読了③
3日連続で取り上げた最強のシナリオプランニング最終回です。
第1回
第2回
右下の本です
最強のシナリオプランニング
-変化に対する感度と柔軟性を高める「未来の可視化」
著者:A.T.カーニー日本代表 梅澤 高明
最強のシナリオプランニング変化に対する感度と柔軟性を高める「未来の可視化」【電子書籍】[ 梅澤高明 ]
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第1回で読んだ理由と、読んでよかった理由をやや興奮気味に書きました。
第2回でシナリオを描く前の事前準備、つまり十分なデータ集めが重要と語りました。
最終回でいよいよ、シナリオを描いていきます。
第2回で取り上げた、地銀のケーススタディの続きです。
シナリオは3~4つ作るのがよさそうです。
シナリオ実現のインパクトが小→→→→→→→→大
シナリオ実現の 不確実性が小→→→→→→→→大
この2軸で考えます。
シナリオAは、
緩やかな再編シナリオ(ベースシナリオ)
とします。
これは現在の事業の延長線上から未来がそれほど、ぶれない前提で考えます。
最も、可能性がある
現実的な落ち着きどころのシナリオ
とも言えます。
地銀のケースでいうと、
「緩やかな再編」
というシナリオが選定されていました。
シナリオAは、シナリオ実現のインパクトもまぁまぁ大きく、不確実性は小さいとなります。
こんな感じです↓↓
シナリオB「新たな競合の登場と業界再編の加速」
シナリオC「グローバル経済危機の拡大」
シナリオD「日本国リスクの顕在化」
どのシナリオも読んでいてありえるし、確かに実際に発生する確率は低くても
備えておくべきだというのが腹落ちしました。
この4つのシナリオのうちひとつでも全く想定していない中でいざそのシナリオが
実現してしまった時のインパクトの大きさと言ったら・・・
ぞっとしますね。(震えます)
本書では、もちろんこの後もさらにリスクを細分化していき、各シナリオごとの
戦略策定までを鮮やかに行っています。
ほれぼれしてしまいました。
コンサルティング会社というのは、
膨大な資料を短時間で集めて、
分析して、
ひとつの結論(問題解決&戦略)を導きだして、
説得力ある資料でクライアントにプレゼンする
こんなことがお上手なんだろうなと考えました。
私の仕事(自動車事故の示談担当)にもいかせるなと思いました。
目の前の自動車事故の示談交渉をしているものの長期解決せずに、
交渉難航案件が今後どうなるか、
3つのシナリオにわけてみます。
シナリオA
当方提示額+αの金額上乗せで、対案を相手が提示してくる
支払額が増えることもあり、シナリオ実現のインパクトは大きいですが、
不確実性は小さいといったところでしょうか。
双方が妥協をしていき、最終的に示談になるGoalが見込まれます。
シナリオB
当方提示額で示談に応じず、相手は弁護士委任をして訴訟提起までしてくる
支払額がたくさん増える可能性があり、シナリオ実現のインパクトは大
一方で相手にも費用+労力+時間+世間体などの懸念があり、不確実性は大と言えます。
訴訟上の和解もしくは判決での確定が見込まれます。
シナリオC
相手は何もしないまま時効を迎える
支払額が0になるという観点でいうと、インパクトは同様に大きいかもしれません。
不確実性でいうと、貰えるお金を受け取らない人は少ないので、不確実性も大と言えます。
いわゆる自損自弁(持ち別れ)という解決ですね。
事故日から3年経過すると、時効で損害賠償請求権が消滅
する訳です。
時効での解決って結構あります。
自分が間違っているとは認めたくない、おカネを受け取れないことは嫌だが、
納得できない解決もしたくない、かといって弁護士や裁判だとやる時間もお金もない…。
他にも
保険会社を飛び越えて当事者同士で交渉を進めようとする
保険会社に毎日電話したり、来店したりして嫌がらせで
当方をあきらめさせようとする=パワープレイ
苦情を言う
泣く
お願いしてみる
手紙を出してみる
知人から電話してもらう
代理店から電話してもらう
等々、いろいろな戦略を取られる方がいらっしゃいます。
保険会社も慣れているのでどの戦略をとっても、動じず応対は可能です。
私の業務にあてはめるとびっくりするくらい地味になってしまいましたが、
地銀とか飲料メーカー、インド市場、アップルVSサムスン
といった
その業界にいなくても興味の持てるケーススタディがたくさんあって
読み始めたら止まらずに
最後まで一気に読めました。
おススメです★★★
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★プロフィール:MBA損保マン★
損害保険会社に勤務しながら、2017年4月からMBAホルダーへの仲間入りを目指して、勉強を継続しています。
昼はサラリーマン、夜は大学生「MBA取得中の損保マンのブログ」がタイトルとしては、
正確かもしれません…。
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交通事故が専門分野ですが、MBA知っトク情報を中心に1日1投稿を目指していきます。
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