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テーマ:サッカーあれこれ(19851)
カテゴリ:イラン代表
リーグ戦7試合連続ゴールと波に乗るアリ・ダエイは、アジアチャンピオンズリーグ、アル・カラマ戦でも前節のアル・ガラファ戦と同じように直接FKをゴール右隅にねじ込んだ。ゴール動画 その後も頭部を負傷したダエイが奮闘したが前半15分に奪ったこのリードを守りきる事ができずにサバ・バッテリーは終了間際の逆転弾を浴び、ACL初の敗北を喫している。この場面ではソーラブ・バフティアリザデが前線に上がりすぎ、カウンターを食らった守備陣がアル・カラマの素早いカウンターに対応できず見事に崩されたものだった。その守備を統率していたのは代表DFゴルモハマディであった。同じ場面は代表においても見られるかも知れない危惧を感じさせた。ただ敗北にも関わらずダエイの気迫は素晴らしかった。 そういえば勇猛果敢にゴール前に飛び込み、体を張るダエイが幾度と無く血を流す姿を見てきたものだ。その都度包帯をぐるぐるに巻いて、何事も無かったようにボールに飛び込むのだった。 アリ・ダエイは口癖のように「イランのために」「国民のために」最前線で体を張り続けてきた。イランファンが37歳になった彼をバッシングするのは決して彼が憎いわけではない。彼ほどの偉大な選手の穴が大きくなりすぎる事を恐れているからだ。ただ、彼の気迫溢れるプレーを見ているうちに、若手の成長を危惧するよりも、偉大なキャプテンのプレーを見ることのできる時間が残り少ない事にいまさらながらに気付き、やるせない気持ちがこみ上げてくるのだった。いい思い出ばかりではない、楽しい時も苦しい時もアリ・ダエイは仲間を鼓舞し、倒れた相手選手を気遣い、赤紙を喰らった仲間を慰め、時間稼ぎをする仲間を諌め、乱闘のさなか紅潮する相手の頬にキスをし、そして多くのゴールで国民の喜びを生み出してきた。 ここまでくれば、ダエイには是非ともドイツで暴れて欲しい。スタメンを譲る必要などありはしない。彼を批判し続ける多くのファンも、彼を失った瞬間の、痛みを伴う感覚を予期する事ができないだけなのだから。 一方、順延していたオーストリアブンデスリーガ25節、マッタースブルクをホームに迎えたアドミラはなんとも手痛い一敗を喫した。この試合、9位のマッタースブルクは勝ち点26で、最下位で10位のアドミラは1試合少ないながら19で残留の為には決して負けてはならない一戦だったが・・・ ホームで先制を許したことで焦りが生じ、またパシャザデも不可解な2枚の黄紙を提示され退場を宣告されて万事休す。残り10試合、今週末から25日(パシャは出場停止)、29日と立続けに強豪ラピッド・ウィーンとの2連戦が控えており残留を賭けた厳しい試合が続く事になりそうだ。 Nordea Admira: Mandl - Wimmer, Pashazadeh, Horvath, Flel (46. D. Wolf) - Thonhofer (60. Morgenthaler), Schachner, M. Wagner, Landerl - Bjelica, Bule SV Mattersburg: Borenitsch - Mravac, Patocka, Ratajczyk - Atan (85. Kaintz), K・bauer, Kausich, Mz (93. E. Kulovits), Fuchs - Hanikel (64. Naumoski), Th. Wagner 得点者: Fuchs (25.) 退場: Pashazadeh (76.) 警告: Bjelica, Horvath, Flel, Landerl bzw. Hanikel, Kausich お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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