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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.10.22
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カテゴリ:生活雑記
~風が吹いた日の話~

  

 木曜日の朝。またまた寝坊してしまった。最近はシャッターを閉めているせいか朝になっても暗く、良く眠れるようだ。慌ててシャッターとカーテンを開けて、先ず掛け布団を2階に運ぶ。ベランダを見ると濡れている。夜中に雨が降ったようだ。タオルで手すりを拭く。敷布団や枕は和室に置いたまま。それから朝食の準備。朝ドラが始まるまでもうギリギリだ。

              レタス   

 味噌汁がない。そこでラーメンの残り汁を使うことにした。具は前日に収穫したレタスの一番外側の葉。外側は堅いので刻んで煮ようとしたわけ。念のため軽く洗った。前夜見た際にナメクジがいたためだ。自家製の葉物野菜には良くナメクジがいる。彼らの棲みかであり、食料にもなる。だが慣れれば可愛いもの。「殻のないカタツムリ」と思えば良い。殺さずに勝手口からポイと捨てる。

    ズボンに着いたヌスビトハギの種
 
 この日は月に一度の俳句教室があるため忙しい。日が照ってから布団を干し新聞を読み、早めに昼食を済ませ、干した布団を取り込む。晴れてはいるが風が強く吹くとの予報。念のため寒くない服装をし、手袋をした。俳句教室へは自転車で行くが、終わって帰る夕方には風が冷たくなるためだ。手袋をしていって正解だった。俳句教室には初めての人が来た。コロナを怖れて様子を窺っていた由。

        イソギク    

 講師は案外元気そうだった。今月の兼題(宿題)は「晩秋や」だったが、私が出した作品はあまり高い評価は受けなかった。まあいつものことだが、自分としては最も適切な言葉を選んだ積り。それが長い間俳句と付き合って来た講師の目には、蛇足や見当違いに見えるのだろう。まあ言葉に対する感覚の違いも大きいし、何を優先するかも異なる。まあ、その「各論」については日を改めて書きたい。

  

 その日分かったことは、最長老の受講生が90歳だったこと。これには驚いた。耳は少し遠いが、俳句に対する情熱は誰にも負けず俳誌に毎月投稿しているほど。講義が終わってからは仲が良い受講生が集まって「体調」の話になった。目が見え難い。耳が遠い。病気や手術の話。奥さんを失くした人や夫君に先立たれた人。それは彼らが詠んだ俳句からも分かるのだ。自分ももう少し頑張ってみようか。

              

 帰宅後ファンヒーターのタンクに給油し、夕食の支度に取り掛かった。最近はなんだか面倒に感じて、食事も簡単に済ませてた。だが、先日買った鯛2匹をそのまま放置していた。刺身用とラベルにあるが、刺身が取れるほどの大きさではない。これは煮物にすると即決。鱗、頭、尻尾、内臓を落として2枚に下ろし、大きめの鍋で煮た。煮れば身が縮まるのは仕方ないが、まあまあ美味しく煮つけられた。

    阿蘇中岳の噴火

しかし阿蘇山の爆発には驚いた。噴煙は凄かったが、火砕流が大したことなくて不幸中の幸いだったと思う。中央構造線上にある阿蘇は地震も多く、昔から大噴火を繰り返して来た。阿蘇神社のご神体は火山そのもの。20代の頃に大分から熊本までバスで「やまなみハイウェイ」を走った際、阿蘇の火口にも寄った。まだ少しだけ雪が残っていた。南国の九州でもやはり高山には雪が降ることを実感したものだ。

     大観峰からの眺め  

 2度目は「阿蘇スーパーカルデラウルトラマラソン」を走った時。もう20年以上も前の話。その時に熊本勤務経験のある先輩が車で阿蘇を案内してくれた。これは「大観峰」から観た阿蘇五岳の雄姿。釈迦が横たわっているように見える由。一番左が顔の部分だ。体調が悪くて50kmの部を走ったが、それでも阿蘇の雄大さと外輪山からカルデラ内に下りる落差の大きさが驚きだった。草千里の放牧風景も懐かしい思い出だ。その風景を思い出して詠んだのが以下の句。

    大阿蘇の野火より遠く牛の群    *野火(のび)=野焼きで春の季語





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Last updated  2021.10.22 00:18:52
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