名作落語大全集

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• 落語天女おゆい

  「テレビアニメ、『落語天女おゆい』は知っておるな」「はい。一応落語長屋の住人ですから」「現代の女子高生が江戸末期へタイムスリップし、三遊亭円朝の指揮で妖魔と闘う」「最初からすごいストーリー」「これに平賀源内がタイムマシンで加わり、新撰組の土方さんらも協力するぞ」「へえ」「ってことは、見ていないな」「うちは普通のテレビ局しか写らないんで」「そうじゃな、千葉、埼玉、神奈川など、ローカルな局でしか見られないのじゃ。こちら、岡山でも見たよって言ってくれた人がいるが、ケーブルテレビか何からしい」「落語芸術協会の75周年を記念して作られたんですね」「原作は桂歌若師匠じゃ。テレビの第１話では桂歌丸師匠が本人役で登場、おゆいが弟子入りする場面が描かれる」「歌丸師匠は会長さんですからね」「第２話は三遊亭小遊三副会長」「トイレでお尻を……」「これもご本人の役じゃ。そして、その後は桂米助師匠が……」「ご本人役で」「いや、これは妖魔役で」「あらら」「敵もあたま山、化け物使い、抜け雀……落語で聞いたような相手ばかりじゃよ。そんな調子で、第４話から一人ずつ天女が覚醒して行く」「それで、今日の話題は」「すでに４月８日に報告した通り、エンディングテーマの『花吹雪・恋吹雪』と、声優さん達がオリジナルを歌っている曲集が発売されている」「声優さんファンには見逃せないアルバムですね」「そうじゃ。そして、いよいよ今週末、オープニングテーマ『サクラサク』が発売される」「歌っているのは」「Little Nonという、声優さんのアルバムにも参加しておるぞ」「元気な曲ですね」「応援歌として人気が出る……かも知れない。もう一つ、いよいよＤＶＤが出る。第１話と第２話を収録」「１月から始まってますから見た人には今更でしょう」「いやいや、特製の扇子、声優さんの大喜利、主演の月島唯の紹介映像に声をやっている後藤沙緒里ちゃんのインタビュー……その他の豪家特典がついている。初回生産版だけじゃよ」「大家さん、だんだんマニアックになっていますよ」「声優さんの生写真も持っておる。ここでは公開できんので……申し訳ない」「はいはい……主題曲とＤＶＤ、いずれも28日発売でございます」「どうぞ、よろしく」

  2006.04.23

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• 夢丸新江戸噺しの結果！

  「毎年３月末で締め切られる、『夢丸新江戸噺し』について……」「今年は第６回、わしは第２回から毎年１作を応募している」「まだ入選していない」「惜しいところまで行ったと師匠からご報告をいただいている」「まあ、社交辞令でしょう」「今年の審査も今日終わって、師匠から電話をいただいた」「いよいよ入選ですか」「最終審査に６席が残ったそうじゃ。もちろんわしの作品はその中に残った」「そして最終審査で……」「見事！　落選した」「あらら」「主人公のキャラクターは絶賛された。同じことを繰り返して笑いにするのが夢丸師匠に合わないということで、最終的に落選となったそうじゃ。誰か演じる人が出るかも……とおっしゃっていた」「入選しないで、誰かが演じることがあるんですか」「落選の作品でも、誰でも読んでいいと呼び掛けている。これまで挑戦した落語家さんはいないようだが……」「さて、初物が出るんでしょうか」「お読みの落語家の皆さん、ぜひ夢丸師匠にご相談を」

  2006.04.15

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• 

  落語天女おゆい

  「さて、今日は落語芸術協会75周年を記念して作られた、テレビアニメ『落語天女おゆい』について」「……まだやっているんですか」「右は単行本。テレビでは、歌丸師匠が育てたおゆい達天女仲間が江戸末期へタイムスリップし、三遊亭圓朝や平賀源内の助けを得て悪霊を退治する」「歌丸師匠って、そんなこともやっていたんですね」「本人が声もやっておるぞ。こちらの単行本は、その時代の生き残りがおゆい達の力を逆に利用して、悪霊達を復活させようとする現代版じゃ。もちろん、歌丸、小遊三以下、芸術協会のメンバーが続々登場する」「１巻でおゆいの巻は完結しています」「テレビの方もアニメ世界ではおなじみの声優達がずらりと並んでおる。企画したのが、美少女マニアでおなじみの桂歌若師匠じゃから、当然のことじゃ」「次の作品は」「その声優さん達がイメージソングを歌った作品集じゃ」「本当にマニアックになってきましたね」「落語関係を期待すると外れるぞ」「しかし、アニメのマニアにとっては生唾物ですね」「そうじゃな。これは人気が出る可能性もある。そういうマニアには、DVDもお勧めじゃな。テレビで放映された２回分が収録されているが、声優さんたちの大喜利がおまけに入っている。４月28日発売開始じゃ」「さて、一番下は随分雰囲気が違っていますが」「エンディングテーマの『花吹雪・恋吹雪』のCDじゃが、表はアニメの絵、裏に歌っている鹿島ひろ美の写真が出ている。この写真は裏側ということじゃ」「演歌っぽいですね」「どころか、ギンギンの演歌じゃよ。もうお店などのカラオケに入っていることは昨日報告した」「エンディングということは、オープニングもあるのでしょうか」「『サクラサク』という曲でＬｉｔｔｌｅ Nonが歌っている。これも発売されているが、４月26日にはアルバムが発売される」「これから発売のCMになって来ましたね」「これからと言えば、アニメのサントラ版も４月28日に発売される。コレクションにぜひご購入下さい」「本当にCMになっちゃった」　 

  2006.04.08

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• 上野広小路亭

  「今日は予定通り上野広小路亭へ行ってきた」「寄席でござるな」「今日は桜が満開、お花見の客で駅周辺は身動きも出来ないほどじゃった」「昨日は浅草、今日は上野、先日横浜も花が咲いていたとほざいておったな」「ほざいてはひどいや」「それで、人手がすごかったのか」「最近はやりの萌ファッションのグループがいた」「余も見たかったぞ」「それが全部男」「うえ……」「まあとにかく凄い人だった」「で、桜は見事であったか」「へ……」「桜じゃ」「さあ、咲いていたかな」「何を見に行ったのじゃ」「もちろん寄席ですよ。上野広小路亭」「ああ……そういえばタイトルがそうじゃった」「今日は女性前座が二人、落語の橘ノ美香ちゃんの『寿限無』。抑揚も台詞回しもまだまだじゃ。女性であるという特権も使わないでどこまで伸びるか、まだ手応えがないな」「もう一人は」「講談の神田蘭ちゃんじゃ。『真田太平記』の序を演ったが、家来の集合する名前の言い立てがあった。なかなか良かったな。もちろん手土産を持って行った」「さて、この後がプログラムに名前の載っておる連中じゃな」「橘家小蝠の『ろくろ首』、与太郎と伯父さんの会話から丁寧に演じていた。上々の出来だな」「続いて昔々亭健太郎」「今日はひどかったな。エイプリルフールの由来から話していたが、どうも理に落ちて面白くない、何となく白けた雰囲気で本題の『狸の札』に入ったが、どうも乗ってこない。わしはいたたまれなくなって、後ろを見ていた」「演者がかわいそうじゃな」「こういうこともある。しかし、何とかお客さんの気持ちをつかまないといけない。次の江戸家まねき猫が出て来たときは、まだその白けた雰囲気が続いていた。これが鳴き声で次第にひきつけていった。最後は河童」「河童が鳴くのか」「前に演じていたのは犬や猫の鳴き声で、不気味な雰囲気を出し、犬が何かにおびえて逃げて行った。今日はちゃんと河童の鳴き声も演った。場内の明かりを消したらもっといい雰囲気なのに」「わがままじゃな。続いて桂平治」「『茶の湯』を演じた。元気な声、全体の雰囲気はいかにも落語家という雰囲気でわしは好きじゃ。本来なら写真と土産を持って行くはずなのじゃが、右左喜さんと楽輔さんが出る予定になっていたので、用意しておらんかった。代演かも知れないが、寄席でもらったプログラムでは、ちゃんと名前が載っていた」「すると、次の演者は」「桂伸治じゃ。平治師匠と袖で話しているのがおかしかった。『何やろうか、決めてないよ』って。結局時期に合わせて『長屋の花見』」「先日違う人のを聞いたそうじゃな」「左円馬師匠のを聞いた。左円馬師匠は長屋の人々の哀愁を感じさせたが、伸治師匠は思い切り明るく、楽しく演じた。これなら『酒柱が立っている』という落ちが似合う」「余は落語のような低俗な芸能は分からん」「そうかい。続いてぴろき」「何じゃそのピロキというのは」「ひらがなでしゃべってくれ。ギタレレ漫談をやる芸人さんじゃ。おかしいぞ。今日一番見たかった芸人さんじゃ。テレビやラジオで２、３回、生で見たのは２回目。つい落ちを先に言ってしまったが、ちゃんと突っ込んでくれた。勘もいいね」「仲入り前、仲トリは三遊亭栄馬」「『替り目』を演じた。車屋とのやり取りが始めて聞いた演出じゃ。まだ色々やり方があるのだと分かったな」「食いつきは三遊亭遊馬」「……金さん、落語は低俗といいながら、仲入り前の仲トリとか、食いつきとか、専門用語をよく知っているね」「……実は落語好きなのじゃ」「この長屋の住人はそうでなくっちゃ。遊馬は『転失気』を演じたが、とにかく小坊主が元気で気持ちがいい。落ちが今までに聞いたことのない新しいものじゃった」「続いてスチハニー」「舌が回らないね。スティファニーじゃ」「何じゃこれは」「マジックをやる女の子、北見伸と一緒にやっていた。今日は萌～ファッションで登場、ちあきのキッチンマジックってんで、台所用品を使ったマジックを見せた」「余はそういうのを見たい」「まあまあ、しかし、手際は悪いし、手間は取るし、ネタは見えちゃうし……まだまだじゃな。ファッションでごまかされないぞ。何しろ客で一番若いのはわしじゃ。萌～ファッションでごまかされないぞ」「どんなファッションじゃった」「青いドレスに白いフリル、その上のエプロンも白、一番前の席に座っていたがミニスカートなので中が気になって……」「マジックを見ないで何を見ている」「続いて桂伸之介の『長短』、この人は短がいいな。長の方のテンポにもあるリズムがあっておかしかったが」「次は春雨や雷蔵」「『明烏』をたっぷり。冒頭の親の悩みがしっかり描かれ、勉強一筋の若旦那、遊びに連れ出す男二人、それぞれの描写がいい。また前の文楽が磨き上げた噺として名高い訳じゃが、甘納豆ではなく梅干を砂糖につけて食べていた。これがなかなか良かった」「次が春風亭美由紀」「ちゃんをつけろ、美由紀ちゃんだ。三味線と歌。話は花粉症かな、ちょっと変だったが、歌はしっかりしている。『さくら』のキーの高さにあっと驚いた」「トリは三遊亭遊三」「『禁酒番屋』を演じた。寄っていく番人が丁寧に描かれていた」「前半には苦情もあったが」「全体には良かったかな。とにかく落語は最初の方を除いて聞き応えがあった。席を出ると美由紀ちゃんがわざわざ挨拶に来てくれた。飲みにさそって口説こうかと思ったが、今日は家内と飲むので中止。今度は多分夏まで来れないじゃろう」「では夏まで寄席とはおさらばじゃな」「そういうことで」

  2006.04.01

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• 

  菊之丞師匠

  　「市川行徳で行われた独演会の一こま」「今日も出かけるって言ってたな」「今日は上野広小路亭じゃ」「お目当ては」「昨日の朝の記事を見直してくれ。見たいのはぴろき、逢いたいのは美由紀ちゃん、聞きたいのは落語全部じゃ」「今日はこれで終わりにしようと思ったが、文字が少ないので写真が重なってしまうな」「困ったことじゃ。ではもう少し。明日はのんちゃんの演奏会じゃ」「のんちゃんて、誰だい」「ＮＨＫの子供向けコンサートなどの編曲をしていた子じゃ。今回ソロデビューの運びとなった。応援に行ってやるのじゃ」「明後日は」「家内とデートじゃ。このところ懸賞ブームが戻って、わしが帰省してから４つも当選した商品が届いた。一番安いのが500円の商品券。その中に夢二の展覧会の招待があったので、一緒に行くことになっている。そのままわしは岡山へ帰る」「このくらい話したら、画像も見やすくなっているでしょう」「ではまた」　

  2006.04.01

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• 菊之丞独演会

  「そういう訳で、今日は市川の菊之丞独演会へ」「行ったのかい。お前ェも暇だね」「口が悪いな。息子が医者に行くので車に乗せてもらったが、風がひどかった」「菊之丞って奴は嵐を呼ぶ男って言ってたな」「今日も大風じゃ。折角早めに送ってもらったが、電車も影響を受けて遅れ、結局早く出た分だけがロスタイムで差し引きゼロになった」「普段の行いが悪いからなあ」「行徳の駅前で、ちょっと贅沢に海鮮丼、まあ、ネタは新鮮で厚いから、100円寿司の値段でこんないいネタが食べられたと思えば安かった」「変な計算しやがって、けちだね」「お前は行徳のまな板だな」「……何だいその行徳のまな板ってぇのは」「ここは青柳が名物だった。そこのまな板だから、バカですれているってんだ」「うまいね」「けなされて喜んでやがる。これは夏目漱石の洒落だ」「大家にしちゃあうますぎると思った」「菊之丞師匠の独演会。出し物は『浮世床』から本と夢、それに『不動坊』じゃ」「お得意のネタだね」「やはりいいな。本物の味は、ここでどう説明しても言いつくせない」「本当は説明できないんだろ」「そうじゃ。これを的確に表現できるくらいなら、わしはプロの評論家になっている。まあそれで、写真などは明日にでも紹介しよう」「それで家に帰った」「いや、浅草へ出た。ヨーロー堂へ出て『落語天女おゆい』の主題歌などを入手、うめ吉さんのグッズをいただいてしまった。ちょうど花盛りで、この写真もいずれ」「全部後回しだね」「なお、『落語天女おゆい』は、歌丸会長や小遊三副会長、その他の落語家さんが本人役で出演しているアニメで、エンディングテーマはギンギンの演歌じゃ。このＣＤ、それにマンガの単行本が出ている」「もちろん手に入れたんだな」「当たり。テレビアニメは江戸末期にタイムスリップした主人公らが、平賀源内や三遊亭円朝の助けを得て悪霊と戦う物語。雑誌に掲載されていたマンガの方は、悪霊の生き残りが現代に出てくるという、両方が連携して二度おいしいという作品なのじゃ。もちろん、雑誌にも会長以下、色々な噺家さんが登場する」「説明が長いね」「これから本やＣＤも新しいものが出るので、チェックが必要じゃ」「美少女マンガでしょ」「秋葉系お宅として有名な桂歌若がプロデュースしている。マニアなら佐藤弘行という名前は知っておるじゃろう」「まあ、そちらにはまっているから結婚ができないとか」「ひとつ頑張ってもらいたい」「何を」「さあ」「では今日はこのへんで」

  2006.03.31

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• 落語の予定

  「まずは今日、市川行徳で古今亭菊之丞師匠の会がある」「いきなり本題に入ったな」「出かける予定だったが、一緒に行く仲間が行方不明じゃ。どうなるか分からない」「お前は悪い仲間と付き合っているから出世できんのじゃ……あ、お前が仲間を悪の道に引きずりこんでおるのじゃな」「そんな言い方はないよね。　本店の桂夏丸応援ページには、夏丸君の４月の予定が入った。なかなか頑張っておる。休みなしじゃよ」「若い者はいいのう」「明日１日は久し振りに上野広小路亭へ行こうと思っておる。色物はぴろき、まねき猫、紅、北見伸＆スティファニー、美由紀ちゃん……これで魅力的じゃろう」「余には分からぬ」「落語の方は小蝠、健太郎、右左喜、楽輔、栄馬（中トリ）、伸乃介、雷蔵、遊三じゃ」「聞いたことはあるぞ」「しょうがないね。まあ、報告を楽しみに」

  2006.03.31

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• 日記みたいなもの

  「今日は近所へお買い物に出かけました」「さようか」「……長屋に住んでいる金さんだ」「よう分かった。それで、買い物では何を手に入れたか報告いたせ」「落語関係の本を３冊、歌丸さんから『落語天女おゆい』のＣＤが４種類、単行本が２冊出ているという連絡があったが、見つからない」「役人共に探させてはどうじゃ」「そんな大げさなものじゃない。別の店に行って、ようやく単行本のマンガだけは手に入れた」「それはよかった」「これからの予定で、明日は友達と菊之丞師匠を応援に、明後日は上野広小路亭へ、その次はのんちゃんのデビューを祝ってお祝いに……」「忙しいな」「それで、その翌日は岡山に帰るんで、上野広小路亭に行く途中でつくばエクスプレスで浅草へ寄って、例のヨーロー堂でＣＤを探してはどうじゃろう」「なんじゃそれは、計画だか相談だか分からないな」「まあ人生について、いろいろなことを考えている」「人生は余計だ」「あ、それから……カテゴリを落語にしてしまったが、ハープ奏者の内田奈織ちゃんを知ってますか」「ああ、あのいい女……」「金さん、よだれをふいて……彼女が何とテレビドラマに挑戦する」「ドラマに出るのか」「いや、音楽だけじゃ」「何だ、それでは姿が見られぬではないか」「まあまあ、フジテレビ系の午後１時半からやっているお昼の下らないメロドラマ……」「何のメロドラマだって……」「……あの、素晴らしいメロドラマ……」「その曲を演奏するのか」「そうじゃよ。まあ、昼間暇だったらぜひ見ておくれ。来週月曜日、３日から６月まで続く、『偽りの花園』、お楽しみに。なお、ＣＤは４月26日頃の発売じゃ」「頃ってのは何だ」「まあよく分からないので。では本日はこれまで」

  2006.03.30

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  円右師匠

  「三遊亭円右師匠が22日に亡くなった」「そうでしたね」「23日に発表され、24日に報道されていたが、わしは24日に仕事を完成させて休日を取る予定だったので、徹夜で仕事をしていたため、ニュースも見なかったのじゃ」「円右師匠とのお付き合いは」「サイン本を頂いた程度じゃ。それで、24日も仕事が終わるとあわてて上京した訳じゃ」「５時まで仕事をすると、関東の自宅到着は夜中の０時だとか」「そう。その１本に乗り損なうと、最終列車ということになる」「前置きが長くなりましたね」「まあ、それで、ご遺族と落語芸術協会の合同葬ということで、26日が通夜、翌27日が葬儀ということになっていたのじゃ。これを26日の落語会で聞いたし、ちょうど東京の親類の所に泊まることになっていたので、礼服も持っておらず失礼かとも思ったが、それでもいいと言っていただいたので、葬儀に参列させていただいた」 「右上の写真は式場ですか」「落語『堀之内』でおなじみのお祖師様、妙法寺じゃ。写真で分かる通り、桜が咲き初めていた。　　円右去って花咲き初めし朝かな」「左は挨拶ですね」「息子さんじゃ。右端は会長の桂歌丸師匠。昨年はお祝いの席でお目に掛かったが、神経痛で足が痛いとぼやいておいでだった。今日も足を引きずっていたが、痛々しく見えたなあ」「大家さんも足を引きずっていたとか」「前日、横浜の取材などで20キロほど歩いたから。年を感じた」　 「右は出棺ですか」「若手落語家と親類の方で棺を運び出すのじゃ。右端に顔が見えるの丸い顔は冨多葉君じゃな。顔は見えないがその後ろに夏丸君もいた」「夏丸君は円右師匠の作品を高座にかけていましたね」「そうじゃ。『英会話』『都々逸親子』『ヒニクリスト』などをものにしている。４月26日の勉強会では円右作の珍品を披露するそうじゃ」「円右師匠は新作ばかり演っていたんでしょうか」「柳家金語楼がこの落語芸術協会を作って、昨年75周年じゃった。その頃は演じられている古典落語と金語楼作品が同じ数あると言われていたが、もちろん演じられなくなって行く作品も多い。　その後の新作派といえば、柳昇師匠とこの円右師匠だったな。米丸師匠はちょっと異質なので」「大きな存在だったんですね」「そうじゃな。あまり目立たぬ存在だったが、影響力は大きかった」「ご冥福をお祈りしましょう」

  2006.03.29

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• 

  六ツ川寄席

  「一昨日の記事、今朝の続きじゃ。横浜を取材して、弘明寺までやって来た」「落語会ですね」「第110回六ツ川寄席じゃ」「写真のおじさんは何ですか」「何ですかは失礼じゃろう。トリの三遊亭左圓馬師匠じゃ」「見事な赤ですね」「この後、このまま円右師匠の通夜へお出でになった」「嘘だよ」そもそも横浜は、爺さんの手記の取材で計画はしておった。しかし、もう一つきっかけがないと、実行が伴わない」「いつもそうですもんね」「それで、この寄席へ行くのを目的に加えて、横浜へ行ったという訳じゃ」「応援している桂夏丸君ですね」「左の写真が若手二人。右が夏丸君、左は瀧川鯉太君じゃ」「黄色と青ですね」「着せず、いや、期せずして信号の三色となった訳じゃ。高座の夏丸君は春らしい色柄の着物……誰かから頂いたものかな、ちょっと大きいサイズだったように見えた」「着物より、落語はどうだったんです」「夏丸君は『扉の声』、古城一兵の作品で、米丸師匠が演じたのを昔聞いたな。人物描写、動き、声のメリハリ、上々の出来だった。　鯉太君は『善哉公社』、主人公が振り回される哀れさ、それに応対する役人達が、言葉は丁寧なのにまったく愛想がない。この対比がよく出ていたぞ」「おいおい」「仲入後、怪しい外人のグレック・ロービックさん。アコーディオン演奏で３曲を披露した」「どんな曲をやったんです」「１曲目は『アルプス一万尺』の替え歌、２曲目は『アルプス一万尺』の替え歌、最後に『アルプス一万尺』の替え歌じゃ」「全部同じじゃない」「最後に左圓馬師匠の『長屋の花見』。見事なものじゃ。人物は個性的で、おかしかったぞ。ただ笑う噺ではなく、長屋の人々の哀愁を感じさせたな。『長屋中歯を食いしばる花見かな』が落ちになるのはちょっと弱いのではと思っていたが、今日の高座に納得じゃ」「写真によれば、それから飲み会だったんですね」「ロービックさんに、外人さんにふさわしいギャグを少し伝授した。これからネタにするそうじゃ」「はいはい」「ここへ他の落語会を準備されている方が合流、『長屋の花見』を実際にやったという……」「バリバリのぼりぼりですか」「お茶を薄めて一升瓶に詰め、沢庵と大根で玉子焼きとかまぼこを作ったそうだが……作っている時はすごい盛り上がりだったが、いざ花見に行ったらすっかりしらけて落ち込んだという」「そうでしょうね」「まあ、そこから故梅橋師匠を会長に、左圓馬師匠とこの二人で『いた会』を結成した。そこでわしも加わって、岡山支部長に任命された」「『いた会』って、何ですか」「今度また紹介しよう。本日はこれまで」

  2006.03.28

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• 円右師匠

  「22日10時40分……」「古い話ですねえ」「三遊亭円右師匠が亡くなった」「あのまあるい顔の落語家さんですね」「婆さんでも知っているかい。子供のころから、あの頭が印象的だったので、すごい年寄りかと思っていた」「82歳だそうですよ」「実は情報が入るのが遅かったのじゃ。23日に発表され、24日までニュースでもやっていたが、職場の来年の準備のための徹夜作業でニュースも見なかった。24日は帰京で、昨日やっとメールで知ったのじゃ」「言い訳が長いですね」「２年前に癌だと分かっていたが、1月まで高座に出ている。『銀紺旅行』など、たっぷり30分も演じていた。それ以上に、作者としてみるものがある」「そうですか」「柳家金語楼師匠は演じられている古典と同じ数の新作を作ったという。もちろん、時代と共に演じられなくなっていった噺が多いのじゃが、円右師匠もいくつもの作品を残し、若手、ベテランが演じている。今日、夏丸君の落語を激励に行く予定じゃが、彼が演じている『英会話』『都都逸親子』など、円右師匠の作品じゃ」「あら、知りませんでした」「同じネタは寿輔師匠、権太楼師匠なども演じているぞ」「多くの人に愛される作品なんですね」「葬儀は明日ということじゃが、これもちょうど帰京中。行かなければならないということかなあ」「何か関係は」「サイン本をいただいている」「まあ、とにかく」「ご冥福をお祈りいたします」「それから、お知らせがございます」「その関係で、今日は東京の方に泊まりますので、書き込みができません。書き込みは明日までお休みいたします」

  2006.03.26

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• 落語の本：その８

  「さて、今日は落語の本、『え』の筆者じゃ。榎本滋民の『落語俗物園』」「名前は聞いたことがあります」「ＴＢＳで深夜にやっていた、上質の落語番組で解説をされていた」「古い話ですね」「最終回が志ん朝の『火焔太鼓』で、たまたま録音してあったのを昨日見つけた」「偶然ですね。この本の内容は」「落語に出てくる人物から、どこにでもいる人物がいかに典型的で愛すべきものであるか、人間というものを掘り起こしている」「面白い見方ですね」「同じ筆者の『落語小劇場』、これは上下２巻を１冊にまとめた物を入手しておる」「タイトルからみると、落語をそのまま紹介したものでしょうか」「そうじゃ。カットがいいのと、落語をもとにした舞台の写真が面白い」「はい、それでは今日はここまで」

  2006.03.22

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• 落語の本：その７

  「昨日は大変な飲み会だったようで……」「一度家に帰って着替えて、確認すると、５時半からじゃないか。もう遅刻だと慌てて飛んでいって、３分遅刻」「それから飲み始めたんですか」「そうじゃ、９時で閉店だといわれたが、すぐに終わるはずはない。結局丸４時間飲み続けてしまった」「とんでもないね」「さて、そういう訳で、今日は落語の本を紹介するシリーズ」「全然つながりがない」「作者の『え』に入るが、江國滋の作品。『絵本・落語風土記』。３年間にわたって落語の名所７０ヶ書を回って絵を描いたものをまとめたのじゃ」「じゃあ絵がメイン」「もちろん文章もいいが、とにかく文と絵の融合のあるお宝じゃよ。それから同じ作者の『落語・手帖』、これはちくま文庫で手に入る。落語に出てくる場所や品物、言葉など、気の付いたことを書いている」「落語の言葉って、面白いものがありますからねえ」「そう。今見ることの出来なくなった品物などもよく分かる。落語歳時記や名人伝も収録されている」「今日は江國さんの作品を紹介するということで」「そうじゃ、本日はこれまで。なお、今夜は退職される人の送別会をやるので、書き込みはお休みじゃ」「……また飲むの……」「わしは嫌じゃが、付き合いじゃから仕方あるまい」

  2006.03.16

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• メルマガなど

  「いつも火曜日にメルマガを書いている」「落語を１席ずつ紹介しているというやつですね」「金曜日に発行されるが、今回が２７５号、読者も約３千人になっている」「さりげなく……もないＣＭですね」「先月メルマのお勧めメルマガにあって一気に増えたらしい。自然に減少していくから、みんなで増やしてほしい」「みみっちい宣伝」「五十音順に紹介していて、今週は『親子酒』じゃ」「まだ『お』なんですねえ」「それから、今夜は上野黒門町の落語協会２階で、小たま・夏丸・仙花の勉強会がある。５００円で応援してほしい」「ホームページで応援している若手ですね」「小たま君は今年二つ目になるが、後はまだ前座なのじゃ」「これから伸びる人達ですね」「そうじゃ。ぜひ皆さん今夜出掛けて、受付の女性に『名作落語大全集を見て来ました』と言ってくれ」「何かありますか……割引とか……」「向こうで『ああ、そうですか』って応えてくれるはずじゃ」「……まあ、今日はそういうことで」「今夜は職場の飲み会が予定されている。夜の書き込みは省略ということで」「また明日お目に掛かりましょう」

  2006.03.15

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• 落語の本：その６

  「落語の本ということで、筆者の五十音順に紹介していますが、今日は『う』の続きですか」「宇井無愁……もちろん名前は洒落じゃな。この人の『落語のみなもと』、これはすごい資料じゃ。古典の文芸作品から、落語の元になったものを集めてある。古典を勉強しないと読んでもよく分からない。　『生活の中の笑い－現代に生きる江戸小咄』、タイトルでよく分かるな」「内容が難しそう」「『う』で始まる作者といえば、落語ではないが、漫才の内海桂子師匠の本もある。　『転んだら起きればいいさ』。副題が『女芸人の泣き笑い半世紀』、これで内容もよく分かるな。ネジを巻き続け、更に巻こうとする人生が語られる。　それから子供向けに書いた『私は学校に行かれなかった』。サイン本じゃが、タイトルが『行けなかった』ではなく『行かれなかった』、言葉を大切にしている人らしいね。これはポプラ社の人生論シリーズで、亡き猫八師匠の『吾輩は猫ではない』シリーズや木久蔵師匠の『泣いて笑って座布団十枚』など、芸人さんシリーズがあるのじゃ」「はい。これで『う』の巻完結ですね」

  2006.03.12

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• ４万アクセス

  「昨夜、本店の『名作落語大全集』が４万アクセスを達成した」「おめでとうございます！　パチパチパチ」「４年と９ヶ月、最初の３年間は１日あたり10人から20人しか来てもらえなかった」「今は多くの方に来ていただいているんですね」「１日30人前後じゃ」「……あまり増えていない」「いやいや、趣味のページじゃからマニアックなので、落語の好きな人でないと……」「まあそれでも色々雑誌などで紹介いただいていますね」「年に１回は取り上げていただいた。メインはメルマガで紹介している落語じゃ。毎週１つずつ出したものを、ホームページでは全部読めるようになっている」「今いくつくらいあるんです」「全部で４００を越えたところじゃ。落語だけで２千以上あるから、まだ５分の１じゃな。このペースで行くとあと２０年ほど掛かる訳じゃ」「ライフワークですね」「小噺もあるぞ。そうなると全部で１万以上……２百年かかるのか……」「大家さんなら長生きしそう」「さて、そういう訳で、今後ともご贔屓をお願いいたします。なお、ちょうど４万人目のご来場となった『おみっちゃん』には落語ＣＤをお送りします」「お楽しみに」

  2006.03.12

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• 夏丸君勉強会

  「昨日はどうしました」「仕事で遅くなり、体調も悪かったので、帰ったらすぐ寝てしまった」「それで今日は」「ええ、来週水曜日、１５日の夜６時から、上野黒門町にある落語協会の２階、金曜から日曜にかけては黒門亭となる場所で、桂夏丸君、柳家小たま君、鏡味仙花ちゃんの勉強会が行われる」「本店に応援ページがあります」「いつもは２２日じゃが、今月は日付が違うておる。22日なら帰京しようかと計画をしておったのじゃが、15日はまだ仕事が終わらないので行けない。ぜひ諸君応援に行ってやっておくれ」「入場料500円」「夏丸君は『禁煙時代』を、小たま君はネタおろしをやる予定じゃ。仙花ちゃんが久し振りに落語をやるのもたのしみじゃよ」「それでは関東にお住まいの皆様、ぜひよろしく」

  2006.03.10

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• 落語の本：その５

  「落語の本を紹介するシリーズじゃ」「作家の五十音順で、今日は『う』ですね」「そうじゃ。その中でも、今日は宇野信夫氏を取り上げよう。　この人は1904年の生まれ、慶応大学の学生時代から戯曲を書き始め、放送局の紹介で三遊亭圓生のために演劇を落語に作り替えた。圓生は作品に落ちをつけたいと思うが、宇野氏は『私はストーリーを作るのだから、落ちは任せます』ということで、細かい演出も圓生に任せたというのじゃ」「どうなります」「いかにも落語らしい作品になっていった。圓生に求めたのは、地噺という、演じ手が説明していくのではなく、会話として落語に仕立ててほしいということじゃった。そのためには全ての台詞を暗記しなければならず、圓生は苦労したという」「どんな作品があるんです」「作品集である『江戸の夢』を古本屋で見つけた。表題の作品と『鶉衣』はすでに本店の落語コーナーで紹介している。その他圓生の最初の作品『小判一両』『心の灯火』『江戸の夕立』……最後の作品は『大名房五郎』という題で演じている」「色々ありますね」「これも古本で手に入れたのだが、集英社文庫の『江戸おとし咄』シリーズ。薄い文庫本に、25席の噺が載っている。古典にある作品を落語としてまとめたものじゃ。　それから言葉に敏感な人のようで、文春文庫の『はなし帖』では日本語の素晴らしさを再確認出来る。河出書房の『今はむかしの噺家のはなし』は落語家の思い出を書いている。貴重な資料じゃ」「大家さんにとっても重要な人物ですね」「そうじゃな。江戸言葉の面白さは、この人の作品と文治師匠の話から色々教わったものじゃ」

  2006.03.08

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• 落語の本：４

  「ええ、落語の本って、筆者の五十音順ですから、今日から『い』ですね」「今村信雄さんの本はかなり参考になるな」「そうですか」「残念ながら古本屋でもあまり出て来ないので、図書館利用が多いのじゃ。手に入れたのは『落語選集』の一部、これも全部で何巻だか分からないが、１冊だけ古本で手に入れた」「手持ちは少ないということですね」「それから入江雄吉の『落語で読む経済学』」「経済の本ですか」「『花見酒』から考えるケインズ理論、『千両蜜柑』から読みとる価格理論と経営、『黄金餅』のフィリップス曲線、甚五郎のやっかいになった大工が語る上方と江戸の経済理論の違いと職人気質の差……という具合に、江戸時代の経済だけでなく、現代に通じるものがある」「不思議な本ですね」「これはＰＨＰ文庫で出ている」「後は」「以上じゃ」「え……以上って」「『い』で始まる作者のものは、今川徳三の『鬼平の江戸』というのがあるが、これは落語の背景について書かれた部分があるので参考にした程度。『い』の項はこれで全部じゃ」「それではこれで」

  2006.03.06

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• 落語の本：その３

  「今日は落語の本という題だじゃ、漫才関係になる」「五十音順に紹介していて、『あ』が終わったはずですが」「そう。漫才関係を忘れておったのじゃ」「はいはい」「秋田実の『ユーモア辞典』、30年前に文春文庫で出た３巻。漫才作家である秋田氏が、小噺を集めたもので、１巻に千の噺が納められている」「全部で３千ですか」「整理のミスがあったものか、いくつか重複しているが、落語の枕とはひと味違う、漫才作家らしいネタが面白い」「そうですか」「それから、漫才の青空うれしの『夜がうれしくなる本』。これは40年も前の本、古本屋で見つけた」「タイトルから想像はつきますが」「そう、芸人さん達のちょっとエッチな噺を集めたものじゃ」「資料にはなりませんね」「そうじゃな。あと、青島幸男の『わかっちゃいるけど…シャボン玉の頃』も古本屋で見つけた」「これも落語の資料にはならない」「まあ、日曜日はマキシンのやんなっちゃった、末廣亭から米丸の七福神、笑点、続いてシャボン玉と、一日お笑い漬けだった思い出としては貴重じゃ。毎週コントをやるが、ネタに品があり、今の低俗なお笑いとはひと味違う。まあ、私にとって漫才・コントが今一なのは、今の演者が努力不足ということなのじゃろう」「これで『あ』の巻は本当に完了ですか」「そういうこと」

  2006.03.03

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• メルマガ

  「大家さん、グッタリしていますね。生きていますか」「風邪っぽいところへ来て、夕べからの雨が久し振りに本降りで、喘息が出たため、ほとんど寝ていない」「くたばり損ねえが、本当にくたばりそうだね」「口が悪いな」「今日はもうギブアップですか」「しかし、仕事はある。帰ってから近所のスーパーへ買い出しに行った。今日は冷凍食品半額なのじゃ」「安いですね」「イタリア旅行に行った時、面白かったのは、『１００％ｏｆｆ』なんてのは当たり前だった。店によっては『２００％ｏｆｆ』もあったぞ」「……それって、向こうがお金をくれるんですか」「いやいや、あちらでは元の値段から割合を出すのでなく、今売っている値段から割合を出しているのじゃ」「へえ……それじゃあ」「１００％ｏｆｆというのは、今売っている値段と同じだけ安くしているってんで、つまり半額。２００％ｏｆｆは値段が３分の１になっているということじゃ」「面白いですねえ。で、今日のテーマは冷凍食品半額」「そうじゃねえや。メルマガというタイトルを見たろう」「はあ、忘れてました」「今３日発行のメルマガ原稿を送った」「こちらが本職より力を入れているという噂のやつですね」「この半月で、マルマというメルマガ発行会社の読者が一気に500人も増えた」「何があったんです」「新規登録キャンペーンをやっていたのじゃ。２月のお勧めメルマガに入れてもらっていた。これが原因らしい」「そういう訳ですか。じゃあ、３月に入ったから、もう頭打ちですね」「はっきり言うな……まあ皆さんもよろしく」「本店の表紙からご案内がございます」

  2006.03.01

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• 落語の本：その２

  「昨日は朝は寝坊、夜も寝坊ですか」「夜は帰ったらグッタリ。朝の寝坊の理由も、仕事疲れではなく風邪らしい。昨日は飯もそこそこに寝てしまったが、夜中から雨になって喘息と一緒になり、少しも眠れなかった。今日はザボりたいが、大事な仕事のある日なので休めない」「まあ、頑張りましょう」「パソコンに向かって、仕事をしている振りをして寝るしかないな」「それで、今日のテーマは」「そうそう、落語の本の紹介じゃ」「筆者・編者の五十音順ですね」「今日はアンツル、安藤鶴夫の作品じゃ」「はい」「『落語国紳士録』、これは落語の登場人物に対して批評しているものじゃ。同じ名前で色々な落語に出ている人物だが、それが同一人物か、同姓同名か……そうした考証もある。それに対して、『寄席紳士録』は寄席に出ている芸人さんのお話」「どちらも文庫本で出ていますね」「そうじゃ。『寄席』の方は文藝春秋社の物を古本屋で見つけたが、今は旺文社文庫で出ている。『落語国』の方はちくま文庫で出ている。そうそう、ちくまからは『わが落語鑑賞』も文庫で出ているぞ」「この内容は」「落語の速記に、蘊蓄がたっぷりついている」「色々なことを書く作家ですね」「わしも出典から周辺、その他を調べるのが好きだから、この人の作品は一つのお手本でもあったな。ネット界のアンツルって紹介された時はうれしかった」「なかなか」「しかし、この人の話は色々残っていて、名人会を企画したが、前の金馬は人気はあるが実力はないと切り捨てて、死ぬまで認めなかったとか……桂三木助を買っていて、昭和の大名人に加えている」「どうなんでしょう」「金馬は今録音を聞いても素晴らしい。名人じゃと思うな。七人芸というが、色々な声を出し分けて演じるのが、安鶴とは合わなかったのかも知れない。一方三木助も素晴らしいが、まだこれからという年齢で死んでいるのだから……志ん生、圓生、文楽というのが昭和３名人と言われるが、これに加わるにはやはりまだ不足を感じるなあ」「因みに三木助は３代目、４代目はこの息子で自殺しましたね」「うん……彼もこれからという所だった。父の年齢までやればまだ変化もある。これからじゃないかという気がした……わしから言わせると、何を死に急いだのだろうという思いが強いな」「本日はこれまで」「“あ”で始まる作家は今回をもって読み終わりと致します」

  2006.03.01

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• 落語の本その１

  「さて、落語グッズを紹介してきたが、本が色々ある」「今日からは所有の書籍を紹介という訳ですか」「筆者の五十音順にやってみよう」「これで本を整理しようとたくらんでいるな」「当たり。まずは相羽秋夫さんの『らくごまんだら』。正続２巻を別々に古書店で見つけたものじゃ」「内容は」「正の方は落語を喜怒哀楽の４章に分類、続の方は仏道の五欲に分けて、それぞれ落語の粗筋を３、４ページで紹介している。文章はショートショート風で、落語から離れているようにも感じるが、『余聞』としてその落語への一言、それに高田弘寛の挿絵がいい」「続いて」「麻生芳伸の『落語百選』、これは三省堂で出たものを、今はちくま文庫で入手出来る。どちらも４巻じゃ。しかし、三省堂ものが貴重じゃ」「どうしてです」「先代の金原亭馬生（10）が挿絵を描いているのじゃ」「へえ」「まあ、これも古書店で一部入手、手に入らなかったのは文庫でそろえた」「さてその次は」「阿刀田高の編による『お笑いを一席』。新潮文庫を手に入れた。これは小説家達が艶笑落語を創作したもの。しかし、落語という形式が理解されていないと感じるものが多く、実際に演じられてもおかしくないなと思う作品は１つ２つというところじゃ」「落語としての資料にはなりませんね」「作家による艶噺として、あくまでも読むものじゃな」

  2006.02.25

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• メルマガに異変

  「今日は仕事がぐずぐずと遅れて、今やっと帰って来た」「職場から直行でこの時間ですか」「いや、買い物をしてきた」「じゃあ、もう少し早く帰れたんじゃないですか」「まあ、そうともいえる」「今朝はひどい料理が紹介されましたが」「今夜は豪華じゃよ。オクラと鰹節の和え物。オクラが半額だった」「安い」「それからスナックエンドウと海老のマリネ。スナックエンドウが３割引だった」「安い」「それからポークジャガー」「……前はビーフジャガーでしたが、今日は豚肉での肉じゃがですか」「豚肉は２割引、ジャガイモは半額だった」「安い……物ばかりですね」「更に風呂吹き大根と大根とベーコンのスープ」「大根尽くしですね」「近所の畑で５、６本頂いて来た」「黙って」「いや、いただきますよ～って断った」「何と言われました」「誰もいなかったから返事はなかった」「おいおい」「そんな訳で、今日は超豪華な野菜のフルコースじゃ」「それで……タイトルは」「へ」「メルマガに異変という……」「ああ、食い物のことばかり考えていたら、忘れてしまった」「本当にいやしいね」「落語のメールマガジンを毎週１席ずつ発行しておるが、今週異変が起こった。今まで2400人余りだったのが突然500人も増えたのじゃ。何があったのじゃろう」「さあ……」「謎が謎を呼び、事件はどんどん複雑化する」「……しないしない」

  2006.02.24

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• 今日の出来事

  「今朝はあわただしく出勤しました」「そうなのじゃ……先日の会陽で風邪をぶり返したのか、どうもかったるい」「いつでもかったるい」「……ううん……そうも言えるが……それでまあ朝の書き込みもしたのじゃが、どうもボーっとしている」「いつでもボーっとしている」「……ううん……そうも言えるが……そのまま出勤してしまった」「何かやらかしましたか」「おでんを作ろうってんで火を付けていて、そのまま行ってしまったのじゃ」「あら大変」「一番弱火にしておいたので、全部炭になっただけで、火事にはならずにすんだ」「しょうがないね」「いつも出る時はコーヒーメーカー、暖房、換気扇、電気釜……ってんで、消し忘れをしたことはないのじゃ。岡山へ来て初めてのおドジじゃ」「まあ大事に到らなければいいけれど」「どうも体調が悪いといかんな」「声もおかしいですよ」「会社でもハスキーで素敵って……」「言われました」「言われなかった」「まあ、今日はもう寝ましょう」「そうしよう」「……ちょっと待って下さい。どうしてカテゴリが落語なんです」「今落語のメルマガの原稿を打ち終わったのじゃ。いつも火曜日に打っているが、どうも調子が悪かったので……」「はい、それじゃあお休みなさい」

  2006.02.22

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• 

  うれしいなったらうれしいな

  「今日はうれしい話題を二っつ」「何です」「まず柳家一九師匠からお手紙をいただいた。誕生日にこうして便りを下さる。ありがたいことじゃな」「右上の図がそうですね」「昨年はちょうど岡山に行くかどうかということで、こちらの責任者とお会いしていたのじゃが、心の不安定な時に坊さんが手を合わせて挨拶している絵に『洗心』と書いて下さった。ちょうどその時の心に合って、こちらへ来る決意をした覚えがある」「へえ」「今年はまさに応援メッセージじゃな。頑張らなければ」「そして、もう一つ」「桂夏丸君が仙花ちゃん、小たま君とやっている勉強会が22日、明日落語協会の２階で行われる。そのちらしを送ってくれた」「左の図ですか」「12月の勉強会の写真を見事に使っておる。『寝床』は見事じゃな」「落語にあるやつですね」「そう。下手な義太夫にみんな寝てしまうが、ただ一人、泣いている小僧がいる。旦那がどこに感激したかと尋ねると、旦那の語っていた床を指さして『そこがアタシの寝床なんです』という」「それが落ちですか……よく分からない」「奉公をしている人はみんな寝る場所が決まっていた。それが分からないから難しい落ちなのじゃ」「なるほどという絵になりましたね」「本店の『桂夏丸君応援ページ』の写真コーナーに報告があるが、この日夏丸君は練習を始めたばかりという、下手な笛を披露した。この写真もそこにカラーのものがある」「つまり、大家さんが撮った写真なんですね」「そうじゃ。しかし、これを『寝床』と結びつけるのは、さすがに噺家さんのアイディアじゃな。うなってしまったぞ」「やっぱりいつも落語のことを考えているんでしょうか」「そうじゃろう。わしは行けないので、ぜひ皆さん応援に行ってやって下さい。明日22日の夜６時半から上野の落語協会事務所の２階じゃ」

  2006.02.21

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• 落語グッズ：色紙の続き

  「さて、今日は落語家さんにいただいた色紙の続きじゃ」「五十音順で、前回サ行が終わったので、タ行からですね」「まずは林家……」「いきなりハ行ですか」「タナ行がいないのじゃ」「荷物を置くのに困りますね」「タナが無いという洒落でございます」「まあ、色紙の紹介を続けましょう」「林家しん平……もちろん仮面ライダーを描いていただいた。　林家時蔵……『笑福来運』と書いてもらっておる。オリジナルＴシャツにもサインをいただいておる」「林家さんが二人で終わりですか……それでは次は……」「柳家になるのじゃが一九師匠からは落語絵の色紙を６枚もいただいておる。絵葉書も素晴らしいぞ。これは芸術品じゃ。いずれ展覧会を開こう」「はい」「残るは二人。　柳家権太楼……『笑顔は美徳　泣き顔不徳』と似顔絵、師匠からは本やＴシャツ、色々いただいておる。いずれ紹介しよう。　柳家さん喬……『時々は風に踊って柳かな』、この師匠も毎年色々いただいておる」「さて、色紙は以上ですね。これで落語グッズは全部終了ですか」「前に紹介したように、わしは絵葉書が好きじゃ。それで葉書に書いていただいたサインが何十人かいる。それにサイン本が相当数、サイン入りＣＤが４，５枚……これも整理して紹介しよう」「それではまたいずれ」

  2006.02.05

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• 落語グッズ：色紙その２

  「さて、今日は色紙の紹介」「夕べの続きですね。昨日はカ行まで紹介しましたから」「そうじゃ。サ行へ行こう。　三笑亭夢丸……毎年『新江戸噺し』に応募しておる」「新作落語のコンクールですね」「その発表会に招待されたが、仕事で海外出張があって行けなかった。それでその後の寄席にご挨拶に行ったら、わざわざ送って下さった」「義理堅い方で」「うん。今年は賞金をいただくつもりじゃ」「もらったらおごって下さい」「さて、続いて、　三遊亭圓生……これは複製じゃ。３枚持っておる。　三遊亭圓窓……『来た道も行く道も自分の道』……これは500噺達成の記念にいただいたものじゃ。　三遊亭司……本人は『落語会の貴公子』といっているが、圓朝祭りではテキヤの格好が実に似合っている。高座ではまあ上品に見えるから、そのギャップは一見の価値があるなあ。まだ二つ目じゃが、これも期待しておる。　春風亭鹿の子……これも二つ目じゃが、実力は確かじゃ。次の真打は彼女じゃ」「はいはい」「サ行の最後に、昭和のいるこいる……もちろん『ヘーヘーホーホー』と書いていただいた」「さて、そろそろ出勤ですね」「そうじゃな。どうもだるさが抜けないから、休むかも知れない」「休んだら何をします」「またスキーにでも行こうか……」

  2006.02.02

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• 落語グッズ：色紙

  「わしは絵葉書が好きで」「突然ですね」「日本国内はもちろん、世界のどこへ行っても絵葉書を買ってくる」「珍しい場所がありますか」「ウルトラの星の公式の絵葉書も持っている」「本当に変な人だね」「まあ、それで、落語家さんのサインも絵葉書風に、葉書の用紙にいただいているのが多い」「なるほど」「まあ、それはいずれ紹介として、今日はちゃんと色紙に書いてもらった奴を紹介しよう」「それでは……五十音順で」「そうしよう。　桂才賀……高座の姿を斜め後ろから見た姿を描いて下さった。　桂夏丸……本店で応援している若手じゃ。昨年２月の会で書かせた。「群馬代表」としたためてある。　神田一門……女流講談の会の記念寄せ書きじゃ。　金原亭馬生……自画像を描いていただいた。　五街道雲助……「瓢箪から駒、冗談から妻」……ううん、なぜ知っているんだろう……」「奥さんへのプロポーズの言葉は何だったんですか」「……ううん……『行く所なかったら来るか』だった」「なるほどね……今日はここまでで」「そうじゃな。朝具合が悪かったので、心配して下さっている方もいらっしゃるようじゃ」「いないいない」「そうでもないぞ、大丈夫ですかというメールを、あっちからもこっちからも……合計２通いただいた」「あっちとこっちだけじゃないか」「まあ、午後から天気も回復し、喘息も良くなり、今夜は眠れそうじゃ。眠れたらすっかり全快するじゃろう」「まあ、誰も心配していないけれど」

  2006.02.01

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• これから出勤

  「今日はゆっくりですね」「寝坊したのじゃ」「でも６時過ぎには起きていたでしょう」「火曜日はメルマが『名作落語大全集』の原稿を書く日なのじゃ」「大家さんはメールマガジンを出しておりまして、毎週五十音順に落語のあらすじなどを紹介しておるのでございます。今週は２６９号とあいなります」「まあそれで、五十音順じゃがまだ『お』が終わっておらん。先週は桃太郎師匠の『お見合い中』、今週は円生の『御神酒徳利』になる。久しぶりなので念のために録音を聞いているが、それでこの時間になった」「もう出勤しないと」「そうなのじゃ。ではまた」

  2006.01.31

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• 落語グッズ

  「昨日は忙しくて、夜は疲れて書き込みどころではなかった」「くたばりかけていますね」「降水確率は10％で、計算とほぼ合ったと思うが、晴れではなかった。結局洗濯物は乾かない」「津山は洗濯をする土地じゃないんでしょう」「それよりも困るのは布団だ。毎週１回は干したいのじゃが、今は月に１回干せれば上出来じゃ」「それで、今日のタイトルは」「あ、そうか……ええ、落語グッズってんで、扇と手ぬぐいを紹介した。林家今丸師匠の切り絵を幾つか持っているし、色紙も何枚かあるので、今日はそれ以外をチェックしてみよう」「はい、どうぞ」「まずは風呂敷」「今時珍しい」「鈴本演芸場の物が１枚……それから東京ぼん太が使っていた唐草模様の風呂敷……」「本物ですか」「最後まで聞け。……その風呂敷と同じ物」「何だい」「それからメモ帳」「メモですか」「笑点の座布団型、それから落語家きてぃちゃんの物がある」「きてぃちゃんは池袋演芸場で入手した奴ですね」「そうじゃ。きてぃちゃんは携帯ストラップもあるぞ。ストラップは寄席文字の物を作ってもらった。わしのフルネームと一文字物があり、それから圓窓師匠の写経猿のストラップもある」「後は」「提灯がいつくか。笑点の物、落語協会、芸術協会、鈴本、浅草、新宿、池袋……それから圓朝祭りで飲み屋『替り目』で使っていた物もある。仲蔵・うん平・小きん・ひらりの千社札が貼ってある」「さて、残るは切り絵と色紙ですね」「後は書籍ということになる。まあ、少しずつ整理が出来ているので、この日記が役立っているぞ」「完全に私物化されている楽天広場の運命やいかに」

  2006.01.29

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• 落語手ぬぐい

  「さて、落語の必需品は扇と手ぬぐい」「はい」「先日扇を紹介したから、本日は手ぬぐいを紹介致しましょう」「はい、どうぞ」「五十音順に参ります。　桂歌蔵……藤子不二雄Ａの似顔絵、真打昇進の記念　桂歌之介、桂歌若、金原亭馬生、古今亭志ん輔……」「これらは何の記念ですか」「新年とか、まあそういう色々じゃ。　三遊亭円丈……包みにサインをいただいた。　三遊亭圓窓……五百噺の達成記念じゃ。　三遊亭金馬、三遊亭好太郎。　三遊亭遊史郎……真打昇進記念じゃ」「だんだん息が切れてきたな」「一気に喋るのは辛い。　春風亭鹿の子、春風亭勢朝、橘家舛蔵、林家いっ平、柳家小春、柳家さん吉……」「はい、水を飲んで」「ううう……　柳家三語楼……今度小さんになるね。　……ああ、くたびれた」「以上ですか」「落語家さん個人のものは、これで全部じゃな。続いて漫才、色物に行こう。　柳家紫文、東京太ゆめ子、あした順子ひろし、新山ひでややすこ、越孝……」「声がうわずって来ました」「それから寄席その他の物……　圓朝祭の記念、同じく没後百年記念、上方の彦八まつり、池袋演芸場、新潮社のＳＳウェブ、ＮＨＫ落語傑作選、笑点の物が３種類、それからはろうきてぃ……」「キティちゃんですか……どうして平仮名なんです」「池袋演芸場でしか手に入らない、落語家きてぃちゃんだから、全部平仮名なのじゃ」「こんな物ですか」「ううん……他の演芸場でいただいたものもあったと思うのじゃが……いや、また整理しなければならんな」　

  2006.01.27

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• 落語グッズ：扇

  「落語といえば、扇と手ぬぐい」「色々に使い分けるんですね」「まず、扇じゃが、くわえて煙管になったり、箸や船を漕ぐ櫓になったりする。箸の時は口でくわえてパチン、割り箸を割ったりするし、船を漕ぐときは扇を両手でひねることで船の音を聞かせることも出来る」「色々ありますね」「さて、今日は、わしの持っている扇を紹介」「ま、どうでもいいけど」「まずは昨日の続きで『笑点』の扇子」「既に紹介済み」「『途方名人会』の寄せ書き」「何ですかそれは」「桂夏丸君、柳家小たま君、鏡味仙花ちゃんの３人じゃ。前座の勉強会なのじゃ」「小たま君は今年二つ目昇進だとか……おめでとうございます」「後は個人、五十音順で行こう。古今亭菊之丞師匠」「もうお友達の付き合いですから、他にも色々あるんでしょ」「それはまたいずれ……後は敬称略で……　五明楼玉の輔……軽い調子の高座が絶好調じゃな。　三遊亭小田原丈……先日真打に昇進して「丈二」と改名した。　三遊亭きん歌……明るい高座が楽しみじゃ。　三遊亭金八……黒門亭の重鎮じゃな。　三遊亭遊史郎……昨年の真打昇進披露宴でもらった物じゃ。　昔々亭喜太郎……まだ前座さんじゃが、いい味を出しておる。　昔々亭桃太郎……桃太郎ワールド、頑張ってほしい。金曜日発行のメルマガは桃太郎さんの登場じゃ。申し込みは本店から」「さりげなく……じゃなく、ぬけぬけとＣＭが入る」「林家ひらり……これから頑張ってもらわんと。　柳家喬太郎……喬太郎ワールドも見事じゃ。　柳家小きん……いい味が出始めているな。　柳家小さん……これは圓朝祭りで頂いた物。前の小さんじゃよ。　柳家三之介……意欲的に勉強しておる。　鈴々舎馬風……もっと古典をやってほしいな……以上、持っている扇は１７本ということになるか」「じゃあ、きちんと整理してしまっておきましょう」

  2006.01.25

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• 笑点のグッズ大尾

  「笑点のグッズをずらっと並べる意図はどこにあるんです」「目録を作ろうと思って」「何ですかそりゃあ」「持っている物を整理するには目録を作るのが一番じゃ。それで、このページを使って持っている品物を整理しようという……いい考えじゃろう」「やっぱりその程度のせこい考えだって、読んでいる人が言っていますよ」「さて、今日紹介するのは」「人の話を聞いていないんだから」「暖簾じゃ」「わお」「こちらは……タオルじゃ」「すごい」「それから、メモ帳に箸と箸置き、扇子、トランプに花札」「博打が出来ますね」「トランプには、ゲームのコイン代わりに使えるミニ座布団もついておる」「後で遊びましょう」「まあ、こんな物かな」「終わりですか」「最初に言った通り、整理して目録を作るのが目的じゃから。その品物がどうかというのは、大した問題ではない」「やれやれ……明日から、何を話題にしましょう」「ううん……笑点以外で色々と落語グッズがあるから、そのカタログ作りを始めよう」「どうなりますやら……」

  2006.01.24

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• 

  桂派の挑戦

  「桂歌助師匠からお手紙をいただいた。写真右が歌助師匠。左は１月４日に登場した桂小文治師匠じゃ」「手紙って、何かありましたか」「桂歌丸師匠と共に旅立つそうじゃ」「あの世へ」「歌丸師匠のご冥福を……違う！」「すぐ殺しちゃうんだから、ひどいよね」「歌助師匠と共にフランスへ、パリで現地の方に日本文化を紹介するのだそうだ」「へえ、大変でしょうね」「わしもカナダへ行って、英語で落語について話したが、英語力もなし、ほとんどコントとしてしか伝わらなかった。本物が行くので何か起こしてくれると期待しよう。３月の予定じゃ」「報告が楽しみですね」「ついでに」「と言っては失礼ですね」「そうじゃな。歌助師匠の予定があるので、紹介しておく」２月10日（金）18:30　歌助一笑会（上野広小路亭）1500円２月23日（金）18:00　古典落語と寄席踊りの会（日本橋亭）2000円３月３日（金）18:30　歌助一笑会（上野広小路亭）1500円「広小路亭は上野から中央通りを真っ直ぐに、鈴本を過ぎて間もなく、御徒町駅からの道とぶつかった所。つまり、御徒町の方がちょいと近い。松坂屋の向かい。地下鉄の上野広小路からなら目の前。湯島からだとちょっと遠い……」「説明が詳しいね」「日本橋亭は、神田駅から歩くとちょいとある。ＪＲの新日本橋または地下鉄の三越前、出口Ａ10番を出ると中国銀行のキャッシュコーナー。ここを右へ進み、最初の角を左へ折れると右側に寄席が見える」「これまた親切に」「歌助師匠は２月10日は『藪入り』、３月３日は『おすわどん』を演じる予定、２月23日には『桃太郎』を踊ることになっておる」「このページを見てくれた特典は」「師匠に『名作落語大全集でこの会を知りました』って言って下さい」「どうなります」「『あ、そう』って返事がもらえます」

  2006.01.23

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• 続笑点グッズ

  「今日は雪が積もっていますよ」「会社が休みになるほどではないな。しかし、夕べから降り出して、喘息のためほとんど眠れなかった」「くたばりそうな顔をしていますよ」「出掛ける前に、笑点のグッズを紹介しよう」「今日は」「笑点大博覧会というＤＶＤ」「これは昨年末に発売されて、皆さんご存じですよ」「三波伸介時代以降しかビデオが残っていないから、それ以前の資料は乏しい。大喜利がその時代を描写して見る価値があるな。それから今は亡き芸人達の演芸。全部ではないが、これも見応えがあるぞ」「他には」「最初に立川談志が歌っていた主題歌『笑点音頭』を持っておる。それから座布団10枚の賞品でＣＤ（昔はレコード）を出したという……小圓遊の『マドモアゼル』、木久蔵の『いやんばか』、みんなで歌った『ありゃりゃん節』を持っている」「しょうもない物を持っていますね」「それから絵葉書。タイトルバックのマンガを絵葉書にしたものを数セット入手して、ご近所に配った。後３セットしか手元に残っていない。このタイトル絵葉書は２種類発売されている。それに、大喜利メンバーの個別絵葉書がある」「どういう時に使用するんですか」「ううん……コレクションじゃな」「色々なコレクションで、置き場に困っているという噂を聞きましたが」「どこかに博物館を作らなければならないじゃろうな。いずれまた」

  2006.01.23

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• 笑点2000回

  「無事、本日放映で『笑点』も２千回となりました。皆様のご贔屓を賜りまして、有り難く御礼申し上げます」「……大家さん、笑点と関係があったんですか」「いや、ずっと見ていたから……」「今朝、40年を書き込んで、今２千回放映について書くって、縁はあるんですね」「そうだよね～。わしが見てやっているから、これだけ続いたんだよね～」「……すぐ調子に乗る」「そうそう、今朝書き込んだ『笑点』グッズで、座布団関係でもう一つ忘れていた」「何です」「座布団のミニクッションがあった」「まだ色々あるでしょう」「もちろん。笑点グッズもまだいくつもある。その他の落語グッズも１万点ほどある」「そんなにありますか」「いや、その平方根……」「……100だよ……」「さて、私の本店であります『名作落語大全集』、笑点にはちょっと及びませんが、めでたく1700回を数えました」「……何が1700になるんです」「公開開始からの日数の合計」「そりゃあ行くよ」「今後ともご贔屓願います」

  2006.01.22

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• 笑点４０年

  「笑点が40年を迎え、ＤＶＤをいただいた」「お正月に東京から持ち帰り、この日記でも紹介しました」「昨日、記念誌が届いた。40年間を振り返る、貴重な写真集じゃ。それで、グッズが２ページにわたって紹介されておる」「貴重な資料ですね」「さて、それでわしも持っている物を整理しようとたくらんだ訳じゃ」「……いつも何か思いつくけれど、最後までやり通したことがないですねえ」「そうかな」「昨年も、この日記で噺家さんを紹介するってシリーズを立ち上げたでしょう。20人で止まっていますよ」「まあ、またいずれ続きが出るじゃろう」「いい加減だね」「それで、まずミニ提灯。記念誌には三波伸介時代のものが出ておるが、わしは『笑点』という文字入りの赤い物を持っておる。楊子入れになっておるぞ」「見たことがないけれど、どこで使っているんです」「場所がないから箱の中に」「何だい」「それからメンバーのフィギア、小さなお人形じゃな」「これも箱の中」「当たり」「座布団型のコースターとメモ帳」「もったいなくって使えない」「当たり」「座布団型ではなく、本物の座布団がありますね」「これはカバーを買って作ったのじゃ。カバーは1680円、中身は近所の布団屋の店じまいがあったので半額の半額という品を、更に値切って780円で買った」「相変わらずせこいね」「さて、本日はこの座布団を使って一席」「ところで、これらのグッズ、みんなしまってありますが、何時使うんですか」「……コレクションは使うものではない。しかし、どこかで落語のイベントがあれば、見物人に見せるつもりじゃ」「そんな機会がありますかねえ」「ないとは言えない。音楽イベントで音楽家・演奏家のグッズやサイン、100点を展示したこともあるし、昨年はパズルで同じような展示を行った」「落語のイベントがあるでしょうか」「企画があったら呼んで下さい。笑点グッズについては、また明日続きを」

  2006.01.22

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• 艶笑噺

  「今帰って来た」「ご苦労様です」「落語の録音の整理をしたが」「話題が突然変わりますね」「もともと何も話題になっていないからいいじゃろう」「タイトルは艶笑噺ってんで」「ちょっとエッチな落語じゃ。もっとも落語は気品がある。今はテレビのドラマなどの方がよっぽどどぎついから、余計に落語の品の良さに驚かされるな」「それで、いくつか録音がありましたか」「吉原などを舞台にしたものも艶噺に入れているようじゃが、わしはその程度ではないモノを艶笑噺としたい」「それで、どんな録音がありましたか」「次に並べるから、皆さんもご判断下さい。本当に上品ですぞ。志ん生の『鈴振り』、倒れた後らしくて迫力に乏しいな。小朝の『目薬』、手際の良さは天下一品だな。扇橋の『茄子娘』、これほど上品なエロ噺はないぞ。志ん輔の『尻餅』、さすがの出来じゃな」「色々あるものですね」「この他『短命』も艶噺じゃな。圓楽の噺を聴いていて、子供に『どうして早死になの』って聞かれて困ったことがあった」「はい」「『熊の皮』や『風呂敷』、これらも元々は艶笑噺だったようじゃが、今の演出では全くそういう雰囲気ではないな」「そうですか」「面白いのは喜多八師匠でな、まあ色々珍しい噺ばかり聞かせてくれる。録音では『町内の若い衆』と『長命丸』を持っておる。後者は他で聞いたことのない珍しい噺じゃ」「まあ、今日は忙しかったので、これまでですね」

  2006.01.21

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• 新作落語

  「一生懸命パソコンに向かっていますね。お仕事ですか」「仕事で一生懸命になるはずがないだろう。これは遊びじゃ」「何をしているんです」「今年も『夢丸新江戸噺し』に応募しようと思っておるが、今日までネタを思いつかなかった」「今日までってことは、今日は思いついたんですか」「一度に二つのストーリーを思いついた。だから大変なのじゃ。一方をまとめるともう一方を忘れてしまう。両方忘れないように、同時進行で打ち込んでおかないと……」「頭悪いから……」「ううん……お前ほどではないが……」「どんなストーリーですか」「……いや……今、このページを読んでいる、こいつ……」「え……この人ですか」「そうじゃ。何だか、わしのネタを横取りして応募しようとしているんじゃないか」「……そういえば、目つきが悪いですね」「あんただよ、あんた……目つきが悪いって評判だよ……え、疲れているだけ……失礼」「それでストーリーは」「内緒で……こういう噺じゃ」「落ちは」「それが思いつかない。皆さん、この噺にふさわしい落ちがありませんかねえ」「公募したら」「そうじゃな。いい落ちを思いついたら教えて下さい。お礼は差し上げます。入選したら、賞金も山分けってことで……」「はい。じゃあ、ストーリーを公開しましょう」「いや、横取りされるから、内緒じゃ」「……さて、どうなりますやら。いい落ちを教えて下さった方にはお礼と賞金が……応募する阿呆がいますかね」「楽しみじゃな」

  2006.01.19

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• Ipodで落語

  「今朝テレビをつけたら、Ｉｐｏｄで落語という言葉が聞こえた」「そうですか」「新聞に載っているらしいが、どの新聞だかちょっと聞きそびれた」「今落語はブームですからねえ」「そうじゃ。配信しているところがいくつかある。新潮社のＳＳｗｅｂとかＷＯＷＷＯＷの有料配信は有名じゃが、無料のところもいくつかある」「今朝のテレビではそれが紹介されていたんですか」「そうらしい。とにかく落語に興味を持ってくれることはいいことじゃ」「あまり喜んでいないように見えますが」「そうじゃな……わしは生で聞くことが一番と考えるので、録音を聞いても……そうはいいながら、やはり歴史を検証するという意味で、残して行かなければならないとも思うし……」「はっきりしないね」「まあ、Ｉｐｏｄは便利じゃ。ＭＰ３などを作っておけば、録音は数秒、どこへでも持ち出せる」「まだ高いでしょう」「秋葉原で買った。例のつくばエクスプレスが出来て、９階建か何か大きなビルが話題になったが、あそこは近所の電化店と同じ値段じゃな。裏道で何軒かの店で比べることじゃ。わしは７軒を比べて、定価３万いくらのを２万円で買った」「へえ」「中古ならさらに安くなるのじゃが、それはどうもな」「不安ですか」「まあ、それで一生懸命ＭＰ３を作っている。とりあえず一昨年からの寄席中継をまとめているが、ＭＤに録音しているものだけで300本くらいあるはずじゃから、当分かかるな」「まとまるのを楽しみにしましょう」

  2006.01.18

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• 上野の寄席

  「読売新聞の日曜版に『鈴本演芸場』が紹介されている」「安政年間に出来たんでしょ」「元は広小路にあり、明治以降名前を『鈴本』に変え、関東大震災の後現在地に移ったと説明されている」「元の寄席はどうなっているんです」「講談専門の『本牧亭』が今もある。遠藤周作が看板を書いている」「へえ」「横浜と地形が似ているし、金沢という菓子屋もあるし、それじゃあ『本牧』ってぇ名前にしようってんでつけられたそうじゃ。『鈴本』の方は席亭が鈴木さんで、鈴木の本牧から『鈴本』と洒落た」「なるほど、寄席らしいですねえ」「上野駅からここを通り越して、御徒町からの道と考査する所に『広小路亭』がある。３年ほど前には、洒落で『鈴木演芸場』と名乗ったら、お客さんが間違えて入ってくるからおもしろいってネタを何度も耳にしたものじゃ」「それだけ『鈴本』が老舗ってことですね」「そうじゃな。鈴本は圓歌会長の落語協会、広小路亭は歌丸会長の芸術協会が登場する。昼夜で移動すれば、両方味わえるのじゃ」「面白いですね」「広小路亭を更に行き過ぎてしばらく行くと右に交番と公園がある。ここを右折すると、『音楽堂』という看板が見える。文字が横向きになった面白い看板じゃ」「はい」「この下が『本牧亭』、講談をやっておる」「なるほど」「そこを左折、本牧亭に入らずに通り過ぎると、次の小さな角を右折する」「どこへ行きます」「ここが落語協会の本部、２階の練習場が、金曜から日曜までは『黒門亭』として、他の日も勉強会などで寄席に変身する」「すると演芸場が４つもあるんですね」「そうじゃ。ここまで来ると、上野まで戻っても、秋葉原へ出てもあまり時間が変わらない。昔は秋葉原まで出るのは面倒に感じたが、最近はちょうど秋葉原と御徒町の間にパズルショップはあるし、そこからもう秋葉原の電気街と言えるほどお店の数が増えておる」「秋葉原も人気ですから」「そうじゃ。そして、そこからつくばエクスプレスに乗れば、『浅草』まですぐじゃ。この駅から30秒で『浅草演芸ホール』に行ける」「寄席がいっぱい」「うれしいのは、今どこも一杯になることじゃな。ぜひ出演者が頑張って火が消えないようにしてほしい」

  2006.01.16

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• 大笑点

  「今朝せっかく早起きしたが、洗濯も出来ない」「どうしてです」「４日前に洗濯したのが、まだ乾いていないので、ハンガー類が足りないのじゃ」「今日はせっかくのいい天気なのに……」「そうなのじゃ、もったいないなあ。午前中に前のを干しておいて、午後から今日の洗濯に掛かるという壮大な計画を立てた」「ちっとも壮大じゃないね」「それで、まあ暇なのでＤＶＤの『大笑点』を見ていた。ＤＶＤ２枚で笑点の歴史を振り返ったが、やはり圓楽さんの司会が見事じゃな」「惜しい人をなくして」「いない！　３日には日本橋亭に挨拶に見えたぞ。まあ、それでのんびりしていたので、さっき慌てて朝市に行って、今帰ったところ」「まあ、計画的に生活しましょう」

  2006.01.15

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• 落語関連

  「年末年始の行動記録がようやくアップ出来た」「17日ほど関東に帰ったんですね」「親父の49日と納骨がったのでな……まあ、その間を縫って、落語会７回、演奏会２回、展覧会、スポーツ５回……初詣を含め、町歩き４回」「……日数を超えてますよ」「１日で掛け持ちもあったのじゃ」「なるほど」「まあ、それで、先ほどお気に入りに入っている佐藤晋さんのページへ言ったら、雑誌『東京人』２月号が出ていたので、ちょいと紹介しておこうと思ったのじゃ」「『東京っ子、夏目漱石』という特集記事がありますね」「漱石は江戸っ子じゃあないんだ。東京っ子なんじゃろうな。小特集で『寄席色物の世界』が紹介されていて、140、141ページに鏡味仙花ちゃんが出ている」「太神楽のページですね」「まだ前座じゃが、何と、国立演芸場のカレンダーの３月にも登場しておるぞ」「へえ」「昨年12月22日の『夏丸・小たま勉強会』に出ておる。レギュラーになったから名前を加えてやらないと……」「すると、本店で写真が出ていますね」「本店の『日記』を開くと、左下に『2005年』のリンクがある。そこから『12月22日』のページを開くのじゃ」「国立劇場のカレンダーは」「昨年のは、表紙が歌丸芸協会長、１月から順に、宝井馬琴、松旭斎すみえ、神田紅、昇太、喬太郎、志の輔、正雀、のいるこいる、圓楽、小三治、いっこく堂、柳橋……」「そうそうたるメンバーですね」「当然今年もすごいぞ。表紙は圓歌落語協会会長、１月から、小三治、馬生・正雀・馬楽・世之介・菊春の鹿芝居、そして、３月に鏡味仙三郎社中として仙花ちゃんも出ている。　４月以降は、歌丸会長、扇橋、北見マキ、圓楽、澤孝子、鶴光、ポカスカジャン、おぼんこぼん、貞水となる」「ううん、すごい」「今年は仙花ちゃんが何かやらかすかも知れないぞ。化けるのを期待しよう」「12月の会ではサンタさんに化けたとか」「ううん……内緒じゃ」

  2006.01.14

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• まあ、今日の日記

  「今日は遅いですね」「そうじゃな。仕事で奥津温泉の更に奥、上斎原という所まで行って来た」「いかがでした」「明日を楽しみにしてくれ」「どういうことで……」「雪がわしの肩まで積もっていた。写真を明日紹介するぞ」「それで……今日のカテゴリが『落語』になっているんですが……」「あ、そうか……まあ気にしないでくれ」「そうはいきませんよ。どういうことです」「実は家にある録音の整理をしていたのじゃ。なかなかの名演が出てきたな」「それで……」「今日は以上じゃ」「全くいい加減な……」

  2006.01.13

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• 天満天神繁昌亭

  「昔大阪天満宮界隈には８軒の寄席があったそうじゃ」「そうですか」「ところが現在上方には落語専門の席がない」「それは残念ですね」「そこで、上方落語協会では、ここに落語専門の定席を作ろうってことになった。『天満天神繁昌亭』という名前で、ＪＲ東西線「大阪天満宮」駅、地下鉄「南森町」からすぐ……大阪天満宮の大工門の脇、亀之池門との間に建設されるのじゃ」「いいことですね」「そこで、現在一口１万円で募金をお願いしておる。協力してもらうと提灯に名前が入るのじゃ。５万円、10万円の寄付をすると、１つの提灯にあなただけの名前が入るのじゃ」「じゃあ、私も千円」「一口１万円じゃ。生活に余裕のある方、落語を発展させましょう」　天満天神繁昌亭の募金　上方落語協会のホームページから、申込書をプリントし、現金書留で送金。または下記へ振り込みします。　りそな銀行（南森町支店）・大阪市信用金庫（北支店）・近畿大阪銀行（天満橋筋支店）、郵便振込もあります。　専用振込依頼書が用意されている各本支店もありますのでご利用下さい。

  2006.01.13

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• 芸協75周年

  「落語芸術協会が創立75周年を迎え、色々やっている」「そうですね」「テレビではアニメ『落語天女　おゆい』が始まった……はずじゃ」「見られないんですね」「そうじゃ。千葉テレビ、テレビ神奈川、さいたま……ローカルにやっておる。実家で録画を頼んでいるが……」「歌丸会長、小遊三副会長も声の出演をしている」「そうじゃ。それからＣＤの『芸協音づくし』が出ている」「どんなものです」「『路地裏セレナーデ』にのって、会長・副会長が歴史を語り、マスコットのバク助のテーマ、歌丸・小遊三・米丸の出囃子をマーチングで演奏……」「歴史的なＣＤになりますかね」「さあ……『芸協賛歌』では、所属する噺家の名前を洒落で並べている。カラオケと脳内活性化のための早口言葉もついておる」「まあ面白いＣＤですね」「全国のＣＤショップで発売中じゃ」

  2006.01.12

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• 落語なのかな……

  「さて、今日は鏡開き」「うちは喪中で、鏡餅もない」「ああ、そうですか。じゃあ、帰って食べるか」「お前、ご馳走になるのを狙って来たな」「分かりましたか」「分かるよ」「まあ、とりあえず、正月が終わるんで……」「何ですか」「昨年の記録をまとめているが、寄席や落語会は一昨年と同じ、22回に参加出来た」「岡山に引っ越して大変だったのにねえ」「岡山市なら新幹線で３時間余りで東京に出ることが出来る。津山はそこから更に１時間半も入るのじゃ」「いかにも田舎というイメージで、津山の人から顰蹙を買いますよ」「さて、音楽会は、月１回を目標としていたが、一昨年は11回に止まった。昨年は14回も参加出来たのじゃ」「そういう訳で」「さて、今年はどうなるか……まだ年末年始の記録をまとめていないが、落語会２回に行った訳で……」「さて、今年はどうなるでしょうか」

  2006.01.11

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• 戌年

  「さて、今年は戌年ですねえ」「犬は大昔から人間に飼われ、最も人間に親しい動物じゃな」「落語にも多いですね」「そうじゃな。本店の『い』の項だけでも、　　犬：小佐田定雄作。1994年の戌年に合わせて作られた。　　犬の足：小噺。　　犬の糞：『稲荷の土産』の別名。　　犬の無筆：手に字を書くと犬に噛まれないはずが噛まれてしまう。　　　　　　　相手の犬が無筆だったのだろうと言う噺。　　犬の字：『元犬』に近い噺。　　犬の目：多くの人が演じている作品。　　犬拾い：犬を使って物を集めるという新作。　まあ、こんなにある。他にも『元犬』や『鴻池の犬』もあるし……犬が出る噺は『寄合酒』等、『桃太郎』でも犬と縁がない訳ではない」「あるものですねえ」「寄席へ行くと必ず動物の落語が出ると言っていい。狸や狐が出るのは、化けるということで……寄席では大入りを化けるというのじゃ。そういう縁起担ぎもあって、化ける噺がきっと出る」「どんな噺が並ぶかも、寄席へ行く楽しみですね」「そうじゃ。同じような噺が並ばないようにするが、時には忠臣蔵関連が並んだり、食べたり飲んだりする仕草が違ったり、そういう物を比べても面白い」「ぜひ寄席へ行きましょう」「そうじゃな。わしはもう春休みまで行けないじゃろう。その分、皆さん出掛けてください」

  2006.01.10

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• 上野広小路亭

  「さて、今日は上野広小路亭へ行った。これが最後の寄席になる」「もう生涯行くことは無い」「そう、生涯……生涯じゃない、この冬はじゃ」「大家さん、向きにならないの。寄席はどうでした」「最初の前座は神田蘭ちゃんの『伊達出世譚』。10月に一緒に食事をした仲じゃ」「最初のって言うと、他にも前座が」「もう一人、昔々亭喜太郎の『饅頭怖い』。8月に一緒に食事をした仲じゃ」「……前座はみんなそういう仲ですか」「わしと食事をしたことのない前座は出世しないというジンクスが」「ないない」「春風亭柳之助の『時蕎麦』。テンポの良さじゃな」「プログラムではその前に春風亭昇輔がいますね」「大雪で遅れた」「本当ですか」「嘘じゃ。人身事故らしい。駆けつけて『桃太郎』を演じたが、時間がなく、途中の『芋太郎』で落ちにしていた」「宮田陽・昇の漫才」「都道府県の言い立てで自分の型を作って来たが、今日は中国の省などを全て並べるネタ。余計な突込みをする客がいたので今一かな」「続いて春風亭伯枝」「『禁酒番屋』だった。番人が酔っていく変化も、酒屋の若者もよかった。酒を飲む仕種に『おいしそう』って声も上がっていたぞ」「桂小南治」「『河豚鍋』じゃ。これも食べる仕種が良かったな」「春風亭美由紀の三味線漫談」「正月の特別化粧、今年は結婚できるかな」「寄席に出ていると婚期が遅れますからね」「周りにいるのは落語家、平均年齢が高すぎるからな……昨年５月の写真とシュークリームを持っていった。また太ったらますます婚期が遅れるかな」「読んだら起こられますよ」「正月にふさわしい唄をいくつか、それから踊りだったが、小道具を忘れたというので『奴さん』じゃった」「仲入り前は三遊亭圓遊」「ちょっと舌がもつれているのが心配だな。出し物は『一目上がり』。後半になるほどテンポがどんどん良くなっていった」「仲入り後は神田紫」「『山内一豊』だったが人物の言い立てが良かったな。後で客の話を聞くと、ここから良くなったという声があったが、この人達は伯枝師匠からの落語の時は寝ていたんだろうなあ……確かにうまいのだが、舌足らずが物足りない。やっぱり男の講談を聞きたいと思うな。こちらも後に踊りのサービス。お正月じゃなあ」「続いて東京太・ゆめ子の漫才」「シュークリームいただきましたと私に挨拶。美由紀ちゃんに持って行った物をもらったらしい。漫才はなかなか良かったが、やはり客席から小父さんが余計な口をはさむ。お前、そんなにしゃべりたかったら芸人になれよ」「大家さん、落ち着いて、落ち着いて」「2人がうまく受け止めたから良かったじゃ」「続いて三遊亭左遊」「珍しい『猿後家』だった。上方落語を本で読んだことがあるが、生では初めてじゃ。しかも、東京見物を話す。これはいい資料になった」「次は三遊亭金遊」「『小言念仏』だった。この単純なリズムは、疲れている体には眠気を誘われて辛かったぞ」「松旭亭小天華のマジック」「いつものネタじゃが、お正月らしく着物で演じたのでなかなか良かったぞ」「そしてトリの春風亭小柳枝」「『妾馬』じゃ。江戸の言葉の小気味よさが持ち味じゃから、八五郎がすごくいい。これを心配する大家。そして、得意の田舎者で門番や家老を描いた。そしてなぜかちっとも田舎者でない殿様。それぞれの個性が出ていて良かった。しんみりする部分をもう少し長くやってほしいが、これでも30分以上たっぷりじゃったからな」「まあ、全体には」「上出来じゃな。落語家さんのサイン本があると聞いていたのじゃが、事務の人が誰もいないのでいただきそこねた。次に行くのはうまく行っても4月じゃから、どうなるやら」「まあ、満足な席で」「そういうこと」

  2006.01.06

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