|
テーマ:サッカーあれこれ(19861)
カテゴリ:イラン代表
![]() クロアチア戦分析&寸評など。 フォーメーションは前半が ----------------ミルザプール -------------------------------------- -カービィ--ゴルモハマディ----レザイー---ノスラティ -------------------------------------- -----------テイモリアン-------ネコーナム -------------------------------------- -------ザンディ-------------------キャリミ -------------------------------------- ------------ダエイ---------ハシェミアン の4-4-2システム。後半開始時にキャリミをマダンチにザンディをバフティアリザデに代えて、テイモリアンとバフティアリザデの2ボランチに、ネコーナムをトップ下に。その後ハシェミアンをボルハニ、ダエイをカゼミアン、ネコーナムをショジャイーに交代。 ----------------ミルザプール -------------------------------------- -カービィ--ゴルモハマディ----レザイー---ノスラティ -------------------------------------- ---------テイモリアン-----バフティアリザデ -------------------------------------- ----カゼミアン-----ショジャイー------マダンチ -------------------------------------- --------------------ボルハニ-------------- 前半は4-4-2でキャリミとザンディはたえず入れ替わり、後半は4-5-1気味だがカゼミアンは時に高い位置を取る4-4-2とも言えるシステムをとった。 【寸評】(評価:10段階) ミルザプール・・・7 素晴らしいセービングを披露し、崩壊しかけた守備陣の最後の砦となった。ロスタイムのPKも彼に責任はない。ただ精度を欠いたフィードキックは改善の余地が残る。 ゴルモハマディ・・・6 落ち着いた守備で強力なクロアチアの攻撃陣に対応した。だがレザイーにも言えるがお粗末なクリアで何度かピンチを招いた。 レザイー・・・6 まずまずの出来だが、崩壊しかけた守備ラインを最後まで統率する事ができなかったのはマイナスか。ノスラティのカヴァーに奔走したのも痛かった。 ノスラティ・・・3 キャリミの得点を生んだのは確かに彼の攻め上がりだった。しかしクロアチアの1点目の場面で左DFであるはずの彼の姿は画面にすら無かった。ミスパスを連発、守備でもスルナをまったく止める事ができず最悪の出来。 カービィ・・・5 攻撃面では果敢な突破を見せたが、守備者としては強豪相手にまったく通用しない事を曝け出してしまった。幾度と無く裏をつかれゴルモハマディとの連携不足も感じさせた。 ネコーナム・・・4 前半はテイモリアンがパートナーになったことでより攻撃的に、後半はさらにトップ下の位置でプレーしたが攻撃、守備両面において中途半端。さらに中盤でのパスも短くことごとくカットされた。彼が致命的なのは中盤でリズムを作れないことだろう。 テイモリアン・・・8 90分間フルにピッチを駆け回った。積極的なチェイシングと果敢なスライディングで守備陣をカヴァーし、攻撃においても幅広くサポートした。決して器用では無いが、その献身性は間違いなくピッチで最も輝いた。 キャリミ・・・7 怪我の状態が心配されたが、実力どおりのパフォーマンス。守備面での貢献度も高かった。 ハシェミアン・・・6 ゴール前でのドリブルは効果的だったが、ダエイと共に守備を放棄。負傷あがりではあるものの本領発揮とはいかなかった。 ダエイ・・・1 この試合に彼は存在しなかった。 ザンディ・・・2 彼もプレースキックを蹴る為にピッチに立ったようなものだ。駆け上がるスピードも無く、気の利いたパスも披露できなかった。チームでの不遇と、負傷から立ち直る事ができなかった。 バフティアリザデ・・・6 2年ぶりの代表ながらベテランらしく声を出して守備陣を統率した。危ない場面での的確な判断が光ったが、得意ではないFKを蹴るべきでは無かった。彼もテクニックは無いが守備的なボランチとしては使える目途が立ったと言えそうだ。 マダンチ・・・5 投入された直後はミスを連発したが、後半スピードのある若手が投入されるのと同時に持ち味を発揮した。だがロスタイムにキープをせずに不用意なクロスをカットされ、さながらダヴィド・ジノラがブルガリアに対して犯した罪と同様の間違いを犯したのは致命的だった。W杯ではその判断が命取りになりかねない。 カゼミアン・・・4 これではマハダヴィキアの後継者には程遠い。何のインパクトも残せず、スタメン組とベンチの格差を浮き彫りにしてしまった。ボスニア戦もキアが負傷で欠場が濃厚なだけに奮起を期待したい。 ボルハニ・・・7 前半の2トップとは異なり常に高い位置でプレスをしかけ、その結果相手のミスからゴールを挙げた。キング不要論を後押しする活躍で、長年の国民の期待に応えた。 ショジャイー・・・7 トップ下としてはまったく無能なネコーナムに代わり、10分足らずという短い時間で才能を発揮した。クロアチアDFの寄せに当たり負けず、繰り出した完璧なスルーパスはクロアチア人審判に取り消されたが、スピード溢れる攻撃陣を見事に牽引しキャリミの代役足りうることを証明した。 【総評】 守備陣は決して褒められる内容では無かった。特に両サイドには早急に改善の余地があり、4バックとしての連携も成熟していない。攻撃面では、前半はキャリミの個人技で先制はしたものの怪我上がりの海外組の不調が目立った。後半スピードのある若手が投入されてからはイランらしい攻撃ができた。要は今のイランはスタメン次第だということだ。ブランコが実力主義をとることが求められる。ダエイの経験やリーダーシップはベンチでも十分に発揮されるだろう。またブランコの采配は多くの若手を試したことは評価できるが、ショジャイーに5分しか与えなかったのは明らかなミスであり、批判され続けた左サイドにノスラティを再び据えたのには落胆させられた。 ただこの試合で最悪だったのがクロアチアの審判。ホームでのクロアチア代表の壮行試合という事もあってか厚顔無恥なジャッジを連発した。 ![]() 特にこのパスをオフサイドにすり替えたのには目を疑った。さらにロスタイムを伸ばしまくりホームチームの意地のドローに貢献した。クロアチアの観衆はブーイングを飛ばしながらもイランの素晴らしいプレーには拍手喝采を送っていただけに、なんともお粗末なジャッジが水を差した。と思ったら日刊でこんな記事が。まぁ、しょうがないですかね。 またクロアチア代表は右のスルナやプルショが素晴らしいプレーを見せたが、ニコ・クラニチャル、クラスニッチは一点目に絡んだ以外はまったく見せ場なし。印象としてはクロアチアの攻撃は機能していたが、守備ではイランのドリブラーをファウルでしか止める事ができていなかった。日本でいえば玉田や裏に抜けるスピードのある大黒が有効だろう。 イランは帰国し31日アザディで最後の親善試合ボスニア・ヘルツェゴビナ戦を迎える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[イラン代表] カテゴリの最新記事
|
|