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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.10.15
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カテゴリ:芸術論
<旅順博物館の展示から>

    入口の扁額

 ここは今年(令和2年)の1月初旬に私がツアーで訪れた「旅順博物館」。場所は中国東北地方遼東半島の突端にある大連市です。昨日「海のシルクロード」シリーズで放送された景徳鎮の磁器を紹介しました。だが実際の作品はほとんど出て来ませんでしたね。あれではきっと読者は物足らないのではと考えたものの、良い考えが浮かびません。ネットから借用する手もあるのですが、臨場感が今一ねえ。

 博物館に向かうツアー仲間  

 それでまだ紹介してなかった「旅順博物館」の美術品のうち陶磁器をブログで見せたらどうだろう。本当は本シリーズが終了し、少し落ち着いたころにと考えていたのですが。いや、景徳鎮を紹介した直後の今の方がむしろ適切かも知れないと、そう思い直したのです。

 ただし、私が写真は景徳鎮の磁器だけではないはず。それでも中国の工芸品の素晴らしさを知る一助になるだろうと決心。ただし順序はアトランダム。私は専門家ではないので説明もありません。片っ端から並べるだけ。いつもここに来てくださる読者の方へのサービスです。現地へ行かないと、他の方法では観られません。そして載せたらPC内の画像も消します。それが私のやり方です。ではごゆっくり。ぽっ

        

 唐三彩の貴人像のように思えます。恐らくは国宝級の美術品でしょう。

  

 恐らくは古代の皇帝の使用品でしょう。左の容器の蓋には龍が鉾されています。龍は権威の象徴で昔は皇帝しか使用が許されなかった霊獣。しかも後代その格式が定まって行きますが、ここでは割愛します。

  
     

  景徳鎮の特徴が良く出ていると思われるこれらの作品は、超高級品です。

  

  白磁に施された単純で美しい文様。多分景徳鎮だと思います。

       

    赤の染付の美しさ。ひびの入った白磁の光沢と崇高さ。絶品ですね。

      

 これにも龍の紋が入ってますね。撮影時には限られた時間の中で何を被写体にするかと必死です。光とガラスの反射、裏側に陳列された美術品との重なり、撮影の邪魔になるガラスの棚板。どれを撮って、どれがまだかも判然としない中での必死の作業。帰国後の写真の整理に手間取る理由です。

    

 下部に膨らみのある壺の優雅な釉薬(左)と、やや平べったい偏壺(へんこ=右)を飾るつる草。西洋と東洋の文化の交流を思わせます。

  

 大壺を飾る珍しい動物や植物。上部の蓋(ふた)に到るまで精緻な細工とシンプルな青の美しさ。

            

 屈んで撮影しています。もっと一つ一つが離れて置かれ、しかも適正な照明なら、もっとこの作品も光り輝いて見えることでしょう。この「旅順博物館」は日本の「旧満鉄」が建てたもの。きっとこれらの美術館も満鉄の学芸員が苦労して中国全土から収集したものでしょう。今の大連市は財政難に追われ、日本人観光客が落とすお金で、古くなった施設を補修してるのが実態なのです。

           

 「肩」の張り具合、「頚」の部分の装飾、全面に描かれた唐草模様などから、オリエント風のイメージを受けるのですが、どうでしょうね。

 おそらく旧満鉄に勤務した学芸員たちは、戦前に東洋史、東洋美術史、宗教史、美学(哲学)などを学んで来たのでしょう。あの混乱期の旧満州で命の危険と戦いながら、中国の貴重な美術品を収集し、整理し、保存し、守って来たからこそ、これらの中国の宝が今日も観ることが出来るのです。

    唐草模様の壺は明るい空色

 何も奪わず、わが国の予算で現地に病院や図書館、博物館を建て、鉄道を整備し、街を整備したりと現地に尽くした日本を、未だに貶(おとし)める中国や朝鮮半島の国家。台湾や大連を訪れ現地の雰囲気を自分の目で確認した私は、改めて自分が日本人であることを今誇りに思っています。軽々しく「平和」を叫ぶのは簡単。平和はそして国土は命がけで守るもの。

      

 簡単に紹介をと思っていたのに、思いのほか時間がかかってしまいました。こんな「特別編」ですが良かったらまた来てください。紹介したい作品は多いのです。後の問題は私の時間配分だけ。最近私は幾つかのブログを「お気に入り」から削除し、本当に必要と感じるものだけを残しました。人生も残りわずか。出来るだけ自分が納得出来る生き方をしたいので。今日もご来場ありがとうございます。ではまたね。バイバイクール<続く>





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Last updated  2020.10.15 08:42:23
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