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テーマ:メキシコ人の彼氏(64)
カテゴリ:メキシコ人の彼
今年から母は、日記をつけているみたい。
夕食の片付けが終わると、彼女の定位置であるキッチンのテーブルに座り、ナイフで綺麗に尖らせた鉛筆で、5年日記に数行ずつ書き込んでいるようです。 休日で自宅にいた私が、冷蔵庫まで飲み物を取りに行くと 『Meiちゃん、これ』 2005年11月14日の日記を指差しました。 “11/14日って、未来じゃん?” なんて覗き込むと、一昨年(2003年)のその日、母が今春亡くなった祖母を連れて、祖母の自宅近くにある大垣城を訪れたと書かれていました。 近所に住みながら、祖母にとって大垣城が初めてだったこと。体調も良く、とても喜んでくれたこと。お城横のベンチに座り、娘達についてなど、長い間お話したとありました。 『何故か、この日が11月14日だったと言うのを、とても、、、とても良く覚えていてね・・・・』 涙もろい母は、小さく嗚咽をあげて泣き出してしまった。 母の肩を撫ぜながら、真顔の私も涙が出てきた。母にとって祖母の他界は、まだまだ癒えない傷の様です。 落ち着いたのを見計らいPC前に戻ったMeiの所へ、今度は母がやってきた。 『Meiちゃん、カナダ行くの?』 『あっ、はい! 12月に行ってきます・・・』 何だか言い出しにくくて、まだ報告していませんでした。でも、旅行会社さんとの電話やFAXで感付いたみたい。 『そう。万博も終わったし、仕事も一段落つけてハッキリさせないとね~』 『うん』 『やっぱり、あなたがカナダに住むんでしょう?』 !! 『そう・・・だね、Novioさんが日本に来ると、又言葉から覚えなくちゃいけないから』 『来年には、行かないとね』 この言葉に、私はとても驚きました。 母は、私がカナダに移住する事に、どちらかと言えば反対だと思っていたから。 『はい。 でも仕事が中々辞められそうに無くて・・・』 『・・・・仕事も大事だけど、自分自身の生活も考えないと』 『・・・・はい』 この時点で、Meiはもう、涙声を出さない様にするのに必死で(笑)。 突然そう言ってくれたのは、祖母との会話でも思い出したからなのかな。 本心を言えば、いくら出来が悪くても、母はMeiが近くにいた方が良いのだろう。 でも私の将来を考えると、やっぱり一人でいるよりは、誰かパートナーが付いていてくれた方が安心、からの言葉かな。 先日J君に言われ明確に自覚したのだけど、私は恐ろしく優柔不断であり、もっと言えば臆病です。余程切羽詰らない限り、新しい所にシフトする事ができない。 やんわり、でも母からカナダ移住を促されたのは、 正直ちょっと寂しかったけれど、母の胸の内を考えると、ありがたいと言うか申し訳無いと言うか・・・・。 平日は殆ど顔を合わす時間がなく、機会があっても中々こういう話はしない(できない)ので、母から言わせてしまった事が、余計申し訳無い。 凛々しくカナダに行って来よう。 少なくとも今後をハッキリさせられる様にだけは、絶対して来よう。 ついでに、ちょっと “へぇ~♪” な話も聞けた。 名古屋で一人暮らしをする妹に、どうも消防士さんの彼がいるようです。 彼女は今まで一度も付き合っている人を両親に紹介した事がない。それどころか、彼がいること自体、一切話さない。 でも今回は、父に消防士の仕事について長々聞き、不思議に思った母にそれとなく付き合いを告白したそうだから、結構良い感じかも? 妹は私以上のファザコンです。我家では何故か彼女だけお酒が飲めて、いつも朝帰りをしていたけれど、根は相当の堅物。チャラチャラした男性は大嫌い、と言うよりはバカにしているはず(笑)。 消防士さんとは、元県警勤めの父に、ちょっと通じる所があるような。 こりゃ日本での入籍、彼女に抜かれちゃうかもしれないなぁ~~♪ Mei お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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