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マックス爺のエッセイ風日記

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2022.05.08
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~私が知るウクライナの戦況~

    フリゲート艦「アドミラル・マカロフ」

 ロシアとウクライナが戦争状態にあることは誰でも知っているだろう。この戦争の現実の姿と、今後の行方についてはなかなか判断し難いものがある。順不同だが私が知り得た情報を以下に記したい。最初はロシア軍の「黒海艦隊」の話。まだ戦争初期のころ、アゾフ海(黒海内の入り江)の港湾に停泊していた揚陸艇1隻がウクライナ側によって撃沈された。他の2隻も多大の被害を受け、大量の戦車が海中に没した。これでオデーサへの上陸作戦が事実上困難になったと思われる。

 次に2隻の哨戒艇が撃沈。さらに黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が撃沈。レーダー2基を有するミサイル巡洋艦で、ロシア側が受けた衝撃は大きかったはず。つい最近フリゲート艦「アドミラル・マカロフ」(上)が撃沈。対艦巡航ミサイル「ネプチューン」は元々のロシア製を、ウクライナが改良。黒海艦隊の敗因は油断。2014年のクリミア併合以降ロシアは油断し、ウクライナは戦略や兵器の改良を重ねた。無論欧米の情報提供も大きく作用した。

            爆発炎上するロシアの施設   

 次にロシア国内で起きている「怪現象」について触れたい。ロシア国内の15か所ほどで、爆発事件や大規模な山火事が起きている。対象施設は軍関係、薬品会社、教科書会社の倉庫、天然ガス貯蔵庫、空港施設など多岐にわたっている。位置はウクライナ国境付近から、極東のウラジオストックまで及んでいる。ウクライナ軍による攻撃より、プーチン体制に不満を持つ情報部員や軍関係者の犯行。軍部の腐敗は著しく、戦車の在庫数と実態が合わない。部品を売り払って安い中国製のものにすり替えたりは日常茶飯事。不正がばれたら処罰されるための証拠隠滅だ。これは中国国内でも良くある。

    ミサイルで攻撃されたロシアの作戦本部

 今月上旬。ロシア軍の作戦会議がウクライナ東部イジュームの学校で開催。その情報を察知したウクライナ軍がミサイルで集中攻撃。400名中司令官を含む200名を殺傷した模様。ゲラシモフ参謀総長も参加していたようだが、午前中に帰国し難を逃れた。これで20名いるロシアの将軍のうち12名が戦死したことになる。なぜ軍の幹部が400名も1か所に集まるのか。これも自軍が有利と信じている油断。

 決定的なのはロシア軍の戦法の古さ。第2次世界大戦当時の陸軍の方式を未だに守っているため、ウクライナ軍は予測して堅牢な陣地を構築している。そしてロシア軍は兵士と武器の損耗が激しくて苦戦。新たな補充兵は経験不足で、多数の将軍や司令官が戦死したため、軍としての意思統一が出来ない。軍事通信機器が行き渡らず、トランシーバーなどでの連絡はウクライナに筒抜けなのだ。

           東部・南部戦線   

 一見ロシア軍が圧倒的に支配してるように見えるがロシア軍の兵器と兵士の損耗が激しく、欧米から新たな武器が提供されるウクライナは今後戦況を逆転しそうだ。ロシアはその補給路を断つべく、鉄道や主要道路、ドニエプル川に架かる橋などを攻撃破壊しているが、精度が低いミサイルしかないため決定的な損害を与えられず、ウクライナは今後補修しながら激戦地の東部に向かうはず。

  

 これはウクライナの南西にあるモルドバ。その一部に「沿ドニエストル共和国」と呼ばれる傀儡国家がある。最近ここで「偽旗作戦」があった。ウクライナの攻撃で電波塔が破壊されたと主張したが嘘。ここはロシア人が多く、プーチンが勝手に作った共和国。ウクライナ南部のロシア支配地とここを繋ごうとの意図をウクライナが許すはずがない。

 逆にモルドバはウクライナに200名の工兵部隊を派遣する意向。全体で6千人しかいない小さな軍隊。工兵部隊はロシアと戦うためではなく、ロシアがキーウ付近に埋めて行った地雷や不発弾所処理のため。ヨーロッパで一番貧困な国が多数のウクライナ難民を受け入れただけでなく、ウクライナの復興に寄与しようと懸命なのだ。

                      

 先ごろポーランドはベラルーシ国境近辺で軍事演習をした。それに伴ってベラルーシは自軍をポーランド国境付近に向かわせた。戦うためではなくその逆。ロシアと軍事協定を結んでいるが、ルカチェンコ大統領はウクライナと戦いたくないのが本音。それで自軍をロシアから遠ざけたのだ。そしてウクライナの義勇兵となったベラルーシの若者。さらにベラルーシとロシアの列車運行を妨げるネット義勇軍もいる。明日5月9日はロシアの戦勝記念日だが、さてロシアはどう動くのか。<続く>





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Last updated  2022.05.08 00:00:10
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