カテゴリ:美術・写真展
写真展を見る前に、午前中に神戸新聞文化センター・三宮KCCで『ビザンティン美術への旅』と題した文化講演会があったので、聴きに行ってきました。
〈講師〉 アセムスタジオ代表・写真家 赤松 章 桃山学院大学講師 畷 絵里 イタリアからギリシャ、トルコにかけて1000年以上栄えた東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の歴史と共にビザンティンの文化遺産の写真の話を聴きました。 写真の方はスライドでは細かい所までは分からないので、是非、写真ギャラリー『PAXREX』で現物をご覧下さい。 私は中世の絵画は好きではなかったのですが、畷先生はラヴェンナの『ガラ・プラチディアの霊廟』のモザイクを見て感動し、その美しさに魅せられていったのも頷けます。 私が見てたのはビザンティンが滅亡した後の暗~い顔だったのかも。光背っていうの?あの聖人を示す顔の後ろの黄金の輪がずら~っと並んでいるのも苦手だったのよ。 カトリックの世界というか西洋では、絵も写実的で奥行きがあるものだけど、この頃のモザイクやフレスコ画は日本の浮世絵や漫画に見られるような線描写で、様式美・形式美があったんだね。 キリストやマリア様の顔も穏やかな表情で、美しい。認識を新たにしました。 7世紀、ギリシャ(東方)正教会に分かれたキリスト世界はイスラムに近く、偶像崇拝が禁止されたので、素晴らしいキリストのモザイクはほとんど残っていないらしい。 モザイクが金箔を挟んだガラスや天然の石(ラピス・ラズリとか)で出来ているとは知りませんでした。 そのモザイクのはめ方も微妙に傾きを変えたりして、光を乱反射させ、光そのものも表現している。すごい職人技ですね。 もっと詳しく書きたいところだけど、世界史もうろ覚えなので、赤松さんの写真集を買ってきたので、じっくりと読んでみます。理解できるかな~。やっぱり本物見たいね ![]() ![]() 『赤松 章 写真展~ビザンティンの美』 2007年4月21日(土)-5月27日(日)11時-19時(水曜定休) ギャラリーPAXREXで開催中です。 案内ホームページは下記にて↓ http://www.paxrex.jp/info/ コラムにも詳しく載ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.24 22:56:54
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