カテゴリ:お仕事
近頃、出版プロデューサーを名乗る人が増えています。
そのなかには、著者の作品をただ出版社につなげるだけしかしなかったのに、出版が決定した時に、謝礼として印税の何割かを請求してくるというようなケースもあると聞きます。 近頃は電子出版や自費出版系も増え、多くのかたが出版と接する機会が出てきましたので、私がお願いしたことがある出版プロデュースについて、なぜお願いしたのかを、書いておきます。 1)出版界に私以上にコネクションを持っている。 たとえば私が時々お願いしている出版プロデュース業社さんは、忙しくて私が原稿を営業できない時に、私に代わって“数百人”の編集さんに私の作品を売り込んでくれます。確実に商品となるので、本当に助かっています。 私自身、数十社の出版社さんとお取引がありますが、それ以上のコネクションが必要な時には、たとえ手数料が発生するとしても、こうした多数の人脈があるところにお願いしています。 2)私の本の出版をサポートしてくれる。 たとえば出版プロデュースを個人でなさっているかたですが、本のアイデアだしの時から一緒に関わってくださり、私の原稿のチェック、スケジュールチェック、それから出版社への営業、本になってからのフォローなど、ほんとうにマネージャーさんのように力になってくださいました。途中で申し訳なく思い「大した手数料もお支払いできないのに、こんなにしていただいていいのでしょうか」と言うと、「私はこの本がとても気に入っているし、この本のためにできるだけのことをしたいから、いいんです」とおっしゃいました。私の本を私以上に愛して、時間も手間もかけてくださる。そうしたことについては、私も納得して手数料をお支払いします。 あなたに本の企画があるのなら、私が売り込んであげましょう、と声をかけてくるかたがいるかもしれません。 私のところにも最近「プロデュースしてくれるというのだけど」という相談が増えてきました。 そういう人たちに私はこうお話しています。 「まずは自分でできるだけ営業してみること。それで企画が通るのなら、手数料を払う必要がなくなります。自分で営業してもどうしようもなかった時には、プロデュースしてくれるところにお願いするべき時かもしれないけれど、その時には業者をよく見てから決めて。できれば何社か見比べてみるといいでしょう」 ・その業者にどのくらいの実績があるのか。過去にその業者が出した代表作は? ・手数料はどのように支払うのか(業者によって違います。大事なお金のことなので、最初によく確認しましょう) ・その業者は業界にどれだけの人脈を持っているのか ・その業者は作品について、どの程度のフォローをしてくれるのか。それとも著者と出版社をつなぐだけなのか。 ・その業者は本当に出版や書籍、あなたの出版企画を愛しているか 最後に結構重要なのがその業者(もしくは個人)が出版業界でどのくらいの立場にいるのか、というところです。 出版社の社長さんから頼りにされているほどの存在だったりするところもあるかもしれません。 逆に出版業界では、まったく名が知られていないところかもしれません。それはその業者の日頃の交流を見れば、おのずと見えてくることです。出版企画の扱われかたもその業者のいる位置によって微妙に変化してくるからです。 それとそのプロデューサーさんがどのジャンルに強いか、ということです。 もしあなたが童話の本を出したいのなら童話の本を出した実績があるところ、童話に強いコネクションを持っているところを選ぶほうが話の進み方が何倍も違うはずです。 これらをよく検討したうえで、お願いするようにしましょう。 実績がなくても人脈を持っているとか、人脈はないけれど実績はあるとか、いろいろな会社があるかと思います。 さまざまな営業形態が出ているので、一概にはいえなくなってきたこの「出版プロデュース」。料金も本当にさまざまなようです。私は今までお世話になっているところ以外、新たにお願いする気持ちはありませんが、周りからちかごろ相談を受けるので、あえて書かせていただきました。 ひとくちに「出版プロデュース」といっても形態はさまざまなんです。 その業者の長所も短所も全部把握しておくことは大切だと思います。 たいせつな出版作品ですので、慎重に業者を選びましょうね(≧∇≦)。 最近はね、ご近所の奥さんから「童話を出したいんだけどウン万円でプロデュースしてもらえるって言われたんだけど」とか相談されるこのごろでして・・・。 でも皆さんが出版に興味を持ってくださるのは、とてもうれしいです(≧∇≦)☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月18日 17時23分42秒
[お仕事] カテゴリの最新記事
|
|