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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.04.28
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テーマ:★人生論★(325)
カテゴリ:人生論
~宗教と性・聖と俗~

     楽園追放(1)

 神は自分に似せて人を作ったと言う。男はそれで良かったが、女は男の肋骨から作った由。神は男女に言った。「これからお前たちを楽園に送るが、決してリンゴの実だけは食べていけない。食べたら死ぬよ」と。だが、イブはヘビにそそのかされてリンゴを口にし、アダムにも食べることを勧めた。だが、食べ終わった二人は恥部をイチジクの葉で隠した。リンゴを食べ、善悪の分別を知ったのだ。神は怒って二人を楽園から追放した。そして人間は神の予告通り死ぬ運命となる。

        楽園追放(2)  

 神は全きものとして人間を作ったとし、キリスト教の中にはダーウィンの「進化論」を否定する宗派や、「輸血」を拒否する宗派や、今でも都会から離れた農村で昔ながらの暮らしを守っている宗派があると聞く。また堕胎を禁じ、避妊を禁じる宗派もある。

    受胎告知

 フラ・アンジェリコの「受胎告知」は、マリアが天使から神の子を宿したことを告げられる場面を描いている。つまり処女懐胎で、マリアは夫ヨゼフと交わらぬまま妊娠したとされる。聖母マリアたる所以で、生まれたのが神の子であるイエスキリスト。例えは悪いが日本にも日輪の夢を見て「日吉丸」を産んだ農婦がいた。後に太閤豊臣秀吉となる人物の生い立ちの話だ。

           中世の古城   

 中世のヨーロッパの領主には「初夜権」と言うものがあったと、大学時代の講義で知った。つまり領主は自分の領地に住む家の娘を自由にすることが許されていたと言う。つまり権力で処女を奪った訳だ。その一方夫婦が離婚する際は、二人を決闘させた由。ただし男には目隠しをし、片足は鎖で杭につないだ。生き残った方が正義。神前で神に誓ったのだから、夫婦のどちらかに不正義があったとの考えだ。

    中世のキリスト教寺院

 当時の宗教の主流だったカトリックの神父は結婚を禁じられていた。だが神父と言えども人間。性欲はある。それで尼僧を犯したり、少年を相手にすることもあった由。戦国時代の日本の武将も同じで、戦場に女性を伴うことが出来ず、小姓と呼ばれる美少年を傍に侍らせていた。最後まで織田信長の側に仕えた森蘭丸の話は有名だ。夜も武将の伽(とぎ)の相手をすることから「御伽衆」とも呼ばれていた由。さて現代でも。神父が信徒の女性をレイプした話を稀に耳にする。

             親鸞聖人   

 その点、親鸞聖人(しんらんしょうにん)は異例中の異例かも知れない。鎌倉時代の僧侶で浄土真宗の宗祖。異例と言うのは僧侶の彼が妻帯していたことだ。恵信尼の存在と7人の子女がいたことが知られている。聖人は越後に流されたことがあり、当時身分の高い流人(彼は皇族でもあった)には身の回りを世話する女性を拝する習わしがあった由。「悪人正機説」や「歎異抄」で有名な聖人の人間らしい一面が偲ばれて微笑ましいと私は思うのだが。<続く>





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Last updated  2021.04.28 11:38:18
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