うたのおけいこ 短歌の領分

2024/04/17(水)07:05

種田山頭火  まつすぐな道でさみしい

俳句ちら読み 逍遥遊(127)

種田山頭火(たねだ・さんとうか) 分け入つても分け入つても青い山 笠にとんぼをとまらせてあるく 鴉啼いてわたしも一人 まつすぐな道でさみしい しぐるるや死なないでゐる 雪がふるふる雪見てをれば しぐるるやしぐるる山へ歩み入る どうしようもないわたしが歩いてゐる ぶらさがつてゐる烏瓜は二つ 枯山飲むほどの水はありて うしろすがたのしぐれてゆくか 鉄鉢の中へも霰 けふは凩のはがき一枚 しぐるる土をふみしめてゆく 病めば梅ぼしのあかさ なるほど信濃の月が出てゐる 句集『草木塔』(昭和15年・1940) 自由律俳句 ○ 山頭火句集(ちくま文庫) 山頭火句集 【送料無料】 価格:1,320円(税込) 山頭火 草木塔 復刻版 売り切れました    種田山頭火像  山口・JR防府駅北口前 ウィキメディア・コモンズ  パブリック・ドメイン

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