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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.12.28
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カテゴリ:生活雑記
~沖縄から帰って~

   那覇市街と東シナ海

 沖縄から帰ると猛烈に忙しい日が私を待ち受けていた。山のような洗濯物をせっせと洗濯し、必要最小限度の掃除をし、困らない程度のおかずを何種類か作り、ご近所にお土産を配り、植木鉢に水やりをし、何度か郵便局でお金を下ろして買い物に行き、今年最後の俳句教室に行き、畑の野菜を収穫し、気持ちばかり新年を迎える準備をし、少し落ち着いてから旅の話をブログに書き始めた。

  雪の朝   

 沖縄から帰宅した3日後から4日連続で雪が降り、何度か雪かきをした。沖縄との温度差で血管が収縮したのか血圧が一気に上がった。そして気温が低い日がしばらく続いた。旅の疲れが残っている。だが独り暮らしの私には、他に家事をする者はいない。こんな状態で何を優先させるか、体調やお天気と相談しつつ、やるべきことややれることを慎重に選んだ。幸い新型コロナには感染せずに済んで良かった。

   

 先ずはご近所へのお土産配り。中には私が4日間家を留守にした理由を知らず、心配された方もおられたようなのでなおさらだ。皆、私が独り暮らしになった理由を知ってる方ばかりなので,ことさら無人の家が気になったことだろう。裏のSさんには畑の大根と白菜も上げたらとても喜んで、ご主人が温泉に行かれたと、わざわざお土産を持参してくれた。私の分の土産も全部上げたので、正直これは嬉しかった。

    

 雪になる前に凍りそうだと思い、大根を全部抜き土に埋めた。今後は必要な都度掘り出せば良いだけ。旅立つ前に紐で結束したせいか、白菜が一斉に結球した。早く融けるよう、箒で雪を落とす。中でも一番立派なのをSさんに上げた。白菜もこれからはドンドン凍る。そして凍結と融解を繰り返すうちに、外側から腐って行く。だから美味しいうちに食べた方が良く、もらった方も喜ぶはず。私は残り物を大事に食べる予定。

       

 成長したカリフラワーを2度切り取った。これも凍りやすいため、使い終えたら次のを切る予定。ユズは実が小さいため直ぐに凍る。中には押すと凹むのもあるが自家用には十分。それで全部枝から切り取り、皮ごと潰し焼酎に入れる。爽やかな味だし、柔らかくなった皮も残さずに全部食べる。7月に収穫したタマネギはあと5個。本当に良く食べたものだ。自分が作った野菜ほど美味いものはない。

   

 家事も嫌だと思えば苦痛だが、元気で生きるための訓練だと思えば楽しい。そして良い運動と気分転換になり、何より頭を使う。手順や方法、そして後始末も。用足しも買い物も、最近は極力歩くことにしている。雪が降った時の自転車は危険。相手の不注意だってある。元気なうちはとも角歩こう。雪の日はさっさと雪かきしないと、凍結の危険性がある。歳を取ったら早めの準備が大切だ。

              

 沖縄から帰宅後、電気ポットと腕時計を買った。これまで我慢して使っていたヤカンが駄目になり、安物の腕時計が旅行中に壊れた。これまでは何でも自分に我慢を強いていた。だが物は必ず故障する時が来る。特に必需品がないのは不便。これでいつでも熱いお湯が使え、正確な時刻を確かめることが出来る。暖房もお風呂もこれからは、遠慮せずに使う。自分自身の健康と長生きのためにも。

    

 24日はせめてもの贅沢をと考え、刺身を何種類か買った。そしていつも通り夜遅くまで、翌日のブログを書いていた。25日は今年最後の灯油を買った。午後民生委員のFさんがわが家に来られた。いつも腰が低く丁寧な方。私が何か困ってないかと心配し、クリスマスの日にわざわざ訪ねて来てくれたのだ。私の近況報告をし、本音を話した。それを笑顔で聞いてくれるFさん。私にとってはまさに女神だ。

          

 夕刻「ピンポ~ン♬」と宅急便。しかもクール宅急便だ。差出人を見ると東京の次男。早速箱を開けると新聞紙に包まれた物体が2個。それを剝すと、中から見事な冷凍マグロの「柵」が2本出て来た。種類はそれぞれ違っていて、一方は中トロみたい。いつも年末に帰省するが、今年はコロナで来れない。そして帰省すると正月の刺身がいつも貧弱なのを見て、こんな高級なのを送って来たのだと思う。

  
 私は安物で十分なのだが、折角なので中トロを少しだけ切った。その夜彼の携帯に電話したが、いつまで経っても出なかった。きっと憐れな親父の声を聴くに忍びなかったのだろう。3人兄弟の末っ子。若いころはトンデモナイことをやって心配したが、一番心の優しい子だ。お前の気持ちはお父さんにもしっかり届いたよ。どうもありがとうね。

              

 その夜遅く、1曲だけクリスマスキャロルを聞いた。久しぶりの美しいメロディーとハーモニーが心に沁みる。緊張しっ放しだった日々。末っ子からの贈り物と音楽の力とで、凍っていた心が少し融けたようだ。その夜は安心し、少し早めに床に就いた。3人の子供たちと2人の孫たちが、ずっと健康で幸せでありますよう。<続く>





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Last updated  2020.12.28 00:08:14
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