561961 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

水上陽平の独善世界

水上陽平の独善世界

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006/01/05
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
「楽園座談会」

登場人(?)

グレちゃん: グレートサムシングという、この世の創造主。
ブッちゃん: かつて仏陀といわれた。
キリちゃん: かつてイエス(キリスト)といわれた。
ゲシュはん: かつてゲシュナム・リンチェンといわれた。

(注: これはフィクションであり実在する、あるいは実在した特定の個人や団体を示すものではありません。
たまたま似た名前の人・偉人・団体等がありましても、気にしないで楽しんで下さいね)


     序章

「師よ。まだ逝かないで下さい。」
「師よ。目をお開け下さい。」
 チベット亡命政府がある北インド、ダラムサラ。ある寺院の一角にある部屋に多くの僧侶が集まっていた。
 今まさに逝こうとしているのは、チベットの智慧とよばれたゲシュナム・リンチェン師。103年間の波乱の生涯を閉じようとしていた。
 い、いや・・・目を、開けた・・・。
「チ、チベットは、永遠に、ふ、不滅だ。」
「師よ。それは・・・パクリですぅ・・・」
「フォフォフォ。人生は、お、面白かったぞ。」
 悪戯っ子の輝きをした瞳は再び閉じられ、そのまま二度と開くことはなかった。

「出発(たびだた)れたか・・・。共にチベットからヒマラヤを抜けて亡命し45年。師の明るさはチベット国民と僧達の最高の糧だった。師がおられたから、生き延びる事が出来た。
感謝!合掌!オン・ドルジェ・タクデン!」
 一人籠った瞑想場で、ダライ・ラマ法王が呟いた。
やがて無言の経が空を明けるまで続いていた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/01/05 09:24:01 PM
コメント(2) | コメントを書く


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

iiki8

iiki8

Freepage List

Favorite Blog

早起きでハッピー♪ OH!ようちゃんさん

Comments

iiki8@ Re[1]:「迷解剣客商売・39」(06/08) 水でアジアを救うさん >ブログ無事更新…
水でアジアを救う@ Re:「迷解剣客商売・39」(06/08) ブログ無事更新できているので 安心しま…
水でアジアを救う@ Re:「迷解剣客商売・16」(05/16) 潔くって かっこよくて なんだか感動し…
iiki8@ Re[1]:「迷解剣客商売・5」(05/05) 水でアジアを救うさん >つきが始まった…

Archives


© Rakuten Group, Inc.