2023/12/26(火)19:00
イーネオヤロード2023(55)~エピローグ
2023年6月から7月上旬にかけて行ったオヤ旅の話はこれで終わり。
このあと、友人たちは帰国し、それぞれのオヤ活動を続けていることだろう。
タイトルの「イーネオヤロード」は、日本ヴォーグ社さんの季刊誌「毛糸だま」の連載記事、「世界手芸紀行」に2011年に寄稿した時のタイトルでもある。
当時はイーネオヤを訪ねる旅がこんなにも広く、深く、長く続くとは考えてもみなかった。
知れば知るほどさらに深みにはまるとはこのことで、知らなければあの時点で完了していたのにとか思うけれど、少しでも自分にとっての疑問が出てくると理解するまで調べないと気が済まない性分で、後先も損得も考えずここまで来てしまった。
それが良かったの悪かったのか、会社を経営する立場の者としてはもっと他にやることがあったんじゃないかと思うこともある。そして実際に何度もオヤ旅はもうこれで最後にしようと思ってきたりもした。でも知らないことがあると、それを知りたいと思うし、新しい情報を得ると現場に行かずには気がすまなかった。
私は構造もテクニックも素材のこともそれなりに理解しているつもりだけれど、製作だけは手を出さないことをかなり初期に決めていた。
時間がないのも事実だけれど、調査、研究、収集、そして製作部分まで全部自分で完結させてしまうことが怖かった。それは当初、日本の先生や作家さんの裏方であることが前提であり、誰とも競合したくなかったからというのが正直な気持ち。
常に中途半端な立場の自分を自覚していたし、講師でもない、作家でもない、強いて言えばコレクターを名乗るぐらいしかできない。
気が付くとトルコでの定年退職の年齢になっている自分がいる。
自分自身が知りたいこと、得たいことは何周かして今はもうほぼない状態でもある。
区切りとしてこの回のオヤ旅を自分のための最後の旅とした。
これ以降はいままでの自分の経験と知識と人脈を活かしての誰かのための旅のお手伝いが私の役目である。
長くなってしまったオヤ旅の話、たいてい尻切れトンボで終わってしまって、いままでもブログで完結させることができたのは過去1度だけ。でも今回も無事完結することができました。
飽きずにお付き合いくださったみなさま、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
(終)
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オヤマニアの会の新刊本販売のお知らせです。
アイドゥンエフェオヤ(31点)、アイドゥン(15点)、キュタフュヤ(29点)、カスタモヌ(7点)、ブルサ(29点)、ナウルハン(13点)、エーゲ海地方(22点)など、トルコ各地の貴重なアンティ―クイーネオヤ146点を掲載しています。1目1目が見えるようにに撮影していますので骨董オヤの再現にも参考になるかと思います。
古いイーネオヤはトルコに来ても特定の博物館でしか見ることができません。
博物館レベルの個人所有のイーネオヤコレクションをまとめた世界初無二のトルコのオヤ本です。
1ページに全体画像とモチーフの拡大画像、データとして地域、モチーフ名、素材、サイズが表記されています。トルコのオヤ好きさんはもちろん、レース、手仕事、手芸、民族文化、古いもの、美しいものなどに興味ある人にオススメです。
タイトル:OYA Traditional Turkish Needlelace
(日本語・トルコ語・英語併記)
オヤマニアの会編
サイズ:21.0×29.7×1.4cm A4版
ページ数:160ページ フルカラー
重量:約840g
発行予定日:2023年7月
ISBN:978-625-99032-0-0
発行元:ミフリ出版
お申込み、お問合せ窓口は
◇オヤマニアの会:instagramまたはe-mail
◇イーネオヤロゼット: https://igneoya-rosette.ocnk.net/
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