潤風満帆☆ごきげん号！！

そだよねー
加害者少年にだって
湧く情ってものはあるからなー


いくら 自分だけの母親を
奪われる危機感があっても
こんな立場の自分に対して
根気強く支えてくれてるオジさんは

会ったことなく事故死遂げた
犯罪歴のある実父なんかよりすっと
いいオジさんなわけで


子供の立場になったら
絶対に
自分が殺した相手の父親が
自分の父親のような存在になんて
完全無理！と思うに決まってる

どう考えても
自分が少年院に入ってる間に
母親と 殺害したコの父親が
知らぬ間に恋仲、なんて
そんなこと聞いたら
気が狂うよ、と思う

自分の母親とだけ
生きていきたいって強く思って当たり前
いらんオジさんは
ぶっちゃけ ウザいだけ



んーーー
だけど案外ラスト普通だったなー

普通にいい話、というか
無難な着地をした感じ。


色々あって
遠藤憲一さん演じる父親が
優しさの陰にためこんでいた
積もり積もってたストレスや
許せない気持ちが爆発して
加害者少年を殺害して
犯罪者になっちゃうのかと
思ってたよー

または、その逆か
少年が 被害者の父親刺し殺し
また少年院にリターン

少年の母親は
ショックのあまり
断崖絶壁から身を投げる


このドラマの結末は
果たしてハッピーエンドと言えるのか

いいえ、違うでしょう


被害者被害者、といっても
殺害されたという被害なわけだから
しかも 中学生
まだまだ先の未来 人生
長い子の将来をたちきられたわけ


大人の恋仲で絆うまれて
力合わせて強く生きるとか
すんなりは応援できないわ
ドラマとはいえ



絶対絶対 殺された息子さんは
天国から笑顔で見守ったりしてないし！！

そこだよ、そこ！！！

殺された人間が1番

「お、お、おーーーいっ！！！」って
ツッコミに入りたいはず！！！


それぞれの断崖 （集英社文庫） [ 小杉健治
]