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カテゴリ:お気楽~観劇日記~
【花形歌舞伎】夜の部、2つ目は『船弁慶』。
これまた、初心者のらび☆ミには初めての演目なのですが、幕が開いて・・・あら、ビックリ! ![]() 舞台上に、ズラリと並んだお囃子軍団。 ![]() あれ、何ていうんだっけ? 歌舞伎の象徴みたいな、緑、黒、橙の・・・幕? それがかかった台座に、普段は黒御簾の中にいると思われるお囃子の方たちが勢揃い。 下手側の袖には錦模様(こんな言い方あるのかな^^;)の幕がかかり、何だか お正月のようなメデタイ ![]() いったい何が始まるのかと思いきや、普通のお芝居ではなく“舞踊劇”らしい。 “筋書き書”にも《長唄囃子連中》と書いてある。 とにかく、今までに見たことないタイプの歌舞伎であることには間違いないので まずは舞台に集中。 とは言っても、お囃子の唄では内容がさっぱりわからないので(爆) 筋書き書をチラ見しつつ、登場人物が出てくるのを待つ。 これは、物語というよりは、あるシーンだけをクローズアップしたもので、都落ちして 九州へ向かう源義経一行が、途中の摂津国大物浦〔せっつこくだいもつのうら〕で、 先に到着していた武蔵坊弁慶と落ち合い、そこで同行してきた静御前を 都へ返すことにする。 別れ際に静御前が舞を舞い、出発の準備が出来た義経一行は、 少し雲行きが怪しくなりかけた海原に船を漕ぎ出してゆくが、そのうち海が荒れ始め 壇ノ浦で滅びた平家の怨霊、平知盛が船を沈めようと襲いかかる。 ![]() 義経が応戦しようとするも弁慶がこれを止め、一心に祈り始めると どうにか襲いかかろうとする知盛の怨霊は、やがて海に消えてゆく。。。 というシーンなんだけど・・・昨年の大河ドラマ『義経』を思い出しちゃった。 タッキーの義経もかなりカッコ良かったけど(≧▽≦)やっぱ阿部チャンよねぇ♪ 壇ノ浦で、義経に襲いかかってくる知盛の迫力は鬼気迫るものがあった。 ![]() 髪振り乱してさぁ~、ギョロ目が一層ギラギラして、凄みがあったわぁ! ![]() 最後に錘を体に巻きつけ仰向けのまま海に落ちるシーンが、思わずよみがえった。(^0^ゞ ちょっと話がそれちゃいましたが ![]() しかも、前半では何と静御前を演じてるんですよ! ひとつのお芝居の中で“静と動”どころか、“女と男”も演じわけなければならないという これまた難儀な技にトライしていらっしゃいます。 ![]() そして武蔵坊弁慶は、『新・三国志3』でメチャメチャ惚れ込んでしまった ![]() あのときの仲達はもぉ~ホントに、ゾクゾクするほど鳥肌モノでしたが、 今回の弁慶もと~ってもお似合いでした! 何たって見栄えが良いですもの♪ お似合いといえば、義経役の梅枝クン。 何とも頼りなげな(爆)育ちの良さそうなお坊ちゃま義経みたいで、でも これはこれで「いんじゃない♪(^m^)」って思っちゃいました。 ドッシリと頑強な男気溢れる弁慶と対照的で、だけど弱々しいんじゃなく ちょっとやそっとの物事には動じず、いざとなったら「やるよ! ![]() それと・・・ムフフ♪ ![]() しかも今度は女形じゃないぞ! 彼も、両方演じられる役者さんなのね~。 ![]() そして、発見してしまったのだ♪ 舟を漕ぐ仕草の、手首から先の動きが何とも柔らかく美しいこと。 ![]() もうひとりの舟人の萬太郎クンと一緒にちょっと踊るシーンがあるんだけど、 その時の指先が、これまた胸キュンものっ ![]() 歌舞伎役者さんは当然のごとく日本舞踊をやってらっしゃるから、指先まで美しいのは お手のものでしょうけど、それだけじゃない美しさもきっとあるのよね~。 男性の“しなやかで美しい指先フェチ”のらび☆ミとしては、もぉ~ほっとけませんわ! ![]() 何だか話が違う方へ流れてばかりだけど(自爆)この『船弁慶』というのは 能が素になっているようで、静御前のイデタチが素人目にも能そのもの。 いわゆる“能面顔”で(^^;)ちょっと怖い。(笑) 義経との別れを悲しみ、それを舞で表現するのだけど、能も舞踊もまったく無知の アタシには、何をどう表しているのかわからなかったのがちょっと残念。 ![]() やっぱ、歌舞伎って深いのね~と実感した瞬間でした。(;^_^A 凄かったのは知盛! 数珠をジャラジャラ擦り祈り続ける弁慶に段々と押し戻されて、最後は薙刀を 肩に担いだままグルグル廻りながら花道を去ってゆく(海の中へ消えてゆく ![]() もの凄い大技を魅せていただきました! ![]() これにはお客さんも拍手喝采 ![]() とにかく「凄い! ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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