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テーマ:サッカーあれこれ(19844)
カテゴリ:イラン代表
ブンデスリーガ第32節、ワッカー・チロルをホームに迎えたアドミラは前半37分にニーノ・ブーレのヘッドで幸先よく先制。再びファン感謝デーとして無料開放されたスタジアムを埋めた7000人の観衆に好調をアピールすることに成功する。このまま勝利を収めれば9位のマッタースブルクとの勝ち点差は2まで縮める事が可能であった。だがその思惑は最悪のシナリオで綴られる事となる。後半88分マッタースブルクがGAKを相手に1-0と勝ち越す。そしてワッカー・チロルのハーネス・エデルが93分に退場した直後の94分、GKのキックからゴール前での混戦を制したチロルのハッテンベルガーが無情の同点弾を叩き込んだのだ。そして試合はこのまま終了。この数分間でアドミラは勝ち点差2から6になるという絶望を味わうことになろうとは。だがハッテンベルガーがゴール後に行ったユニフォームを回して観客を煽るパフォーマンスが絶望に打ちひしがれるアドミラの憎悪を生み思わぬ悲劇を招く。
試合後、アドミラの監督バウムガートナーとチロルのDFフェルドホファーが言い争いを始めると、ピッチは混沌とした空気に包まれる。実はこの元代表DFはラピッド所属時にアドミラに疑惑のゴールを叩き込んだ張本人である。(過去ログ参照)そして、この混乱に乗じて若いイラン人がピッチで蛮行を犯す。監督が交代して以来アマチュア・チームでのプレーを余儀なくされていたモフセン・ファラジがバウムガートナーの静止を振り切り、自らのストレスをチロルの若手アンドレアス・ヘルツルへの回し蹴りで晴らしたのだ。 うめき声と共にピッチに崩れ落ちるヘルツル。その裏で数分前にアドミラの素晴らしい先制弾をアシストしたゲルト・ヴィマーがバーサーカー(狂戦士)の表情でチロルのGKパブロビッチに拳を振りかざす。この一撃で、クロアチア人GKは病院送りとなり血尿を生じる負傷に追い込まれる事態となってしまたのだ。さらにアキレス腱を痛めて試合を欠場したメフディ・パシャザデにも彼を殴打したとの疑いがかけられているが、映像では今のところ確認されていない。 間違った行為を行った彼らとチームには厳罰が下り、残り4試合で勝ち点差6を克服できなければ一部降格という悲劇が招かれるだろう。そして、この蛮行に2人のイラン人が関わったことは何とも残念なニュースだ。先日暴かれたマハダヴィキアの2重婚というスキャンダルとは違い、ピッチ内で起こった今回のスキャンダルはフットボールを愛する全てのファンにとって忌まわしく許されざる行為に他ならない。ただ見えない場面でパシャザデが間違いを起こしたとすれば、98年のW杯ユーゴ戦でデヤン・スタンコヴィッチの顔にかかと蹴りを見舞い、プレトラグ・ミヤトビッチの猛然たる怒りを涼しい顔でうけ流した老獪さは健在といったところか。 一方、ヴェトナムで行われているスプリング杯でU-23オーストラリア代表と対戦したU-23イラン代表はスコアレスドローで初戦を終えた。今回のチームは国内リーグが佳境を迎えており、アジアチャンピオンズリーグとの絡みからサバ、フーラド、パス、エステグラルからの召集を控えた事でより若い選手にチャンスが与えられているが、PKを止められるなどボルハニらの不在が響いているのだろう。ちなみにPKを外したのはDFのシェイス・レザイーであった。 ただそれでも本職の守備でこの怪童と怪物ジャラル・ホセイニの堅固な守りがオーストラリアに得点を与えなかったことは評価に値する。 予想フォーメーション --------Gholamin----G.R.Rezaei --Yavarzadeh----------------Shojaei -------M,Zareh-----Teymourian -Akbari---------------------------Arzani ---------Hosseini---------Sheys ---------------Haghighi? 本日U-23代表は地元ヴェトナムU-23代表との一戦に挑むことになるが若きスピードスター、モハンマド・ゴラーミン(画像右)とモンスター、マジャール・ザレのマラヴァンデュオに是非とも期待したいところだ。アウェイとはいってもヴェトナムにはきっちりと得点差をつけて快勝するべきだろう。ただ勿論油断は禁物で、2000年のアジア杯タイ戦で苦しみながらダエイのヘッドでやっと同点にした試合も忘れられず、東南アジアのチームとの相性は必ずしも良くない。だが彼らには是非とも、ここ最近のスキャンダラスな出来事を吹き飛ばすような勝利を見せて欲しいところだ。 *日程が急に変更され本日の試合はウズベキスタン戦になりました。今大会は初戦で2-1で負けたはずのヴェトナム代表が2-2の引き分けに変更されたり不可解な変更が多いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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