マックス爺のエッセイ風日記

2019/02/23(土)00:00

苦吟

俳句(105)

~幻日環と現実感~                                  <幻日環>              雪まつり客賑はいし店の軒              賑はいし宿の軒端の氷柱かな   *じゅく *つらら              大寒の野鳥畑の葉ついばめり              風花の舞ひ来る庭の雀かな              風花と日輪競ふ日のありぬ              日輪と風競ふとき山眠る                       山眠り日輪と風競ひけり              風と日の競ひし季や山眠る              春立ちて野鳥集ひし畑の土              立春や日輪と風競ひつつ              日輪と風競いつつ山眠る                                    今回はあまり気乗りしないまま俳句教室を迎えた。新聞の俳句欄もほとんど読まず、提出すべき句も低調。理由の一つは季語と季節感の齟齬。俳句の世界では立春を過ぎれば春だが、現実に春めいたものは乏しい。北国ならばなおさらのことだ。  太陽が出ているのに、風に乗って雪が飛んで来る。「北風と太陽」みたいで面白いと感じ、もっぱらそれがテーマになった。教室には最後の句を出したが、講師には不評。文法的に変だと言うが、どう直すかは答えない。そして「競ふ」も好ましくないと言う。  旅行以外は家でじっとしていたこの冬。苦吟の原因だが、その分ブログで頑張ったと自負。サブタイトルと写真の「幻日環」(げんじつかん)は、「現実感」とかけて遊ばせてもらった。

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