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十二月七日午後、「総員集合」があり、艦長の横に宇垣参謀長がおられたので戦争がはじまるなと感じました。
艦長は「明朝八日午前0時を期し帝国は米英に対し開戦すべく大命が発せられた」 と告げ、 「明八日、一二〇〇本艦は機動部隊支援のため出撃する」と訓示があり、 「機動部隊はハワイに近づきつつある」と言われました。 いよいよ戦争 艦内は異様な興奮に巻き込まれ、何処に行っても戦争の話。 明日から戦争だと思うと皆寝付かれません。 同夜作戦室には早くから参謀が集まって来ましたが私は当直交代で「トラトラトラ」真珠湾攻撃の戦果に沸いた作戦室の様子は知りません。 八日正午、「長門」は「陸奥」以下第一艦隊、戦艦四隻、空母1隻、水雷戦隊をひきいて柱島沖を出撃。 軍楽隊は後甲板に岩田軍楽長を中心に円陣を作り「出港奏楽」。 スクリューが廻り、軍艦旗が艦尾より降ろされマストに掲げられると同時に「軍艦マーチ」を演奏し、威風堂々の出撃。 艦が出入港する時の演奏を出入港奏楽と言います。 行き交う漁船はニュースで開戦、大戦果を知り、日の丸を打ち振り送ってくれました。 出港すると電話取次員は艦橋作戦室の暗号取次員となります。 作戦室と暗号室間には圧搾空気による伝送管があり、皮製の筒に電報を入れ送ってきます。 受け取った電報の折り目を延ばしながら読み、参謀に届けます。 狭い作戦室なので話も聞こえます。 機動部隊の戦は刻々と電報を受信するから分かりますが気掛かりなのが「特殊潜航艇」、「無事真珠湾に侵入できたか」、「機動部隊の大戦果の中に潜航艇の戦果も含まれているのでは」等の話も出ており、又生存者が一名いるらしいとの話もありました。 戦果について山本長官と三和作戦参謀がビールの賭をしたと言われますが、事実です。 西川君が当直中で「あの時長官と三和参謀がかけしよったよ」と言っていたので間違いありません。 真珠湾攻撃も大成功に終り、「長門」以下も柱島沖に帰港、又同じ日課の日々となりました。 ・ ・ ・ つづく +++++++++++++ 朝、チキンラーメン+わかめ。 Vn修理。 明日納品予定。 昼、カレーライス。 修理Vn。 新作Vn。 ネック仕込み。 晩、あんこう鍋。 これからネック仕込み接着。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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