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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.08.29
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~灼熱の国道48号線をゴールへと~ カメラ 使用写真はすべて大会当日に撮ったものです。

   
    <Mさん>          <Oさん>

 国道457号線との合流点を過ぎた辺りで、同じ走友会のMさんが後ろからやって来た。自宅から秋保温泉経由で走って来た由。距離は30kmくらいになるだろうか。熊ヶ根橋の上で同じくOさんが追い付いた。こちらは40kmくらいにはなるはず。「本州縦断フットレース」1520kmを確か28日間で走破した勇者。今でも長距離練習を欠かさない彼は走友会の会長で、帰路同じ駅まで送ってもらった。

      
           <JR仙山線 熊ヶ根鉄橋>

 2人はあっという間に見えなくなった。愛子駅からここまでは10kmくらいか。花や風景写真を撮りながらのランは案外調子が良かった。だがこの辺りで急に疲労を覚え、私は大きく手を振って歩き始めた。むしろその方がスピードが出る。ゆっくりとでも走ると上下動し、余計なエネルギーを使うみたいだ。今の私は長距離が走れない老人に過ぎず、猛暑の中でこれ以上の無理は危険と判断。

   

 「仙台ハイランド」分岐点を過ぎてから、国道左手の歩道へ移動。その方が日陰があって涼しいし、滝が見える。昨年この練習会で初めて見た「鳳鳴四十八滝」。落差はないが、暑い中走って来たランナーには激流と滝の音がとても涼やかに感じられて嬉しい。背の高いM走会のメンバーに抜かれたのはその先だったか。初めて会った人だった。まだ40代と思える爽やかなランニングフォーム。

        

 JR作並駅付近まで来ると、「作並温泉郷」の大きな看板。後ろから背の高い女性ランナーに抜かれた。「M走会?」と聞くと、その通り。仙台から愛子駅まで走り、そこから作並駅まで電車で来て再び走り出した由。「作戦成功!」と言いつつ、スピードを上げた彼女。私はもう力尽きて歩くのさえ嫌になっていた。おまけにゴールまでの残り3kmはずっと登り坂。もう体力の限界か。でも頑張れ自分。

  

 国道の気温表示が36度なのにビックリ。どおりでグロッキーになるわけだ。気象台発表の気温は涼しい百葉箱の中のもの。それに対してこちらは熱せられた道路上の気温。両者にかなりの差があるのは当然だが、正直ガックリ来た。速度がさらに落ちる。今は歩くのも苦しい。激しい疲労感に耐えながら坂道を登り、必死にゴールへと向かう。だがこんなことは40年の走歴で何度も経験している。

       

 作並温泉歓迎の「こけし塔」を過ぎ、バス停「作並宿」も過ぎた。フラフラ状態で道端の花を撮影する。11時30分、ゴールの旅館へ到着。わが戦いはついに終わった。ここは作並温泉でも一番歴史が古く、伊達家の隠し湯だった老舗。来月開催の「みやぎ夢舞いウルトラ」100kmの宿泊所で、スタート地点でもある。指定の荷物室にリュックを置き、着替えとタオル持参で温泉へ向かう。<続く>





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Last updated  2019.08.29 10:38:14
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