で東奔西走したのはちょうど去年のことでした。
いつものように車に乗って家の前の道を職場に向かっていると
後ろから50ccのバイクがピッタリくっついていることに気づきました。
住宅街だしご近所なので、ミニミーの車のスピードは20キロ以下。
そんな私にバイクはそうとういらだっているらしく
わざとうねうね走ったり、爆音をたてたりして依然車にぴったんこです。
「やだなぁ、追い越して行けばいいのに…」
とバックミラーをチラチラ見ながら運転していると
すぐ目の前の、ちょうど車のタイヤが通過しそうなところに障害物が…。
いや、違う、子猫だ!
直前で急ブレーキをかけた瞬間、後ろのバイクが車にドーン!
「このぉ~、バイクヤロー!」
つぶやきながら衝撃があった首を手でなでていると
そのバイクヤローはすばやく車を追い越して去って行ってしまいました。
「えっ?うそ」
それよりも、子猫子猫!
車から飛び降りて子猫の元にかけよりました。
子猫はほんの片手に乗るほどの大きさで、くたぁ~っとしています。
まったく動かないけれど、体はまだ温かいし息もかすかにしていました。
「どうしよう…」
とりあえず子猫を助手席に乗せて車のエンジンをかけました。
コンビニに向かってミルクと猫缶と紙皿を買い、子猫の口に近づけてみたのですが、まったく反応がありません。困った。
「オナカが空いているわけじゃないのかな?」
落ち着いて観察してみると、口の横から血が流れているではありませんか。
どうやら、一度車か自転車にひかれたみたいです。
今日は木曜日、レディかかりつけの動物病院はお休みだし…。
仕方ない、時間もないし職場まで連れて行こう。
職場で猫を飼っている人に相談すると、やっぱり病院に連れて行くべきとのこと。
すぐに上司に一部始終を話して許可を得ると、定休日の動物病院に電話をして子猫を連れていきました。
とりあえず子猫を先生に預け、週末に様子を見に来る旨を伝えて職場に戻り、今度は一部始終をハビーにメールして…っと。 あー忙しい忙しい。
「大変だったね、ごくろうさま」
ふう、ここでやっと肩の力が抜けました。
週末、様子をみるために動物病院に行くと…いましたいました、あのにゃんこが。
私が拾ったときとは雲泥の差、みいみい鳴きながら診察台の上を歩き回っています。
あの日、くた~っとしてまったく動かなかったのがウソのようです。
私のことがわかるのか、わからないのか、私がかがんで診察台の高さに顔を寄せるとよちよち近づいてきて、とても可愛い!
しかしながら先生のお話によると、食道が切れていたので縫合し、口の中から胃の入口まで砂が入り込んでいたのを洗浄したとのこと。まだ食べることも飲むこともできないので首には管がつながれており、これで栄養を補給するからまだまだ予断は許さないとのこと。
「いいこだからもう少し頑張ってね」
「先生の言うこと聞いてね」
「またすぐ来るからね」
そう子猫に話しかけると、ミニミーの目から涙がぽろぽろ…止まりません。
あまりに小さな体で強いられたにゃんこの運命と、レディのときのことを思い出したからだと思います。
ハビーに支えられながら病院を後にしました。
つづく…
こうして考えてみると、ミニミーのお誕生日付近にはいろいろな事件(?)が起きているなぁ。お誕生日付近は運が薄くなる…というのは本当かもしれません。
皆さんもどうぞお気をつけて…。