連日、ロシアによるウクライナ攻撃の報道。
悲劇的な状況もこう毎日繰り返されると受け取る感覚が麻痺してしまう。
ロシアの暴挙と騒いでいるが過去の戦争でも同じことが繰り返されている。
ロシアを非難する米国も77年前には、無差別空爆により日本の市民の命を奪った当事者だった。
そんなことを思いながら古本を一冊買った。
日本本土はさながら空爆の「人体実験場」であった。
その最大の実験場がヒロシマとナガサキ への原爆投下実験であった。
空爆前と空爆後の空撮写真もすべて克明に記録されていた。
その写真の中に ふるさと岩国の写真があった。
当時岩国には陸軍燃料工廠(こうしょう)があった。
昭和20年5月10日、7月24日、28日、8月9日と空襲をうけていた。
終戦の前日8月14日の昼間、108機のB-29が来襲し2389個の爆弾を投下、約30分の間に死者・行方不明者合わせて547名とされている。
ここまで読んでいて気がついた。
一昨日、孫三太郎が持ってきてくれた作品「アフリカの国」とそっくりじゃないか。
本に掲載されている岩国空襲の爆弾痕の写真をトリミングしてみた。
無数の黒い点は爆弾によりできた穴。
同年7月川崎市内の写真に爆弾でできた穴があった。
孫たちには、こんな経験させたくない。