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2014.06.10
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カテゴリ:おべんきょー

↑↑

これです。

坂木司作の青春ハートフル?探偵物語って言うべきなんでしょうか……?
そういう作品でした。
ちょっと他の方の感想も見たくて、読破後ネットで検索してみたら、なんと、ドラマ化もされていたんですねぇ。
前に読んだ矢口敦子の『償い』もドラマ化されていたので、人気作はドラマ化が早いのかな?なんて思った。
というか、私も大概ですよ(笑)
だって最新作を読んでないんですものね。
でも図書館を利用して手探りで読んでるわけですし、そうなることも致し方あるまい(笑)

ってことでさっそく感想です。

すみません、今回はかなり毒が入るのでこの作品を気に入っている方はこの先を読まないでください。
お願いしますorz


 

今回、実は図書館から2冊の本を借りて読みました。
一冊は矢口敦子の『償い』の続編である『赦し』です。
←償い
←赦し
↑↑↑↑今回借りたのは『赦し』と『青空の卵』ですよ。

この赦しはそこそこ面白かったです。
物語の焦点がちゃんと定まっていたから。今回はこの赦しの感想ではないのでサクッと書きますが、
結末だけはなんだこりゃ?でしたが、そこに行きつくまでの過程はそこそこ面白かったです。
ただこれは主人公がきちんと更生するまでを描いてほしいなあと個人的に思います。

さて、青空の卵ですが。
正直肌に合いませんでした。
そう思う理由なんですが、まずストーリーを簡単に説明すると、
先程も言った通り青春ハートフル探偵物語、って感じの小説なんです。
 主人公の坂木司は保険の営業をしている若い男で、彼の親友である鳥井真一がひきこもり探偵。
 鳥井には過去に壮絶なイジメや母親の育児放棄、家庭を顧みない父親、と心のすがりどころのなかった。
 それを見ていた同級生の坂木が、彼のオーラを見て「友達になりたい」と思って彼に近づいたところ、現在は二人の間に隙間はない程の親友になっている。鳥井はそれらのいじめや家庭内の問題からかなり精神的に病んでおり、対人が苦手で、そんな彼を見守っているのが坂木である。
 そのひきこもりの彼は一人暮らしをしながらプログラマーの仕事で生計を立てている。そんな彼の元に問題の種を持ち込む坂木。二人は解説にも書かれている通りホームズとワトスンの関係。
 鳥井の驚異的な洞察眼で日常のちょっとした謎を解き、人間関係の摩擦を解消させてゆく、といったかんじ。

私がダメ、合わないと感じる点は以下です。

・坂木と鳥井の二人の関係が無理。
私も過去いじめられっこでしたし、家庭内でもいろいろありましたが、ここまでになりません。
ボーイズラブを描きたいのかと思ったら作品内には決してそうじゃないと書かれてる。じゃあなんなんだよ(笑)ちょっと二人の濃すぎる友人関係に疑問を感じます。
だって坂木は鳥井を守るために休日の取得しやすい保険の営業という仕事を選んだって書いてあるんです。普通友人の為に仕事を選んだりしませんって。

・坂木が泣きすぎ。
え?ここで?ととても共感できない場面で急に泣き出す。ちょっとおかしい。

・物語の謎が結論ありきになってる。
というのは、謎は関係者が片方、もしくは両方の『相手を思いやるため』などという理由から起こるんだ、だから本当は誰一人悪者なんかいないんだよ、的なラストに必ず、なる。
正直それが共感できない。人間愛って素晴らしいですね~感動しますね~って……
いくらなんでも、それはない。
第一話で巣田という女性が近所で騒ぎになって警察が捜査していた嫌がらせ事件の犯人だったと分かった時、彼女に真実を言わせた後、警察に届けないの!?というところから疑問に感じていたんだけど……その後さらにハートフルな事件がいろいろと発生する。
正直、これはご都合主義な展開過ぎて好まない。
子供を預かった件の話でも、鳥井が父親とタッグを組んで事件を解決するシーンがなんか、気持ち悪かった。
個人的に、(そんなに都合よくいくわけないだろ…)という思いが渦巻いてました。

・登場人物が美男美女ばかり。
人物の描写がシンプルで、「ハンサム」とか「美人」が多い。
脳裏でちょっと疑問に思ってたんだけど、描写が稚拙。ハンサム、とか美女、くらいしか描写の表現手段をもたないのかもしれない。
とにかくこの話には美女だのハンサムだのが大量に登場する。
途中でついていけなくなりました…。

・鳥井が作る料理。
いや、別にいいんだ。鳥井が料理好きって設定とかは。
だけど料理が得意なイケメンで、毎回様々なおしゃれ料理を披露する彼のシーンはなんか、現実感があまりなかった。
一人暮らしをしたことがある人はわかると思うけど、大量に作っても腐らすだけだし、材料はそもそもそんなに用意しておくものじゃない。
なのに予約もなく突然やってきた客(しかも複数)の為に何食わぬ顔で大量の料理を出せるというのは違和感ありあり。しかもお茶とかコーヒーとか、常に常備。客が来ると工夫を凝らした飲み物が毎回出てくる。
あんたいくら稼いでんの?しかも食器なんでそんなにあるの?ひきこもりなのに?
そして物語の終盤付近に鳥井の部屋のベランダにみんなで出るシーンがあるんだけど、そこの描写では、「ベランダは畳一畳分もない」って書いてあった。
そんなに狭いんかよ。一体鳥井の借りている部屋は家賃いくらなんだろう。
仮にもひきこもりで、冒頭に書いてあった通り野菜が足りない生活をしているなら、ベランダでちょっとした野菜を栽培していてもおかしくない。なのにそんな彼の部屋のベランダが一畳もないって。

 


ちょっと辛口で書いてしまいましたが私はこんなところが合わないなと思っていました。
この話は連作で、3冊目までお話が続くのですが、どうしよう……悩みます。
次作になる「仔羊の巣」はもう借りてあるので読むと思いますが、3冊目はわかりません。
っていうのは、あまりにお話の内容に共感できなくて、夫に愚痴ってばかりで、読み進めるペースが非常に遅く、結局返却日ぎりぎりでようやく読み終わったという状況だから。

このお話が私に合わないのは、人間のきれいな部分を描きすぎるからだと思うんですよ。
BLだと思ってしまうほどの熱く耽美な友情、感動屋の主人公、人類性善説、美男美女ばかりの登場人物、美味しくおしゃれな料理……どうも作者の理想の世界を表現した同人小説みたいに思えました。
この人たちは便秘も下痢もなければ、吐いたゲロもキラキラ光った美しいものなのかも……なんて考えてしまいます。
鳥井もそうだけど、坂木に彼女が出来たら二人の関係はどうなるんだ?と思う。
たぶん坂木は鳥井の事を大事にしてくれる彼女を選ぶんだろうなぁ。常に3人一緒とか。それは嫌だ……。

気になるのは、唯一悪サイドにいる物語の解毒剤でもある鳥井の母親ですが……。
彼女は物語の中に登場するのでしょうか?
彼女は物語の中でもぴか一の悪者で、鳥井真一を産んですぐ自由を求めて離婚し、どこかへいったことになっています。
彼女の手紙を見つけて読んでしまった鳥井はそれだけで具合を悪くし、震えていたと坂木は言いますが……。
彼女を出すとしたら果たして坂木氏はどう描くのだろう?と、ちょっと楽しみですね。やっぱり読んでみようかな。
もし彼女にも事情があり、本当は息子を愛してた、なんていう設定だったら首絞めてやりますけど(笑)


作者、デビュー後しばらく覆面作家を通していたらしいのですが、女性だったことが発覚したそうで。
やっぱりな~という印象です。
こんな書き方をするのは女性だとしか思えないですよ。
私の幼馴染の女性も同人小説雑誌に二人で投稿していた時期があったのですが、その時、性別不詳にしてましたもん。
でも書いてある内容はどうみても女性的なんですよね。
でも性別は不詳にしたいらしいんです。
そこのところの心理が本当に私は理解できないです。
私の方が性別不詳にした方が、おそらくどちらの性別なのか謎の覆面作家になると思いましたw
私の方が女性的な柔らかい文章って苦手だからね……(がさつとも言うorz)

 

超絶辛口の感想でした。
ファンの方申し訳ありませんorz
こういう考え方の人もいるってことで片付けてくださいショック







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最終更新日  2014.06.10 15:18:48
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