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夢先生の玉手箱-annex

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2009年10月12日
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連休は4年生から高校2年生の生徒たちと
南房総で過ごした。

今回は、夏の全体キャンプを毎年のように経験し
インドネシアでの海外研修にも参加している
実教室の団体生活には慣れている生徒達が半数以上
中学生以上では初参加が一人だったので
彼らがそれぞれのキャラを活かして
慣れていない生徒達を上手にまとめてくれたおかげで、
私たち講師は余裕を持てて、
学習以外の指導やアクシデントにも
迅速に対応することができ、
ありがたかった。

宿泊研修では生活を共にすることで
学習面だけではなく性格面など
教室のレッスンでは見えない側面が見え
生徒の全体像が掴むことができる。

思春期の生徒達にとって自分の気持ちを
ぶつけられる大人の一人でいることは
思春期の子どもたちに携わる私たちにとって
とても大切な意味を持ち
思春期前に生徒達の全体像を掴んでおくことは
後に彼らを支える必要が出た時にとても役に立つ。

昨日も指導の合間に高校生たちと英語習得法やら
受験などの話しをしたのだが、
ポンポン彼らから話しが返ってくる。
これも小学校の時からの彼らの習得や成長の過程を
知っているからこそ彼らが今抱えている葛藤が想像でき
彼らもまた、幼い時からの自分の泣き笑いを見てきている
私にだから言えることで成り立つ会話だろう。

研修に行く前にこちらの本を読んだ。


完璧志向が子どもをつぶす

mixiのマイミクさんが、以前ブログに
この本のことを書いていらしてとても気になっていた。

著者の原田氏は精神科臨床(小児・思春期外来)として
長年子どもとその親に携わり
その豊富な経験をもとに子育てについて書いたのが
この本である。
問題を抱えている思春期の子どもとその親に係わる経験を通して
感じることは、立場や視点は異なれど、同じなのだと
この本を読んでも感じた。

完璧志向、○×思考の親御さんが増えてきたと
考えたことはなかったが、
入会して半年未満というのに
「ウチの子はちゃんと先生の指示通り、
 毎日15分CDを聞いているのに
 少しも暗唱できない。
 ウチの子に暗唱は向いてない。
 教室を変えた方がいいのではないかと悩んでいる」など
確かにこの本で原田氏が問題視している

正しい答えを考え出すのは自分の役割ではない、
私の役割は用意された答えの中から正しい答えを選び出すことだ


という思考で子育てをしていると受け取れる相談を受けることが
実教室でもないわけではない。

自分の子に合った指導法という正しい答えを選ぶために
教室をめまぐるしく転々とする、というのもその現れだろう。

ウチの子に合う、合わないという選択を
○×思考と考えるなら
原田氏がその思考の原点を
正しい答えがかならず1つある、という
マークシート方式の影響と考えているのも頷けるし
「ほどほど」がわからない、と書いているのもわかる。

ところが現実には、世の中には絶対正しいということなど、
ないのである。
見方や立場によって正しくもなれば、間違いにもなる。
とくに子そだてにはいろいろな要素が絡んでいるため、
同じことをしたからといって、
子どもがまったく同じように育つということには
ならないのである。


以下、次回に続く





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最終更新日  2009年10月13日 13時51分38秒
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