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メカロクの写真日記

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2006.04.17
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カテゴリ:写真機材の話題

さて、「広角レンズ逆付けマクロ」シリーズ5日目の今日は、また少し堅苦しい話に戻ります。

先日、大犬のふぐりや胡瓜草の画像とともに、大体の撮影倍率をご紹介しましたが、昨日、少し時間を掛けて、もう少し正確な撮影倍率と、ワーキングディスタンス(以下、WD)、つまり、レンズ先端から被写体までの距離を測定しましたので、その結果をご紹介します。

次の写真は、この測定のための撮影の状況で、1枚目はカメラの後側から見たもの、2枚目は上から俯瞰したものです。
スライドレールを取り付けた三脚に、レンズを逆付けした E-300 を取り付け、正面の鉛直面に張り付けた、ステンレス製直定規の目盛(最小目盛 0.5mm の部分)を撮影します。
ピントは、バリアングルマグニファインダーを見ながら、スライドレールのつまみを回し、カメラを前後させて合わせます。
左にある電気スタンドは、ピント合わせのための照明で、撮影時には、内蔵ストロボを同調させますが、ストロボ光がレンズでケラレることなく良く回るように、レンズには、ディフューザー「影とり」(写真中央部の白い大きなもの)を取り付けています。
ピントが合ったところで、レンズの先端(今回は、OM用レンズにはOM-4/3マウント変換アダプタを取り付けてその先端、他のレンズはそれぞれのマウントの先端)から直定規の目盛面までの距離(WD)を測定して、シャッターを切ります。
P1000023.JPG

P1000021.JPG

撮った画像を、何枚か見て頂きましょう。

先ず、セットレンズ14-45mmF3.5-5.6を逆付けにしての、各ズーム目盛位置での撮影分です。縦方向はトリミングし、横方向はそのままにして、合成した後で、リサイズしています。
焦点距離が短くなるほど、撮影倍率が大きくなるのが、お解かり頂けると思います。
なお、ピントが相当甘いものがありますが、ご容赦ください。
ズーム比較.jpg

次の画像は、上記セットレンズ逆付けの35mm位置、OMズイコー35mmF2.8の逆付け、ZD35mmF3.5マクロの逆付けの比較です。
同じ35mmでありながら、撮影倍率がかなり違うことが、お解かり頂けると思います。
この理由として、それぞれのレンズの構造の違いや、逆付けするときのステップアップ/ダウンリングの長さ(中間リングのような働きをすることになる。今回、セットレンズは58-52のステップダウンリングで、OMズイコー35mmは49-55のステップアップリングと55-52のステップダウンリングを組み合わせて、35mmマクロは同径のため直接、リバースリングに取り付けた)も関係ありそうですが、35mmマクロのレンズが前枠よりも相当引っ込んでいるため、かなり長い中間リングを挟んだと同じようになっていることも、大きいと考えられます。
35mm比較.JPG

今回試験したレンズと、組み合わせた機材、および測定結果は、次表の通りです。

撮影画像の横方向に、Amm分の目盛が写っていれば、4/3イメージ面の幅17.3mmの2倍=34.6mm(対角線の長さが35mm判の対角線と同じ長さになるように拡大したときの横幅)には、[34.6/A]倍相当で写ることになるので、この計算の答えを、35mm判換算の相当撮影倍率としています。
何れも、先日の概略値よりも、大きな撮影倍率となりました。

また、WDは、35mmマクロ単体での最大撮影倍率(2倍相当)時で約30mm、中間リングEX-25を取り付けた場合は同じく(約3.4倍相当)15mm程度ですから、いずれの組み合わせでも、これよりもかなり大きくなっており、WDの面では、逆付けの方が扱い易いといえます。

E2:普段はニコンマウントレンズをプリセット絞り化するために使っているものですが、今回は長さ14mmの中間リングとして使用しています。
EX-25:長さ25mmの中間リングです。
1.5倍:1.5倍のテレプラスです。今回、画像は載せていませんが、これを付けた場合は、コントラストが、かなり低下しています。
55-200mmズーム:ズーム目盛位置の内、55mmと70mmでは、像を見ることができましたが、それより長いズーム目盛位置では、像を見ることができませんでした。つまり、逆付けでは使えません。
なお、このレンズのみ、ピント合わせが前群回転式のため、ピントリングで、多少のピント調整ができます。そのため、「最近」と「最遠」の値を記入しています。
タムロン90mmF2.8マクロ:逆付けでも、像を見ることはできましたが、順付けよりも小さかったので、テストを見送りました。
ズイコー100mmF2.8:像を見ることはできませんでした。つまり、逆付けでは使えません。
逆付け倍率・WD.jpg






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最終更新日  2006.05.15 21:03:19


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