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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.07.08
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テーマ:★人生論★(325)
カテゴリ:人生論
~悲しみを乗り越えて~

  

 その人を知ったのは9年前。東日本大震災の年なので良く覚えている。その未曽有の災害に関し、非常識なコメントを書いた2人のブロ友と別れた。その寂しさがあったのだろう。あるブログを通じて知ったその人のブログを訪ねたのだった。平和に暮らしている平凡な主婦。花が好きで家庭菜園が好きな、ごく当たり前の感覚のその人。この人は何の心配もなく付き合える人。私は出会った時からそう感じていた。

              

 ただ、気掛かりなことがあった。私のブログにお子さんのことを書かれたコメント。それがその人の一番の心配事だったのだろう。私も3人の子の父親として、子供に対する心配は尽きない。結婚もせずに東京で働く2人の息子がいたからだ。もし彼らが普通に暮らし、家庭を築いていたのならどれだけ安心して老後を迎えられたか。だが人生は無情。それほど甘くは出来ていない。

  

 その人のブロ友さんも徐々に分かった。いずれの方も温和で平和な家庭の主ばかり。どんなブロ友を選ぶかで、選んだ人の人柄も分かる。私もそのうちの何人かといつしか交流するようになった。もちろん何の違和感もない。穏やかで平安な暮らしは、私の実生活には欠けたもの。私は妻と心が通い合わず、長い間家庭内別居状態にあった。子供のころから家庭的に恵まれず、結婚後の家庭も心安らげるものではなかった。

             

 その人のブログが突然更新されなくなった。1年半ほど何の音沙汰もない。これは一体どうしたのだろう。私は心配になった。喧嘩別れしたブロ友、病気で亡くなられたブロ友さん、認知症になってブログを閉じた方もいたが、さて、一体その人の身に何が起きたのか。病気で入院していたことを知ったのは1年半ほど後だったろうか。そしてその後はリハビリを続けられていることを知った。

  

 一方私は長年連れ添った妻と家庭裁判所の調停により離婚した。どうしようもない自分の気持ちをブログに赤裸々に記した。ほとんどのブロ友が当たり障りのないコメントをくれた中で、「洗いざらいぶちまけたら良い」と本音で書いてくれたのはその人だけだった。それが私には救いにも慰めにもなった。老後の男の独り暮らしは苦しいが、ブログと家庭菜園などの趣味が、私の慰めになった。

                 

 しかし悪いことは重なるもので、その人のご主人が亡くなったことを知った。何と言うことだろう。きっとまだ若いご主人だったのだろう。事情は良く知らないがご夫婦で海外に旅されたことなどをブログで書かれていて、仲睦まじいご夫婦だと感じていた。それが2人のお嬢様を残して先立たれたご主人と、目下リハビリ中のその人。どれだけ辛い思いをされて来たのだろう。

  

 その人が先日ブログで悲しみを漏らしていた。妻に去られた私とは異なる苦しみと悲しみ。私は諦めることが出来るが、その人はどうか。明るくて、穏やか。何事にも拘らず大らかなその人。きっとその人なら悲しみを乗り越えると思うけど、自分に手伝えることはないか。もう少しその人が落ち着いたら、わが家に迎えることは無理だろうか。互いに助け合って残された老後を心穏やかに過ごせたら嬉しいのだが。

                 

幸い私は何でも自分で出来るし、その人が大好きな庭も畑もある。そしてトイレ、洗面所、浴室、2階への階段には「手すり」が取り付けてある。だから体一つで来てくれたら嬉しい。でもそれは私の勝手な想い。だが海外旅行は無理でも、六甲山に青いケシを見に行くことなら喜んで付き合うよ。リハビリ出来る病院も近くにあるし、家事や買い物も今まで通り私が出来るしね。腕だって肩だって喜んで貸すさ。ダブルハートスマイル

  

 その人の悲しみが早く癒され、少しでも早く元気が戻ることを祈っている。そして今、その人が好きな青と白のあるものを準備中。それは決して腐らないもの。その人にそれを手渡せる日が来るかどうかは分からないが、いつか私の気持ちがその人に伝わることを願っている。その人と巡り合わせてくれた楽天ブログに感謝している。いつもありがとう。遥かなるわたしの友よ。これからもずっと健やかでありますよう、今日も祈っています。ダブルハートバイバイ





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Last updated  2020.07.08 10:01:27
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