～みんなでしあわせになろうよ～

◆制作
脚本：水橋文美江
音楽：菅野祐悟
プロデューサー：櫨山裕子・内山雅博・三上絵里子
演出：吉野洋・南雲聖一・茂山佳則
主題歌：「横顔」 - aiko　
◆出演
雨宮蛍 - 綾瀬はるか
三枝優華 - 国仲涼子
手嶋マコト - 加藤和樹
神宮司要 - 武田真治　
山田早智子 - 板谷由夏
二ツ木昭司 - 安田顕
曽野美奈子 - 浅見れいな
沢木瞬 - 渡部豪太
田所潤平 - 渋江譲二
室田鈴子 - 松本まりか
香住初子 - 松下さら
豪徳寺賢 - 丸山智己
山口隆俊 - 松永博史
高野誠一 - 藤木直人

　う～む、演技がわからぬ私ではあるが…。なかなかやるなぁ、雨宮蛍こと綾瀬はるかさん＆高野誠一こと藤木直人さんコンビ…。んんっ？面白いぞうっ＾＾；

　蛍の頑張りを見ていた高野が蛍に助け舟を出すシーンが良かった。その後の「君には無理。」のセリフには大いに笑わせてもらったが。

　蛍は蛍らしくて良いではないかと1話に続き、2話目を観ても思う。自然体で素の彼女の可愛らしさが出ている。もっともそういう役柄ではあるのだろうけど。意中の男に対し、携帯メールをどうするとかなんとか、体裁だけを繕っても男も可哀想だし、張本人の女自身が自らを損ねているのではないだろうか。それが本心からくるものならば良い。計算ずくとは言わないまでも、駆け引きと言わなくとも、どういう対人姿勢をとるかはやはり相手により異なる。それはむしろ自然なことだ。自然の流れに身をゆだねて初めて自身の本心を知ることもあるだろう。それが手を加えたり頭を必要以上に使ったりすると、逆に不自然な流れを引き起こすこともある。その結果、望みが叶ったとしても、あくまで不自然な結果でしかない。どこかに歪みが生じる。ふたりはその後、どのくらいの時の流れを共にするつもりなのか。嘘を吐くなかれ。自分の望みと思っていたものが、実は自分の欲望にしか過ぎないことに気付いてからでは遅い。相手は自分の欲を満たすためだけに使われた犠牲者だ。そこになにがある？なにが残る？その状況、関係を創造的なより良いものに変えていけるのならば幸いだ。それには男女双方の協力も必要だが、なんといっても、互いにその素養があるかどうかがまず問われる。欲に身を任せた人物がなにをどこまでできるのか。自分についてわかっていること、これからわかること、持っているもの、持っていないもの。要素は様々。自分はそこにふたりいる。男女ともに自分を自分と呼ぶ存在。さて、ふたりの自分はなにをどうやって、その後の道を歩むつもりかな？

　ということはともかく、蛍は楽しませてくれる。良いではないか。それがごく自然だよ。女を捨てているというわけでもあるまい。手嶋を意識した時に慌てふためく蛍は紛れもなく女だ。これが男でも似たようなものだと思うが。恥じらい。既に忘れられ去られたような言葉だが、手嶋が来ることになり、服を着替えようと思うその心に恥じらいというもののほんのひとかけらを見る。ただ単に世間体を気にして着替えよう、着飾ろうとしたわけではあるまい。もっとも、結果はお茶目な格好だったが。あのようなジタバタぶりを見せる蛍を可愛いと思う男がいてもおかしくないのだが。手嶋が蛍になにを見たかはまだわからないが。また、蛍も手嶋になにを見ているのかはきっちり見極める必要がある。恋愛から遠ざかっていたかどうかは問題ではない。確かに免疫的な問題はあるかもしれないが、ことの本質を見極める覚悟が必要だ。上手くいっても、上手くいかなくとも、その結果を引き受ける覚悟はあるのかどうか。もちろん、過程において葛藤はある。既に蛍はジタバタしているではないか。わからないならわからないなりの葛藤。観ていて面白いのが好感度アップですよ、な蛍のいる風景。

　高野も本当に良いコンビだと思う。知らないうちに友人、もしくは親友になりそうな感じだ。男女としての関係がどうなるかはわからないが、高野の家庭の事情もどのような動きを見せるのか、それによっても変わってくる。三枝優華と神宮司要のふたりの動きも影響してくるだろう。現時点では蛍と手嶋が上手くいくとは限らない。結果的にそうなるシナリオがあるのかもしれないけれど。

　なにはともあれ、いずれ訪れる結末までの過程が楽しめる作品なのは間違いない。蛍を中心にみんなジタバタしてくんちぇ～♪だってその方が面白いんだも～ん、てなもので。キャラが立っているのが良いですなぁ。もう少し全体的にパワーアップできる余地がありそうに思う。そうなれば、さらなる面白さが期待できそうだ。

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☆毎日の暮らしを彩るもの☆

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