Milk Chocolate

「……はい、わかりました」

ガチャ、と扉を開けてボスの部屋からでる
命令は五日間の任務　もちろんネロネーヴェの縄張り外での仕事だ

「あー、荷物まとめて、家の掃除して、それから………あ」

任務に行く前にやることを確認していると天然ボケの同僚の顔が浮かんだ

「……まずいな」

一番重要なことを思いだし、オレは目的地へ急いだ

……2時間後

……ドンドン！

「む、なんだ。騒がしいぞ。近所迷惑だ」

オレは大量の買い物袋を手にしてアルフの家のドアを叩いていた（正確には蹴っていた、だが）

「いいからとっとと開けろ。こっちは急いでるんだよ」

「分かった」

家に入ると有無を言わさず台所を借りる
アルフが「今日の飯はなんだ？」と聞いてきたが放って置いた

……数時間して、できあがったのはオレ特製の料理のオンパレード
栄養バランスもちゃんと考えた逸品ばかりだ

「……美味そうだな」

「今食うなよ」
手を伸ばすアルフに釘を刺す

「なぜだ？」

「いいか、アルフ。俺はこれから五日間任務で家にいないからな。
俺のいない間はこれで食いつなげよ！野菜もちゃんと食え！なるべく部屋は散らかすな！
あと、夜中にふらふら出歩くな！何かあったらボスに連絡しろ！いいな！？」

我ながら心配しすぎだとは思う
だがこいつはオレが20歩先を考えて行動してもその斜め上を悠々と越えていく男なんだよ　
ああ全く本当に！

「おい、デザートはないのか」

「あー！分かった分かった！作ってやるよ！」

デザートを作り終わり、
アルフの部屋の大掃除までしてやり（まあ、どうせ二日も保たないだろうが）
オレはアルフの家を出る……寸前にアルフに声をかけられた

「おい」

「……あ？」

「帰ったらまた部屋の片付け頼むぞ。あと、お土産よろしく」

「っ～～～～お前な――――！！！」

こんなにわがままし放題にされてもコイツを放って置けないオレがいる
ああもう、分かっているさ

コイツには絶対敵わないことぐらい、な


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おかんな竜胆（笑）
この後彼はアルフさんが心配で五日の任務を三日で終わらせて帰ってきます←
竜胆「オレがいなかったらコイツ絶対餓死する……！」（大袈裟）

アルフさんお借りしましたー！

あ、あと、竜胆と勇の絡み追加と、設定画差し替えました。