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9.獄狼竜

ナルガクルガA 「ちょっとこれは……(バサッ……バサッ……)」
ナルガクルガB 「流石に無理があるんじゃないかしら……(バサッ……バサッ……)」
ナルガクルガC 「重すぎるのよこいつ……(バサッ……バサッ……)」
ブラキディオス 「…………」
ルコディオラ 「…………」
少女 「頑張って。もう少しいったら休憩しよう」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!」
ティガレックス弟 「腹が減ったぜ。それに猿臭ェ」
ゴゴモア 「……すまない。背中、借りる」
ココモア 「…………」

イャンガルルガ 「驚きだな。やれば出来るじゃねぇかてめぇら」
ナルガクルガA 「キィ! ワイルドボーイ、ひとごとみたいに言わないで欲しいわね!」
ナルガクルガB 「絶妙なバランスで成り立ってるんだから、余計なこといわないで頂戴!」
ナルガクルガC 「気を抜けば落ちるわ! 落ちてもいいっていうのーぅ!?」
イャンガルルガ 「元気じゃねぇか……」
ティガレックス兄 「でもこっちで合ってるのか?」
ティガレックス弟 「全くだぜ。絶島とやらの位置もわかんねェのに、闇雲に飛んでて着くのかね」
少女 「ゴゴモアさん。ルコディオラさん。こっちでいいんだよね?」
ゴゴモア 「ああ。あっちの方から、強い気、感じる」
ルコディオラ 「間違いない」

ナルガクルガA 「! ちょっと、あんなところに陸地があるわ」
ナルガクルガB 「ヒャッハァ! 休憩よ!」
ナルガクルガC 「ちょっとお姉ちゃん達、あんまりはしゃぐと(グラッ)」
ブラキディオス 「…………」
 >ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…………
ナルガクルガC 「ああ……」
ティガレックス兄 「ヒャハハハ! 落ちた! 落ちたぜ!!(ヒュゥゥゥ)」
ティガレックス弟 「人のこと言えないだろ……(ヒュゥゥゥ)」
少女 「ガルルガさん、ここで降りよう」
イャンガルルガ 「分かった(ヒュゥゥゥゥ)」
ルコディオラ 「…………(ヒュゥゥゥ)」


―高地、昼―

ブラキディオス 「カァ!(ズゥ…………ゥゥゥンッ!!)」
ティガレックス兄 「な……何と……!!」
ティガレックス弟 「何て華麗な着地なんだ!」
イャンガルルガ 「どこがだ。すげぇ数の鳥が飛び立ったぞ(バサッ、バサッ)」
少女 [ 大丈夫? ]
ブラキディオス [ 仔細ない ]
ナルガクルガA 「ごめんねー! てへっ(バサッ、バサッ)」
ナルガクルガB 「あんたがあまりにも重いのが悪いのよ(バサッ、バサッ)」
ナルガクルガC 「やってられないわよーぅ!(バサッ、バサッ)」

イャンガルルガ 「見たことねぇ場所だ……随分高い場所だな」
少女 「変な気配とかはしないよ。大丈夫な場所だと思う」
イャンガルルガ 「お前を追ってきてる奴の気配も感じないか?」
少女 「うん。見失ったんじゃないかな……」
イャンガルルガ (本当か……?)
        (普通じゃありえないほどしつこい敵だ、見失うくらいで諦めるとは思えないが……)
ココモア 「ここは……」
ルコディオラ 「安全な陸地のようだ」
少女 「とりあえず食べられるものを探そう。そしたらゆっくり……」

×××××× 「おうおうおうおうおうおうおうおう!!」
 >ズンズンズンズン
少女 「!!」
ティガレックス兄 「あァ!? ンだこルァ!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコラァ!!」
×××××× 「随分な挨拶じゃねェか!! ここを俺様の土地と知ってのことかい!!」
イャンガルルガ (また頭が悪そうな奴が出てきたぞ……)
少女 「ごめんなさい。無理やり運んでた人が落ちちゃったの」
×××××× 「ッァア!? 何で人間が喋ってるんだァ!?」
       「おうおう、意味がわかんねェぞ!!」

ティガレックス兄 「ンだてめぇコラ無視すんじゃねぇよ!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァ!!」
×××××× 「ンだてめェら! 初対面の相手にいいメンチ切るじゃねェか!!」
       「気に入った! 細かいことはしらねェが、テメェら俺様の舎弟にしてやってもいいぜ!!」
ティガレックス兄 「あぁ!?」
ティガレックス弟 「シャテイって何だ!?」
イャンガルルガ 「黙ってろ。話がすすまねェ」
        (またこのパターンかよ……)
        「別にヤる気はねぇよ。飛んでたら連れが落ちたんだ」
×××××× 「飛んでたら落ちた? ギャハハ! どう見ても飛べそうにねぇ奴が混じってるぞ!」
ブラキディオス 「…………」
×××××× 「さてはてめぇら馬鹿だな? 気に入った! ついてこい。いいもん食わせてやる!!」

少女 「待って。ここに住んでるモンスターさん? 私は少女。名前を教えて?」
×××××× 「俺様の名前はグレンゼブル。ここら一体を仕切ってる番長ったぁ俺のことだ!!」
グレンゼブル 「ついてきな! 変な人間に馬鹿ども! 腹減って仕方がねぇ顔してるぜ!!」
ナルガクルガA 「何か食べ物があるの!?(ガバッ)」
ナルガクルガB 「ヒャァ! 昼食よ!」
ナルガクルガC 「二日ぶりの食事よォ!!」
ルコディオラ 「流石に某も腹が減った」
ティガレックス兄 「早く食わせろ!」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのかポポは」
グレンゼブル 「ポポ? 良くわからねぇが、ここには……」

エルペ達 「きゃ、グレン様よ!!」
     「え? どこどこ?」
     「あそこ、変なモンスター達もいるわ!!」
ティガレックス兄 「美味そうなケルビ? がいるじゃねぇか!!」
ティガレックス弟 「早速食うとするか!」
グレンゼブル 「やめろ兄弟(ゲシッ)」
ティガレックス兄 「ッテェな何すんだ!!」
ティガレックス弟 「ケルビは食うもんだろォ!」
エルペ達 「野蛮なモンスターがいるわ……(ひそひそ)」
     「顔も野蛮だけど心も野蛮なようね……(ひそひそ)」
少女 「この角が大きいケルビさんたち……全然怖がらない……」
ブラキディオス 「…………」

グレンゼブル 「こいつらはエルペ! 乱獲されて数が減ったから、俺がここで保護してる」
エルペ達 「グレン様、今夜辺り、崖の下の奥様が子供を産みそうなの。見に来てくださる?」
グレンゼブル 「勿論だ! 何か土産物を持って行かなきゃな!」
ティガレックス兄 「…………」
ティガレックス弟 「腹……減った……」
グレンゼブル 「どうした兄弟! 死にそうな顔してると、運まで逃げるぜ!」
       「上を向け上を!」
ティガレックス兄 「俺らがいつテメェの兄弟になったよ……」
ティガレックス弟 「いいから早く、この際何でもいいから飯を食わせろ……」
グレンゼブル 「モンスター皆兄弟だ! グダグダ言わずに着いて来い! その変な人間もな!!」
ナルガクルガA 「……何か嫌な予感しかしないわ……」
イャンガルルガ (また変な奴が出てきやがった……)


―高地、グレンゼブルの住処(洞窟)、昼―

ティガレックス兄 (もっさもっさ)
ティガレックス弟 (もっさもっさ)
グレンゼブル 「何だァシケた面しやがって! 忍耐の種と怪力の種はなァ、食えば食うほど力がつくんだぜ!」
ナルガクルガA (もっさもっさ)
ナルガクルガB (もっさもっさ)
ナルガクルガC (もっさもっさ)
ブラキディオス (ボリボリ)
ルコディオラ (ボリボリ……)
ゴゴモア 「うむ……美味い」
ココモア 「お腹が膨れるね」
少女 「ありがとう。火が使えれば、焼いても食べられるんだけど……」
ティガレックス兄 「(ゲフゥ)……チッ。肉が山ほど跳ね回ってるってのに食えねぇとは……」
ティガレックス弟 「味がしねぇ味が」

グレンゼブル 「百回噛め! 味の向こう側に到達できるぜ!!」
イャンガルルガ 「(もっさもっさ)……で、お前さんはいつからここに住んでるンだ?」
グレンゼブル 「さァなァ。俺様以外の大きなモンスターを見るのは初めてのことだぜ」
       「時たま人間のハンターが、エルペ達を捕まえに来るくらいか?」
少女 「人間? この近くに人間の村があるの?」
グレンゼブル 「村? よくわからねぇが、船っつぅのか? それに乗ってくる」
少女 「そうなんだ……」
   (船ってことは海賊かな……)
グレンゼブル 「俺様はそういう馬鹿どもから、エルペとか、ブルックを守ってやってる」
       「まぁ、ブルック共にはまだ警戒されちゃいるがな」
       「いつかは分かり合える! 同じモンスター同士、仲良くやれる未来が来るはずだ!」

イャンガルルガ (何だこの根拠のない希望に満ちた野郎は……)
        「……ブルックって何だ?」
グレンゼブル 「ブルックっつぅのは、途中でも見ただろ? 豚みてぇな、猪みてぇな良くわかんねェ奴らだ」
       「エルペみてぇに言葉が通じねぇから、意思疎通には苦労するがな!」
ティガレックス兄 「もうそいつらでいいから肉を食わせろ肉を」
グレンゼブル 「バッ……お前、バッ……!! 仲間が仲間を食う馬鹿がどこにいるよ」
ティガレックス弟 「ここにいるよ」
グレンゼブル 「ったァ~! 馬鹿だなてめぇら!」
ティガレックス兄 「ンだとォ!? 馬鹿って言う奴が馬鹿なんだぜ!!」
ティガレックス弟 「ヒャハハ! バーカバーカ!」
グレンゼブル 「馬鹿で結構! だがな、俺は、俺の目の届くところで仲間を殺すような真似は絶対ェしねぇ!」
       「そうすりゃ、いつかいいことが回ってくる筈だ!」

ティガレックス兄 「あァ~あ、そうですかよ。俺ァ疲れた。寝るわ」
ティガレックス弟 「俺も。やってらんねェ」
ナルガクルガA 「あたし達もちょと寝るわ。ブラキディオスが重過ぎて、体力が全然残ってないのよ」
ナルガクルガB 「もうごめんだからね!」
ナルガクルガC 「腰痛になったらどうしてくれるのよーぅ!」
イャンガルルガ 「元気じゃねぇか……」
グレンゼブル 「で、兄弟。てめぇらはどっから来た? いろいろ教えろ」
少女 「兄弟……って、私達のこと?」
グレンゼブル 「人間と兄弟になるのは初めてだが、てめぇは人間臭くねぇ。特別に俺様の兄弟になることを許可してやる!」
少女 「あはは……ありがとう」
グレンゼブル 「しばらくエルペ達を守るために、ここから離れてねぇからな。外のことを知りてぇ」

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最終更新日  2012.07.02 18:54:54
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