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静岡県の浜松にある浜松市楽器博物館を見てきました。
浜松市楽器博物館の外観。浜松にはヤマハや河合などを中心にして多くの世界的シェアを持つ楽器メーカーが集中しています。楽器製作が地場産業なのでこんな博物館が公設でできたのでしょうね。 1階にはバリ島などのガムランが大きなスペースをとって展示されています。ガムランのことはよく知りませんが、様々な楽器の集合体で一セットになっているようです。地域によって多少の違いがあるらしく、いくつかのセットが展示してありましたが、どれも豪華な装飾と規模で圧倒的な存在感があります。 一番のお目当てはこれ、弦楽器のコーナー。よく見ると何だか変な形の弦楽器が色々並んでいます。 ヴィオールの仲間。輪郭もf字孔(もはやf字ではない)もふにゃっと変な形をしています。右側の楽器は以前にも紹介したバリトン。 このバリトンは以前紹介したものに比べてちょっと質素な感じがしますが、構造は同じ。 こちらのヴァイオリン、豪華な装飾がしてありますが、普通と違うのはそれだけではありません。 よく見ると共鳴弦が指板の下に張ってあります。f字孔やエッケ(横の出っ張り)部分も独特です。 こちらはステッキヴァイオリン。杖に仕込まれたヴァイオリンです。散歩中に音楽仲間と出会ったらヴァイオリンに変身するのだとか。刀を仕込むよりは優雅ですが、歩くにはちょっと使いにくそう。 ポシェットヴァイオリン。単にポシェットとも。ダンスの講師が伴奏用にコートのポケットに入れて持ち運んだのだそうです。録音機材などない時代ですから、音楽は自分で奏でるものであったのでしょう。ダンス以外にヴァイオリンもできなければいけないから講師も大変です。 船形ヴァイオリン。確かにヴァイオリンなのですが、これを弾くのは大変そう。果たして肩に乗るのか? 水に浮かべたらスイスイ進んでいきそうです。 鍵盤楽器のコーナーも充実しています。これはチェンバロの一種のヴァージナル(左)とスピネット(右)。どちらも家庭用に小型化されたチェンバロです。 自動ピアノ。紙に切れ込みが入れてあって、機会がそれを読み取り音を出します。 これがその紙。右側に歌詞が書いてある。英語ですね。 チェンバロ。今のグランドピアノに比べて小さいし華奢な感じがします。ふたの内側に絵が描かれているなど、貴族が好みそうな感じです。 楽器博物館では世界の地域ごとにまとめて様々な楽器が展示されています。 もちろん、日本の和楽器も多数あって、体験用の琴もありました。 はじいてみると、思ったよりも大きな音が出て、しかもヴァイオリンのように味のある木の音がします。 鍵盤楽器のコーナーは、ヤマハや河合の本拠地だけにかなりの充実度です。 ピアノも内部のアクションには進化があって、いまだに変化し続けているのだと感じます。 音を楽しむということは世界中どこでも行われていることですが、多種多様な様式や歴史があり、それを総合的に見るのには楽器博物館はとても良いと感じました。 ちなみに、写真撮影は自由だそうです。 最後に、入り口のゲート前のロビーに展示されていたタイのクローン・エー。大砲かと思ったら太鼓なんです。村人に儀式などの合図を送るのに使用されるそうですから、日本で言えばお祭りの合図に花火を鳴らすようなものでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.05.21 12:12:34
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