～みんなでしあわせになろうよ～

◆制作
脚本：マギー
脚本スタッフ：山浦雅大
音楽：平沢敦士
チーフプロデューサー：瀬戸口克陽
プロデューサー：高橋正尚、下山潤
演出：石井康晴、山室大輔、川嶋龍太郎
協力：東通、アックス、緑山スタジオ・シティ、AVC、ジニアス
企画協力：トータルメディアコミュニケーションズ
制作：TBSテレビ
製作著作：TBS人
主題歌：「Happiness」 - 嵐
◆出演
山田太郎 - 二宮和也（嵐）
御村託也 - 櫻井翔（嵐）
池上隆子 - 多部未華子
杉浦圭一 - 忍成修吾
中井正美 - 大塚ちひろ
鳥居京子 - 吹石一恵
永原眞実 - 吉沢悠
大崎新之助 - 福井博章
池上まりあ - 柴田理恵
池上龍之介 - 六平直政
安藤政樹 - 山田親太朗
臼井琴音 - 小嶋陽菜（AKB48）
星野千香子 - 所　里沙子
佐々木小一郎 - 田中滋人
菅原淳子 - 高野　葵
芹沢　明 - 井上拓哉
三宅真理 - 白沢璃沙
小泉龍之介 - 福田雄也
藤田沙織 - 入船加澄実
木下　翼 - 原田淳史
江藤果鈴 - 濱田　准
春川琉星 - 内藤正樹
高岡　遥 - 佐野光来
長岡主税 - 森　渉
青木結衣 - 田野アサミ
桜木千尋 - 高松いく
柏木ほのか - 尾形沙耶香
内野真帆 - ますきあこ(carezza)
安藤政樹 - 山田新太朗
笹内絵美 - 吉川愛里
大久保進 - 高橋良輔
山田和夫 - 松岡充（SOPHIA）
山田綾子 - 菊池桃子
一ノ宮校長 - 宇津井健
山田次郎 - 鎗田晟裕
山田三郎 - 清水尚弥
山田よし子 - 村中暖奈
山田五子 - 吉田里琴
山田六生 - 澁谷武尊
山田七生 - 稲垣鈴夏
執事･磯貝 - 綾田俊樹
御村聖一 - 麿赤兒
御村露子 - 西田尚美

　良いなあ、明るく楽しい子だくさん貧乏家族。幸せってなんだろうね？とか考えさせられます。お見事なり。

　池上隆子は初めて山田家の正体を知ったが、バーベキューの時、どこにいたんだろう。あまりのショックに逃げ出したのかな？なにごともなく明るく楽しくバーベキューが行なわれていたけれども。これで妄想豊かな隆子もちょっとは変わるだろうか。それにしても壮大なイメージシーンが繰り広げられる作品ですね、毎回＾＾；

　御村託也が山田太郎を面白がるのもわかるような気がする。託也は兄弟はいたかな？自分の家とは異なる家庭環境に珍しさや面白さだけでなく、うらやましさを感じているだろうか。太郎は応援したくなる人物かもしれないね。性格でもあり、人徳のようなものでもある。

　成績がトップで特待生の山田太郎が女子生徒の注目を浴びるのはわかるが、誰もが太郎を金持ちのボンボンだと思い込んでいるのは何故だろうか。そういうイメージを受けるというのはわからないでもないが、太郎は別に家庭について隠してもおらず、貧乏を卑下するわけでも吹聴するわけでもない。ありのままの太郎を知る地元出身の同級生はいないのだろうか。学校が極端に優秀な進学校だけにそうそう同じ学校から何名も合格したりしないのかもしれないが。それでも今は何年生だ？太郎には託也が初めての友達というわけでもあるまい。太郎が近寄りがたい立場に置かれていたから、と言えないこともないが。特に女子生徒は隆子ほどではなくとも、想像たくましいことだろうし、なおさらかな。

　学園ではもうひとつの教師の物語の流れが存在する。その意義はなんだろうか。こちらも女性らしい？かどうかはわからないが、一種の思い込みがことの起点になっている。生徒も教師も女性は共通だね、と受け取って良いのだろうか。
　学級担任の鳥居京子はこれまたおどおどしながらも妄想たくましく…。願望が妄想に大きく影響している。自分がどのような気持ちなのか、さらにわからなくしてしまっているが、現実も似たようなものかな？なにかのできごとに客観性を失うまではいかなくとも、自分を客観視できなくなることがある。その一種の混乱状態に刷り込みじみた情報を流し込むのは簡単だろう。しかしそれは当人にとって危険なことにほかならない。客観性を失いかけた、誰かに操作される直前の状態。研究者である京子の先輩が京子を見て可愛いというのは、言葉通りの意味だろうか。それとも、なにか裏があってのことだろうか。京子にかける言葉には、いつも自身のひねくれた心を表わしているような皮肉が込められている。その言葉の意味次第で、ついつい心と裏腹なことを言ってしまうのか、それとも意図して使っている言葉なのか、そこで評価が正反対になってしまう。
　あえて言うならば、京子は恋に恋するような状態゛客観性を失った状態だ。相手も自分もよく見ることができなければ、自分の望む方向は目指せない。仮にだが、もてあそばれるだけという危険性もある。教師にしろ、生徒にしろ、思い込み豊かなだけでは、自分の世界から一歩も外へ踏み出してはいない。
　いずれにしても、周囲の環境がどうであれ、まずは本人がなにをどうしたいのかがすべての判断基準になる。山田太郎は確固とした自己がある。登場人物の中で一番かもしれない。鳥居京子はつめの垢でも飲む必要がありそうなキャラクター。トラブルメーカーになる可能性だけは随一。そういう人物設定、物語の組み立てではあるが。

　山田家の幸せそうな面子が、この世の現実に対する大きな救いだと思う。なにごとも幸せ化してしまう太郎も存在そのものが楽しいし面白い。これからの活躍にも期待できます。

第1話 第2話

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