2869197 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2022.02.04
XML
テーマ:★人生論★(325)
カテゴリ:人生論
~眠れない理由(わけ)~

  

 なぜだか夢の中で俳句を作っていた。必死で言葉を捜していた。きっと遅くまで俳句関係の本を読んだせいだと思う。それにしても何と熱心な自分。あまりにも眠れないため、2個目の睡眠導入剤を飲んだ。そんなことは初めて。それが翌日もまた夢の中での俳句作り。そしてその夜も2度導入剤のお世話になった。これでは体が持たないなあ。かと言って昼寝が出来るわけでもない暇なジジイ。

                  

 新年早々たくさんの俳句が生まれた。理由は幾つかあった。身の回りで色んなことに遭遇したのが最大の理由だが、詠んでみたい「新年の季語」が多かったせいもある。思いついて川柳も短歌も詠んだ。やはり創作には刺激が必要だと感じる。2月の兼題(宿題)の「紅梅や」も2つ3つ詠んではみたものの、それ以上の進展はない。俳句の世界では既に春だが、現実は違う。見える景色はまだ冬そのものだもの。

  

 相変わらず続く頭痛。さほど重症ではないが気にはなる。ゆっくり風呂に浸かると治まるので、きっと冷えから来る血圧上昇によるものと推定。心配な時は血圧を測る。やや高い数値が出ることもあるが、許容範囲の時もある。それよりも脈拍数が最近かなり増えたことに気づいた。長距離を走っていたランナーの時の脈拍数は多くて50台前半。少ない時は40台後半。

                   

 当時は相当走り込んでいたため心肺機能が高く、静かな状態で脈拍を測れば回数が少なく、看護師さんが驚いていたほど。俗に言う「スポーツ心臓」。大量の血液をゆっくりと全身に送っていたのだろう。それが年老いて運動量が激減したせいで、心機能が「普通の人」並みになったのだ。だから坂道を歩くだけでも、苦しくなる。合わせて腰痛発症で「普通」どころか「普通以下」になった今。

  

 眠れない理由の一つに、借金しに我が家にやって来た女性のこともあったと思う。家を聞かれて「◎◎」の近くと言ったのに、よくも探し当てて訪ねて来たものだ。きっとそれだけ困っていたのだろうが、困っていた理由は尋ねなかった。逆に「わが人生記」を聞いてもらった。それも玄関の「上がり框(がまち)」に腰を下ろしたままで。座布団を勧めても遠慮した彼女。相当寒かったろうに。

                       

 彼女の姓は知っていた。ユニフォームの名札で。だが今回下の名前も知った。彼女が書いた「借用書代わりのメモ」で。返却期限は彼女自身が決めた。直接持参するとも。だが本当に来るかどうかは不明。答えは「来る」と「来ない」の2つだが、「来る」パーセンテージは読めない。だが実のところ私は嬉しいのだ。一日中誰とも口をきかずに過ごす日常。しかも女性とわが人生について語れたことが。

  

 ヘルパーさんの仕事に、「話し相手になる」と言う有料サービスがあると聞く。確かにお金は貸したが、あれは「話し相手サービス」の第1回目と考えたらどうだろう。だがそれはあくまでも私の願望に過ぎず、彼女が来なければ「サービスは終了」で、しかも残り9回分はパーと言うわけだ。甘っちょろいかも知れないが、私は再び彼女が姿を見せる方に賭けたい。山鳩が何度も窓ガラスに衝突したように。

                       

 彼女の本当の顔も知らない。ここ2年近くマスク姿の彼女しか観てないからだ。目が誰かに似てると考えたら、「つくば時代」の上司の奥さん。そして吹き出物が目についた。マスクを取ったら全然別な顔で「口裂け女」出現なんてことはよもやあるまい。あの日彼女が話した幾つかの言葉を思い出してみる。別れた女房の予言「お父さんは女に騙される」が「真実」になるかどうか。確率は5割。

  

 さて私は夢をみているのだろうか。夢と現実を混同してるのだろうか。純情一路の馬鹿真面目さで、帰って来るメロスをひたすら待っていた友人。それでも良いんだよ俺は。メロスを信じてずっと待っていた友人役で。彼女の人生に何があったのかは知らない。自分の人生が今後どう変わるのかも知らない。でも北国の人間は辛抱強く、暖かい春の訪れをじっと待っている。時あたかも今日は立春。<続く>





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.02.04 00:00:09
コメント(0) | コメントを書く
[人生論] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.