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みみずの部屋

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2020.06.28
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カテゴリ:中山道の旅
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 いよいよ碓氷峠越えです。
越えるといっても、江戸側から登るのではなくて京側から下るのです。
しかし、山ヒルが出るという情報もあるし、あまり下調べをしていなかったのでちょっと不安でもあります。
とりあえず朝8時ころ高崎のホテルを出発、北陸新幹線に乗って二駅目の軽井沢駅で降りました。



まだ梅雨時だし、コロナ禍のせいもあるのでしょうか、降りる人はまばらでした。




天気は雨。浅間山は雲に隠れて見えませんが、高崎よりも気温が低く、高原の雰囲気が十分に感じられます。Tシャツ1枚では肌寒いくらい。




駅から20分くらい歩いて午前9時14分、六本辻の環状交差点に到着。去年と変わっていません。




おしゃれなレストランなどが点在しています。




やがて軽井沢宿の中心地に到着。いわゆる旧軽銀座です。すっかりおしゃれになってしまって、昔の面影はありません。まだ開店前のお店がほとんど。営業開始したばかりの喫茶店を見つけて紅茶で一服しました。




通りからちょっと入ったところにある旧本陣跡。今はお蕎麦屋さん。




旧軽銀座から少し江戸側に行くと急に静かな林間の雰囲気になります。そこにあるショーハウス。イギリス人宣教師のショーが建てた、軽井沢別荘の第一号。






しかし、この先で急に道が悪くなります。ガイドブックに従って車道をそれたらこのありさま。草木が覆っていてほとんど廃道のジャングル状態。




中山道は一旦車道に合流しますが、その後また不明瞭に。どうもこの道しるべも正しいのか怪しい。道しるべに従って行ったら明らかに中山道とは違う自然歩道にいってしまい、引き返しました。ガイドブックだと左の道です。




だが、しか~し!その道も行き止まり?奥に獣道のようなふみ跡があるので行ってみましたが…





この後、道として整地された痕跡はあるものの藪がひどくて進めず、強引に左手斜面の車道に這い上がりました。そして…




出やがったな、ヒル! まだ軽井沢の別荘地からそう離れていないのに。




明らかに急中山道とは違う車道を歩いて割とすぐに峠に到達。




これが軽井沢に降りる中山道だというのですが、どこまで行けるのかわかりません。ちょっと納得いかないのですが、この区間、無理に旧道をたどらなくてもいいような気がします。






峠にある熊野神社の門の床。県境に建っているらしい。




お賽銭箱も二つある。後で知ったのですが、県境をまたいで二つの神社があるのだそうです。だから賽銭箱が二つ。しまった、信州側にしかお賽銭あげなかったな。




神社の真向かいにあるしげの屋。ここも県境に建っています。




しげの屋ではお昼ご飯として山菜そばと名物の力餅をいただきました。




しげの屋の展望台から。あいにくの天気で何も見えない。眼下には鬱蒼とした森。




峠には数軒の食事処がありますが、そこからちょっと外れると道がこんなに狭くなります。左は駐車場。




更に分岐して、右のハイキングコースみたいな道が中山道。




こんなに掘れているところも。
ここから先はヒルが多くて、5分おきくらいに足を点検していました。見つけたヒルはライターでこんがりとヤキを入れてやりました。




比較的に緩い下り坂をずっと下っていきます。いつの間にか杉の植林なども出てきて、だんだん気温が高くなるのがわかります。あちこち史跡の看板はあるのですが、看板が無ければ分からないような山道です。これは掘り切りのあと。豊臣秀吉の小田原攻めの際、防戦側がやせ尾根をさらに細くしたのだそうです。




山中茶屋跡。明治の初めころまでは集落があったらしいですが、今は何もありません。整地の跡が残るだけ。




覗(のぞき)。坂本宿がよく見えます。もうすぐだ。




柱状節理。この辺だけ細く四角い石が転がっています。このほか近くには風穴とされる穴もありましたが、風も水蒸気も出ていませんでした。




カモシカ発見。天然記念物です。みみずが住む神奈川県の丹沢でもたまに見かけます。




やっと道路が見えた! 実はこの辺りが一番山ヒルが多くて、一度に何匹も靴にくっついていてパニック寸前でした。焼き殺しても焼き殺しても、すぐ近くの地面に更に何匹も這っている状態で、逃げるようにして下り続けました。




旧国道18号線。ふ~っ、やっと山ヒルから解放される… 靴を脱いで確認しましたが、吸血の被害はありませんでした。虫よけをたっぷりとブーツにかけておいたのが良かったみたいです。ここまでほとんど落ち着いて休憩できませんでした。




旧国道を横断して更に下るのですが、旧国道の下にこんなものを発見。昔の鉄道の跡のようです。アプトの道と言って、旧信越本線の軌道跡です。今は遊歩道として整備されています。






碓氷湖が見える。





めがね橋。最初からこれを見物する予定ではいましたが、旧軌道跡が遊歩道になっているのは知りませんでした。




山の方には昭和になって作られた信越本線の橋。めがね橋は明治の建築。






めがね橋にあった説明。「道端の草の中には、山ビルがいます。(中略)人生と同じで、道を外れなければ、心配ありません。」いいですね、このセンス。しかし、山ヒルの被害で観光もだいぶ困っているんでしょうね。




うん、美しい。実は以前にドライブ途中に見たことがあるのですが、何度見ても美しい。JR(旧国鉄)では現在でも明治期に作られたレンガ造りのトンネルや橋脚、駅のホームなどが多く残っていていまだ現役だったりしますが、独特のどっしりとした質感と構造の美しさがたまりませんね。



さて、元の旧国道との交差点に戻って中山道を歩きます。突如電気柵が登場。手で外して通過できるようになっているので、感電しないように注意して通過します。イノシシとかの被害に苦しんでるんでしょうね。




国道に合流。もう山道はおしまい。山ヒルとも本当にお別れ。




坂本宿の街が見えてきました。妙義山がバックに。




佐藤本陣跡。坂本宿はすっかりさびれてしまって、今では昔の面影はありません。鉄道が開通して中山道が廃れ、さらにその鉄道も今は廃線になってしまいました。






碓氷関所跡。石垣の上が関所の建物があった場所。現在石垣の上に建っている門は、かつて道を遮断するように立っていた二つの門のうちの東門だそうです。




関所から少しのJR横川駅。午後6時15分到着。右側のおぎのやは峠の釜めしで有名。コロナ禍の影響か、この時はやっていませんでした。左にある松一食堂で上州名物のソースカツどんをいただきました。


 道に迷うし、山ヒルはわんさかいるし、ちょっと大変な旅でしたが無事に本日の目的地横川駅に到着しました。
吸血被害がなかったのは虫よけをたっぷりブーツにかけておいたのと、時折点検していたおかげでしょう。
見つけたやつは全てライターで焼き殺してやったのですが、4、50匹は殺したでしょうか。
この区間に挑む人は、靴は必ずトレッキングシューズやワークブーツのようなブーツタイプにして、長いタイプのブーツならズボンのすそをブーツに入れる、短いタイプならスパッツを使用し、虫よけをたっぷり使うことをお勧めします。
登りだろうと下りだろうと、腰を下ろして休憩しようなどと思わないことですね。
碓氷峠は中山道随一の難所と言われていましたが、現在でも難所であることに変わりないようです。


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Last updated  2020.06.29 19:39:04
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