名作落語大全集

2024/08/12(月)05:47

落語「た」の112―3:艶陽伯(えんようはく):その2

落語(2292)

​​【解説】​  「たらちね」は上方の「延陽伯」をそのまま移植したと解説されている……まあ概ね同じ。名前など細かい部分の異同に対する考察は省略。 ​ それで、こちらはそれを艶噺に仕立てたもの。  待っている間に新婚生活を想像するのも同じ。飯を食うシーンを想像して大騒ぎ。お隣から「子供が寝ついているから静かにして」と文句をいわれる。  子供と言われて、子供も出来るのやろうなと、子供と出掛ける想像をしてまた大騒ぎをして文句を言われる。ここらまで普通の噺と同じ。  その続き……子供が出来る前に何かしなければならない。育ちがいいというから、男のそばに寄らないだろう。「こっちへおいで」「でも……」「ほら、捕まえた」「あ、いけません」「ええやないか……ほら……」「そんなご無体を……ああれえ……」とエスカレートする。隣の人がまた来て、 「明るい時から何をやっとるのや」 ​​【成立】​  艶噺の会で2,3人のを聞いた。上方落語には遠いのでかなりの確率かも。普通の寄席と違うのは最後のところだけ。あれ、明るい時からって……もう子供が寝付いているんじゃなかったっけ……それから、「艶陽伯」のその2としたが、「たらちね」と同じなのでその1はない。

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