南風一の世界
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燕 南風一 今年も田んぼの上を 燕が鳴き交わしてアクロバット飛行する季節が やってきた 昨年やってきた燕が子どもたちを引き連れて 南の国から再びやってきた 燕は誰に教わることなく そうやって生きていくことを親や仲間たちから 引き継いでいく 意味なんか問わない 生きていくことがただ嬉しい 日々の過酷な労働に疲れて 夕餉の団欒を囲めば ただぐっすり眠るだけ 芝居を見たり 旅に出たりという余裕はなかった ただ家族の全員が病むことなく 元気でいる 若夫婦が赤ん坊を生めば おじいさんやおばあさんは老いて死んでいく 昔の日本人だって 燕と同じ時間を生きていたろうにね
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