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”僕って、かっこいいですか?”
プールのサウナの中で、突然話しかけられました。 驚いて振り向くと、そこにいたのは、20代前半くらいの男性でした。 でも、すぐに、彼が少年の心のまま、体だけ大きくなった、何かの病気であることがわかりました。 だから静かに、 「ええ、とても。」 と、答えました。 彼は、にっこり笑って、 「僕が泳いでいるの、見ましたか?」 と、聞きました。 私は、 「よく見てない。」 と、正直に答えました。 すると、彼は、 「今日は、一人できました。 電車に乗って。 千葉から。」 と、大切そうに、言葉を区切りながら話してくれました。 「一人で、電車で、すごいですね。」 って、言ったら、又、にっこり笑いました。 私はなんだか、心が温かくなって、しばらくそこで話しました。 熱くなったので、 「これで出ますね。 千葉まで気をつけてくださいね。」 と言って、先にサウナを出ました。 あの青年はきっと、ご両親からとても愛されて育ったに違いない。 きっと、どこでもあんな風に、ごく自然に、人と話せるに違いない。 そして、話した相手の気持ちを、こんな風に温かくしてくれるに違いない。 彼は、言葉をとても大切にしているに違いない。 ほんのわずかな時間でしたが、いろんなことを考える出会いであり、触れ合いでした。 私が道聞かれ顔に感謝するひと時でもありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 11, 2005 09:08:39 AM
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