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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:イラン代表
ここ数日カリム・バゲリの代表復帰の噂がメディアを騒がせている。ドイツ大会まで2ヶ月を切り相次ぐ海外組の負傷(ザンディも先日軽症ながら負傷)、解決されぬ左サイドの守備の問題が不安視されるなかで、国内で素晴らしいプレーを見せるピルーズィのキャプテンに対して国民も代表復帰を後押ししている。これは言いかえれば、ファンの心の中では"カリム・バゲリ"はまだ引退してはいないという事だ。私にとってもイラン代表に陶酔するきっかけとなったバゲリが、いつ代表の6番をまとっても違和感は無い。もしこれが実現すればこれほどエキサイティングな事はない。彼の代表復帰は守備の安定と、豊富な経験をチームにもたらすに違いない。しかし、それ以上に"カリム・バゲリ"という存在が加わること自体が重要なのである。ダエイとはまた違ったカリスマであり、ピッチに立てばキャプテンとしてチームをまとめ攻守にスーパーなプレーを見せるが、ひとたびピッチの外に出れば謙虚に振舞う。そんな彼を国民は今でも愛してやまないのだ。 だが、ブランコは以前のインタビューでバゲリの復帰を否定しており、バゲリ自身も代表への復帰を拒み続けている。ジャヴァド・ネクナームという自らの後継者が成長を見せている代表の中盤に自らの居場所はないと言う事だろう。だが彼が今求められているのは脆弱な最終ラインの強化だ。スピードに衰えが目立ち経験豊富ながら時に無謀なゴルモハンマディ、攻撃的だが華奢なカービィ、実力は確かながら不安定なノスラティ、低い精度のクロスと粗野なタックルしか持たぬザレ、鉄の肉体を冷静にコントロールする脳を持たないレザイーという多くの不安要素を最終ラインに抱える現状で、カリスマであり経験豊富で冷静な守備と正確なフィードを駆使する謙虚なジェネラルの居場所は十分にあるように思える。 一方、シモンエス率いるU-23代表は16日からヴェトナムで始まるスプリングカップ2006に参戦する。スケジュールは以下のとおり。 16日:U-23オーストラリア代表戦 18日:U-23ヴェトナム代表戦 20日:U-23ウズベキスタン代表戦 初戦が豪州がAFCに加入してから初のイランとの公式マッチということもあり、是非とも注目したい一戦だ。 予想フォーメーションは ----------------Roudbarian Arzani-----S.Rezaii----Hosseini------Akbari -------Teymourian--------M.Zareh Shojaee-----------------------YavarZadeh -----------Borhani-----Gholamin チュニジア遠征のままなら上記のような感じでは無いだろうか。まだ帯同メンバーが発表されていない為、ルードバリアンらのオーバーエイジ組の参加は微妙だが。この貴重な大会でボルハニ、ジャッバリ、テイモリアン、ショジャイーらのドイツ行きが確実・有力な若手の活躍は勿論、シェイス・レザイー、ホセイニといった実力のある若手や、ゴラーミン、ヤヴァルザデなどの将来を嘱望されるタレントにもブランコは注目すべきだろう。ブランコは自身が兼任したU-23世代から多くの若手を引き上げたが、シモンエス率いる現在のU-23世代からも驚くべき選出があっておかしくは無い。 追記:20人の帯同メンバーリストがヴェトナムサイトにありました。シモンエス以下イランU-23代表は既にヴェトナム入りしたようです。ジャッバリは入ってないようです。ひとつ訂正でオラーディではなく元U-23代表のポラーディでした。 1Soosha.Makani 2Haghighi 3Arzani 4Sheys.Rezaei 5Farhad Al Khamis 6Hosseini 7Mehdi.Chamanara 8Akbari 9Shojaei 10Teymourian 11Esmaeel Karimian 12Majar.Zareh 13Mehrdad Pouladi 14Omidreza.Ravankhah 15G.R.Rezaei 16Yavarzadeh 17Mohsen.Yousefi 18Ehsan.Khorsandi 19Gholamin 20Amir.Khodamoradi 本大会が近づくにつれ、主力の故障、ベテランの復帰、若手の活躍など様々なニュースで騒がしくなるが、ブランコには冷静に、そしてギリギリまでイランの可能性を模索して欲しいと思う。またクロアチアのコーチとして参加した98年仏大会や2部時代のハノーファーを率いた経験くらいしか無い彼にとっても監督として臨むW杯は未知の世界だろう。経験豊富なムスタファ・デニズリやアリ・ハーン、ジャラル・タレヴィ、選手としてエスティリはたまたヘシメット・モハジェラニの知恵を借りるのも悪くないが、それ以上にダエイやマハダヴィキアと同様にピッチでW杯を味わったバゲリ、アジジ、パシャザデらをリストに加える事は彼を助ける手段の一つになり得るに違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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