2023/07/07(金)05:14
落語「し」の175:障子養子(しょうじようし)
【粗筋】
けちでやかましくて、養子が来ても居つかない老夫婦のところへ、進んでやって来た養子がいる。一生懸命つとめたが、さすがに辛いことばかり。ある日、障子を買って来るよう命じられたが、買った障子が大きくて敷居に入らない。養父に叱られながら上下を削ってようやくはめることが出来た。養子は、「鴨居と敷居は養父と養母……自分は障子のように、苦心してその間にはまるようにしなければならない」と悟り、前にもまして老夫婦につかえたので、親子の仲も円満になり、出来た養子だというので近所の娘達に騒がれるようになる。ある人が養子に尋ねて、
「あんなやかましい家でどうしてつとまるんだい」
「私は障子になったつもりでいます」
「ああ、道理で娘達が張りたがるわけだ」
【成立】
何かの本で見たのをメモしておいたのだが、東日本大震災でデータが消え、詳細不明。思い出して打ち込んでみた。