サクラは俳優の奥田瑛二とエッセイスト安藤和津の長女で、夫は俳優の柄本祐。「祖母」役の樹木希林は、全身ガンと戦いながら女優業を続けている。まさに役者の手本だ。カンヌ映画祭では、この特殊な「家族」が、審査員の高い評価を得た。見方によれば犯罪の推奨とも取られかねないテーマが受け入れられたのは、人間にとって「絆」が不可欠なものであることの証明なのかも知れないねえ。





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Last updated  2018.06.12 03:50:46
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