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カテゴリ:テレビ、ドラマ等
◆制作
脚本:荒井修子、渡辺千穂 演出:高成麻畝子、吉田健 ほか プロデューサー:那須田淳、津留正明 音楽:山下康介 主題歌:「星屑サンセット」 - YUKI ◆出演 川原恭一郎 - 舘ひろし 川原小梅 - 新垣結衣 川原理恵子 - 麻生祐未 大杉健太 - 加藤成亮(NEWS) 中山律子 - 森田彩華 平田佐緒里 - 奈津子 高木美佳 - 高山侑子 小関智弘 - 大和田健介 渡辺武志 - 江守徹 桜木真一 - 高田延彦 西野和香子 - 佐田真由美 中嶋耕介 - 八嶋智人 前田幸一 - 金児憲史 三船 渉 - 宮下裕治 椎名香奈子 - 今井りか 内崎久子 - 飯沼恵子 国枝ひそか - 佐々木すみ江 ほか 御前会議やそこで使われる言葉、前向きに検討するなど、子供の小梅から見た大人の世界を象徴するかのような描き方が面白かった。それらに気付く小梅は成績が良いだけの知識偏重型の人間ではないようだ。その他、恭一郎の姿を通して得たものを理解しているのは大したもの。それらに女子高生という感性も手伝って、会議の光景を自身の視点から観察することができている。その視点は主に男を中心とした会社組織にはないもの。組織内に入ってしまっては気付くことさえ難しくなる不可思議な点を暴き出す。これで夏休みに親に嘘を吐いて泊りがけの旅行をするかどうかでひとつの価値が問われるのだが、果たしてそれが嘘偽りのない本意なのかどうか。現代人の陥っている罠に同様に陥ってしまっているかどうかなのだが、そこは小梅姿の恭一郎。子と親を考えれば子の考えはあまりにも子供じみている。子供ただから当たり前に思えそうだが、そこは教育になる。小梅がすることは恭一郎や妻の背中が教えたことであり。 はてさて、恭一郎姿の小梅はそのような感じだが、恭一郎の会社もそう長くはないように思える。硬直した組織。社長の顔色を伺う多数の部長たちから、それを見て同じように振舞うことを覚えた社員たち。そりゃ売り上げ成績も下がるわなぁ、って言うか、今まで売れていたのが不思議なくらいだ。過去は状況に対応していたか、たまたま合っていたのだろう。それが今の変化にはついていけない。社内のお荷物、捨てプロジェクトのようになっているのはわかっていたことだが、そんなことをしている余裕のある会社なのだろうか。大企業だとしても無駄要素が大きすぎるだろう。ハンドルとタイヤの遊びにもなっていない。遊びがなければ緊張しっぱなしで余裕がなくなるのはそれはそれで問題だが、遊びを超えてしまう余裕、無駄要素も問題だろう。 今回は御前会議が中心だったため、その他のエピソードがそれほど扱われなかった。小梅姿の恭一郎の試験回答の問題、教師の詮索もあったが、どうやら前振りのようだ。今後は今までの小梅に見られなかった問題として指導が入るらしいが、恭一郎の責任と言ってしまってはつらすぎるか。どこかでなにか生じた変化はその他のところに歪を生じさせる。そこに気付く者がいるのが人間社会というものかもしれない。追い詰められては手のうちようがなくなるが、今はまだ小梅姿の恭一郎も気付いていない。その他にも問題が山積みだ。 最後の方に西野和香子が恭一郎に迫るシーンがあったが、これも引きずりそうだ。だが、恭一郎姿の小梅に詰め寄る川原理恵子の行動も、小梅姿の恭一郎を交えて新たな展開に繋がるらしく。 いろいろ引っ掻き回して、のっぴきならない状態を作り出しているこの作品。まだまだ目が離せない。 話は戻るが、恭一郎姿の小梅が啖呵をきったプロジェクトの変更の件。にこやかに話す社長の腹の中は真逆だ。万が一仮に成功したとしても会社、すなわち経営者である自分の利益になる。失敗したら責任をとらせれば良いという担当責任者任せのお気楽な立場からしか出てこない言葉。部長連中も恭一郎姿の小梅に任せきった。言いだしっぺに押し付けたようなものだが、事前根回しに反することを言ってしまったのだから当然と言えば当然だろうか。その根回し自体が実に後ろ向きな考えではあるが。 前に進むしか道がなくなったプロジェクトチーム。やるだけやるしかないだろうね。小梅はプロジェクトチームのメンバーを信用して発した言葉だったのだろう。もっとも、既に決まったことを変更する労力は半端なものではないのだが、女子高生の小梅にはわかるまい。またその無謀ではあるが、思い切りの良さがなければなにごとも未来を切り開くことはできないだろう。そういった恭一郎姿の小梅に格好良さを見出したメンバーであり、惹かれた性悪女の西野和香子であり…。 一方、情けない押しに弱いはずの恭一郎が小梅姿では妙に強気で男気ぶりを発揮している。小梅である恭一郎が恭一郎本人の情けなさを演じようとしているのと大違いだ。もっとも、小梅はついつい暴走してしまってはいるが。 周りが高校生の子供だから、余計に自分が大人に感じられるのだろうか。それも考えられるが、演者の演技力の差だろうか。いや、基になる脚本にそう書かれているように感じる。元の小梅と恭一郎の関係は、恭一郎嫌いの小梅に対し、恭一郎が機嫌を伺いながら接していたようなものだったはずだ。それが、ふたりの中身が入れ替わるという異常事態に年長者で経験があり、父親の恭一郎がイニシアティブをとるのは当然と言えば当然か。恭一郎には守るべきものがある。以前からそうだったはずだが、小梅との離れていた距離が一気に縮まったことにより、強く意識するようになったのかもしれない。とはいえ、御前会議の小梅に出す指示はあくまでことなかれ主義のものだったが。それもそうか。小梅にそれなりに穏便にとりはからせないとぐちゃぐちゃになっちゃうもんなぁ。既になっているか?だが、より良い方向を目指しているのが救いだ。結果はまだわからないが。むしろ問題なのは恭一郎の方かもしれない。試験結果がぼろぼろだもんな。なにがバッチリなんだか。 序盤から中盤に向けて。ますます混迷具合に拍車がかかっているが、その制御が素晴らしく。恭一郎姿の小梅の仕種、振舞い方に恐怖を感じざるを得ないのが大成功の証です^^;でもやっぱり小梅姿の恭一郎はよくわからないんだなぁ。最初は面白みを感じたのだが、その後の進歩の違いか?さすがに女子高生が中年親父そのものの振る舞いをするのはそう簡単にはいかないだろうか。ごつい親父が女子高生風に振舞うのはわかりやすいが、小さな女子高生が親父風に振舞うには思った以上に大胆になる必要があるのかもしれない。そうしないと目立ちにくいのかもね。 =========================================== ☆Shopping in minnadesiawase☆ Update H19.7.13 ------------------------------------------- ☆毎日の暮らしを彩るもの☆ =========================================== お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 23, 2007 12:20:00 AM
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