ファジアーノ夏夜祭
前夜のテレビ番組で銀座の焼鳥店を見ていたら無性に食べたくなり、駅前の『新八』へ開店間なしに入った。気分よく腹ごしらえをしてタクシーでカンスタに向かう。驚いたことに運転手さんはカンスタをご存じなく、桃太郎スタジアムと言って気がついたようだ。アウェイのサポーターが乗車したら不審に思うのではないかと心配された。初の平日ナイターとなる今日は、観客1万人動員のチャレンジデーと銘打ってファジアーノスタッフたちにも気合が入っている。入場ゲートでは岸田選手と同窓になるフロントのH藤さんにお会いすることができアイコンタクトを交わした。OB会の直後にあったホーム水戸戦に足を運べなかったので、このゲームに何が何でもとの一心で駆け付けたのが伝わったようだ。開始直後の田所選手のループを描くミドルシュート、余りにあっけなく入ってキツネにつままれたような気分だが幸先よいスタートにスタンドは元気いっぱい熱気いっぱいである。気になる入場者数は、試合開始後にも途切れることなく増え続けているので1万人に到達するのではないかと期待が高まった。そして後半開始後にオーロラビジョンに映し出された入場者数11,290人に会場にはどよめく歓声があがった。ファジアーノの成績は下位だが観客数は上位たる所以だ。試合はそのまま1:0で難敵コンサドーレに勝利する。惜しむらくは後半スタートから岸田選手が交替したこと。めずらしくS席サポーター側で観戦していたので、この日レフトのMFにポジションを取っていた岸田選手の姿が目の前で見えるはずだったからとても残念だった。それでも後半に投入された魂の男ゴン、中山選手の元気はつらつとしたプレイで帳消しとなり、ナイスゲームに暑さも吹き飛んだ。