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カテゴリ:第4回ITセミナー
第4回ITセミナー 4日目
今日は世界遺産の1つ、ラリベラを観光。 朝一でラリベラから42km離れた山中の洞窟にある教会「イムラハンナ・クリストス(神の導き)」に向かう。この教会は11世紀、ラリベラ王朝時代に造られた。洞窟内には元々地面が無く、湧き水による池だけだった所に基礎を作り、その上に教会を建てたらしい。 オーク材、ライムストーン、大理石でこじんまりと作られた教会は、なかなか趣がある。 この聖地には、北アフリカ各地から5,540人の巡礼者が訪れ、清められた食事をここで取った後、通常の食事をとることを拒み、一週間程祈り続けた後、全員が餓死したという逸話があり、洞窟奥にはミイラ化した巡礼者たちの死体が今だ山積みになり、地面のあちらこちらから頭蓋骨の一部が顔を覗かせている。 明日は、この教会が祀る聖人「聖ガブリエル」の日ということもあり、多くの人が集まり、祈りを捧げていた。 午後からはガイドを雇い、11あるラリベラ岩窟教会群を回る。 ちょっと見た目では気付かないかも知れないが、この遺産は本当に凄い。 建物が全て巨大な1つの岩をくりぬいて作られている。 通常の人間には思いつけないし、思いついたとしても実行する気にはならない位の作業量だっただろう。 狂信的としか思えない。 全体としてこの教会群は、十字架の融和がモチーフになっているようだ。 至る所で、ラテン、ギリシャ、アクスム、聖ジョージ、インド等々様々な十字架を見ることができる。ここの教会には、聖ジョージ、聖マリア等々それぞれ別の聖人が祀られており、それぞれ独自の十字架を持っている。一番有名な、建物自体が十字の形になっている聖ジョージ教会はやっぱり綺麗。ちょっと離れた所から見ると、さらに際立つ。 翌日早朝出発だったので早く寝たかったが、深夜から翌朝にかけ聖ガブリエルのミサが行われると聞いたので、眠気をこらえ夜10時に再度岩窟協会群へ。教会前では、司祭達が輪を作り、揺れながら歌い祈りを捧げていた。祈りは波のようで、高まったり静まったりを繰り返し、一番のピークでは踊りとドラムが入り、香が強くたかれた。貴重なものを見させてもらったと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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