名作落語大全集

2018/05/23(水)17:36

日大アメフトの問題

「実は日大と関りがあり、土浦の先生も知っている」 「ほう」 「それで、近所の子供たちに、安心して預けていいですよ、と言っていたのじゃが、もう勧められないなあ」 「アメフトの事件ですね」 「まず、暴力の真相……思い切り当たって来いという意味の、相手をぶち壊せというのを、生徒はそのままの意味で取ってしまった」 「らしいですね」 「そういう謝罪をしているが、謝罪は不十分」 「そうですねえ。どうすればいいんです」 「まず、暴力をふるった該当生徒を退学させること」 「え、謝罪会見を見ましたが、可哀そうですよ」 「胸を打たれたな。わしも、万一教師で、自分の教え子だったら涙が止まらないじゃろう」 「それでも退学ですか」 「当然じゃ。勘違いといっても、指導もしていない暴力をふるったのじゃぞ。うちの近所の学校は、暴力、金銭強要、学校の名誉をおとしめる行為は退学じゃ」 「あ」 「そうじゃろう。二つも該当している。公の場で暴力をふるって、学校の名誉をおとしめている。文句なしに退学じゃろう」 「でも……」 「学校はそんな指示をしていないのじゃから」 「あの子を守りたいと思いますよ」 「わしもそう思う。しかし、それでは他の子に示しが付かない。涙ながらに退学を勧告した……わしも経験がある」 「はあ」 「さて、これを指導して来た教師……部活の監督やコーチも責任がある。言葉がきちんと通じずに暴力事件を起こしたのじゃから、生徒は退学する。監督、コーチはどうする」 「どうします。事件のきっかけが監督、コーチにあったのじゃから、謹慎が普通かな。場合によっては部活指導を辞退」 「すでに監督を辞めていますね」 「そう。あの人の責任はとてつもなく大きい。まず相手に怪我をさせるようなことを言った」 「それは選手の勘違いでしょ」 「だから理解力のない生徒に、分かるように教えるのが教師じゃろう。それが出来ないから、まず教師として怠慢」 「はあ」 「それで、5ターンの間に3つも反則をしたのに、なぜ注意しない。指導を拒否しているのじゃから、もう教師ではない」 「はい」 「だから、そういう人が理事なら、学校は指導能力がないということじゃ」 「うん」 「だから、もう日大は勧めない。我が子が通うのも嫌だし、他の子に勧められない」 「ということでございます」

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