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カテゴリ:祖母の指輪
今回、祖母の形見のリングをリメイクすることにしました。
その過程を記録に残しておきたいと思い、少しずつ書いていこうと思います。 この指輪は母方の祖母の形見としていただきました。 祖母はアクセサリー類は全くつけない人。 晩年はリラックスしやすい洋服ばかりでしたが、 私が高校生のころまでは、ほとんど着物で過ごすような女性でした。 結婚指輪もしていませんでしたね。 だから、指輪やネックレスなどを持っているとは思っていなくて、 祖母が亡くなって半年ほど過ぎて実家に帰ったとき、 帯留めや羽織の紐(ちょっと石がついたようなもの)があれば一ついただこうと 母に聞いてみました。 そうしたら、母が箪笥の中からこの指輪を出してきたのです。 ![]() 母曰く、「おばあちゃんが持ってる指輪はこれくらいしかないかもね、 これは私とお揃いで作ったのよ」とのこと。 紫色の石はアメシスト。母は紫水晶といいました。 実は私の父が山梨出身なのですが、父と母の結婚が決まったとき 父の母親(私の父方の祖母)が、ルースをくれたそうなんです。 原石はさすがに山梨のものではないとは思いますが、 (こんなに濃い色ってあまり日本で産出しないですよね?) 多分地元の研磨士さんが研磨したものなのでしょうね。 ほぼ同じ大きさの紫水晶のルースを二つ。 これを結婚の記念にと、祖母と母がお揃いの指輪に加工したそうです。 彼是46~47年前のことです。 母は、「私は同じのを持っているから、これは貴方が持っていればいいわ、 私のはいずれ○○ちゃん(私の娘)にあげてちょうだい。」 と言って笑い、私にこの指輪をくれました。 濃い紫のカボション。 よーく目を凝らすとインクルージョンもありますが天然の証。 ![]() 祖母がこの指輪を身に付けることは、きっとほとんどなかったのだと 思いますが、祖母と母が一緒にお揃いで誂えた指輪… なんとなく感慨深くてうれしくなりました。 デザインは昔によくありがちな大粒のカボションの指輪。 ちょっと普段使いには向きません。 でもよく見ると細かい透かしが入っていて、石座は手作りみたいなのですよね。 母も彫金師さんにお願いしたと言っていたので… ![]() なんとなくこれをすっかり作り変えてしまうのは忍びなくて、 しばらくはこのまま持っていることにしました。 で、半年ほど経った最近。 やっぱり身に着けたいな~と思っているところに、 色々なきっかけから今回のリメイクを思いつきました。 この石座はそのまま残して加工してもらおうと。 それなら母もOKするのではないかなとも考えました。 ということで、リメイク計画の開始です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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