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「楽園座談会」
登場人(?) グレちゃん: グレートサムシングという、この世の創造主。 ブッちゃん: かつて仏陀といわれた。 キリちゃん: かつてイエス(キリスト)といわれた。 ゲシュはん: かつてゲシュナム・リンチェンといわれた。 (注: これはフィクションであり実在する、あるいは実在した特定の個人や団体を示すものではありません。 たまたま似た名前の人・偉人・団体等がありましても、気にしないで楽しんで下さいね) 序章 「師よ。まだ逝かないで下さい。」 「師よ。目をお開け下さい。」 チベット亡命政府がある北インド、ダラムサラ。ある寺院の一角にある部屋に多くの僧侶が集まっていた。 今まさに逝こうとしているのは、チベットの智慧とよばれたゲシュナム・リンチェン師。103年間の波乱の生涯を閉じようとしていた。 い、いや・・・目を、開けた・・・。 「チ、チベットは、永遠に、ふ、不滅だ。」 「師よ。それは・・・パクリですぅ・・・」 「フォフォフォ。人生は、お、面白かったぞ。」 悪戯っ子の輝きをした瞳は再び閉じられ、そのまま二度と開くことはなかった。 「出発(たびだた)れたか・・・。共にチベットからヒマラヤを抜けて亡命し45年。師の明るさはチベット国民と僧達の最高の糧だった。師がおられたから、生き延びる事が出来た。 感謝!合掌!オン・ドルジェ・タクデン!」 一人籠った瞑想場で、ダライ・ラマ法王が呟いた。 やがて無言の経が空を明けるまで続いていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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