コロナの潜伏期間

2021.02.06

テーマ：ニュース(99732)

カテゴリ：コロナウィルス

コロナの潜伏期間

皆さんこんにちは。とある総合内科専門医です。今日もアクセスありがとうございます！

前回はコロナの無症状感染のお話をしました。今日は新型コロナウィルス感染症の潜伏期間について取り上げてみようと思います。

今更潜伏期間！？と思われる方、そう今更なんです。ですが、この潜伏期間を知っておくことは、前回取り上げた無症状感染の予防に繋がるわけです。この緊急事態宣言下でなかなか感染者が減らない今、しっかりと潜伏期間を覚えて、感染対策に生かしましょう。

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さて、本題に入ります。

一般的に、この新型コロナウィルス感染症の潜伏期間は1-14日と言われており、ウィルスに暴露してから5日程度で発症すると言われております。

ある報告では暴露歴を確認できた181人の診断確定例において、潜伏期間の中央値が5.1日、また11.5日以内に97.5%が発症したということです。

またFerrettiらの数理モデルによると、実効再生産数が2、つまり、1人の感染者が2人に感染させるとすると、発症前に45%、発症中に40%、10%は環境を介して、5%が無症候のまま感染させていることになるということです。

そして感染力という考え方があります。他人に感染させるのでも時期によってその感染力が違うわけです。

この新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は、発症前2.3日から感染力が上がり始めます。そして発症前0.7日で感染力が最高に達します。その後発症して7日以内に急速に感染力は衰えていきます。同じコロナウイルスでも重症急性呼吸器症候群SARSのコロナウィルス(SARS-CoV)は発症後にどんどん感染力が高くなり、入院後に医療従事者が次々と感染していったのと対照的です。

こうしたことから、ユニバーサルマスキングという考え方があります。つまり、上記の通り発症前2.3日から感染力が急激に上昇するわけですので、感染者ののどでは発症前の約2日前から急激にウィルス量が増えていきます。この時期は発症前なので感染者本人は自分が感染していることを知らないわけです。なので、全ての人が症状のあるなしに関わらずマスクをつけるというのがユニバーサルマスキングという考え方です。

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みなさん、潜伏期間とよく言いますが奥が深いですね！感染対策、感染を広めないために重要なことですね。

1日も早い安全、安心な世の中を取り戻すために、元通りの日常を取り戻すために...

・うがい、手洗いを徹底すること
・マスクを着用すること
・外食や多人数での集まりを極力少なくすること

今すぐ実践しましょう！

また、ワクチンが元の世の中を取り戻す起爆剤になることを切に願います。

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最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回も乞うご期待🌈