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平安時代、紅の衣装は勅許が無ければ着ることは許されませんでした。
今は「紅」と聞くと、深紅を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は 平安時代の紅とは、このような色です。 ショッキングピンクをもっと濃くして、落ち着いて上品にしたような色。 でも、華やかなのは変わりないです。 十二単のかさね方としては、ほんの一例ですが、こんな感じ https://irohacross.net/2012/11/kasane_irome.html より 私、卒論の中で、こういう色の襲を実際にポスターカラーで作りまし た。その作業は面白かったです。 日本文学科の卒論の作業とは思えないけれど 指導教授は、私の卒論を大学の冊子に載せるに当たって、このカラーを 印刷したいと切り取り、出版社に聞いて下さいましたが、200万円は かかるということで、『ここで、その色目を再現で出来ないのは誠に 残念であるが』という言葉を付け足すように指示されました。 紅染めは高価だったこともあって、勅許がなければ着られなかったの ですが、所謂紅花染めです。 紅花オイルはありますが、現在では衣服の紅花染めは行われておらず、 観光客相手のハンカチを染める程度です。 紅染めには大量の紅花が平安時代から必要でしたし、あの頃紅花染を 着られる人は少なかったとはいえ、衣服も今より大きかったので、裕福 な上流貴族やその上流貴族を親に持つ中宮や女御でないと、なかなか 紅の袿を何枚も重ねるのは難しかったでしょう。 とても華やかだけに、皆憧れたのも無理はないことですが、清少納言 などは、紅の襲(かさね)をお召しになった定子中宮を『素晴らしい』と 讃える側に立っています。 平成の時も、今回の即位殿正殿の儀では、皇后様の後ろに従う5人の女官 のうち、真ん中の1人は恐らく女官長なのでしょう。一人、二重織物で 赤い唐衣を着ています。 その色が、皇族のお若い女性達が着ている表着の赤より鮮やかなのか、 それとも一番上に着ているから目立つのか、どちらかわかりませんが、 女官長の赤が一番鮮やかに見えました。 紫は高貴な色とはいえ、お若い皇族女性は唐衣を赤にした方が良かった のに。 まぁ、皇室では様々な決まりがあるから、民間人がどう思っても仕方の ないことですが。 それは、皇族の女性達もそうかもしれませんね。 こんな物も見つけました。 和菓子の老舗「虎屋」の季節の羊羹だそうです。 4月上旬から5月上旬までの販売だそうです。 季節を先取りする所は流石です。 いつも応援ありがとうございます にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 8, 2019 09:38:49 AM
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