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先週、僧職の友達に会いに行った。 いつも忙しそうなので、会うのは2か月ぶりくらいだ。 色々と近況報告しあってから、植物とか犬とか美味しい物の話をするのが常だが、 今回は、お寺さんらしきことを聞いてみた。 実は、お墓参りに行くと、親戚のお墓にも数か所行くのだけれど、 一か所だけ、だれも参っていないお墓があり、いつも草ボーボーなので、 義母とウチの家族で草刈りしたり掃除したりする。 (これは義祖母が生きていた頃から続いている。) ここは笹や雑草の生育が良くて、ウチのお墓掃除より労力と時間がかかる。 遠い親戚らしく、義母は子どもの頃に数回会ったことはあるけど付き合いはなく、 当然夫も知らない人のお墓だ。 義母は「家の人はどうしてほっとるんやろか。なんとかすればええのになぁ。」 と毎回不満ブリブリ。 でも、見て見ぬふりもできないようなので、ずっと世話している。 当然、そのお墓の持ち主は、そのことを知らない。 義母が生きている限りは続けると思うけど、その後どうすればよいのだろう。 ということを相談してみた。 「同じような檀家さんがここのお寺にもいらっしゃるよ。 全く知らない人でもなかったから放置出来ないって、おばあちゃんが一人できれいにしてるわ。 いずれ無縁墓みたいになるんだろうけど。 大変だったら、簡単に出来る範囲の掃除だけでも、お参りするだけでも構わない。 でも、しないよりはした方が自分の気持もいいし、中の人の為にもいいよ。」という答え。 なんとも曖昧な感じがしないでもないが、それでも随分気が楽になれたように思う。 ウチは娘二人だから、将来は、お墓をどうするかも考えておかなければならないだろう。 もう一つは、「お盆にはみなさん家に帰っていて空っぽなはずなのに、 留守のお墓にどうしてお参りするのか」というMさんの子供時代の疑問。 私など、そんなことは思いつきもせず、ただ慣習としてやってただけだったので、 その少女Mさんの聡明さにはビックリした。 さて、聞いてみた答えは、 「お盆には、迎え火を焚いたら、ご先祖様をお迎えするためにお墓参りをして、 ご先祖様を連れて家へと帰り、一緒にお盆を過ごしたら送り火を焚いて、 今度はご先祖様をお送りするためにお墓参りをする。 ただ、忙しくてそんなに丁寧には出来ないので、 だんだんお墓参りが1回になってしまったのだろう。 でも気持ちの問題だから、お墓が留守だとしも、 お参りしないよりする方が良い。」そうだ。 (おおざっぱに要約したから、違ってたらゴメンナサイ) いつも普通の話しかしないから、友達がえらく立派に思えた日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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